83 / 281
第一章 外れスキル
83.夜の運動会
しおりを挟む
あまり寝付けなかった俺達は早めに起きて一階の椅子に座っている。あまりの騒音にラルフなんて耳に薬草を詰めて寝ていたからな。
二人してウトウトしているところに昨日受付していた女性が声をかけてきた。
「あんな大人になってはダメよ? 冒険者は体力があるからって女性の無茶させちゃ嫌われちゃうからね?」
「勉強になりました。もうマルクスさんといる時は防音部屋に泊まるか遊びに行ってもらうことにします」
「それが正解ね」
しばらくすると顔面がツヤツヤでスッキリとした顔のマルクスが降りて来た。ちなみに気づいた時にはラルフはテーブルに伏せて寝ていた。
「ああ、おはよう!」
声がするとラルフはマルクスを睨んでいた。ラルフには相当辛かったのだろう。
「ちょっと来て!」
「えっ? どうしたんですか?」
憩いの宿屋の女性はマルクスを連れて裏庭に向かった。
憩いの宿屋は夫婦で経営しており、恰幅の良い女性がホーラン、夫がマッシュという名だ。二人にも子供は居たが今は別の街に住んでいる。
♢
少しするとマルクスは恥ずかしそうに戻ってきた。
「ケント、ラルフすまんな! つい久しぶりで俺の息子も元気で――」
――バチーン!
マルクスが下ネタを言った瞬間にホーランに後頭部を叩かれていた。
「ほんと冒険者は脳筋ね! ケントとラルフは良い男になるのよ?」
「おいおい、俺も良い男だと--」
「女性をあんな状態にして何がいい男なのか……」
カレンは朝方マルクスに付き合えきれなかったのか、服を持って出てきたところを目撃してお湯を渡し着替えさせたらしい。
その時にカレンは"バイオレンスベアーよりバイオレンスだった"と言っていた。
災害級の魔物より凶悪ってどこの部分がなのか行為なのかは流石に聞けなかった。
どこかマルクスが可哀想に見えたため話を変えた。
「今日冒険者ギルドに行くんですよね?」
「ああ」
「王都のギルドはどんな感じなんですか?」
「とにかく広くて人が多いぞ。トライン街の倍以上は確実にいるぞ」
「えっ!?」
トライン街でも規模は大きい方だが、それよりも大きいっていうことは余程広く人が多いのであろう。
国の中央に王都があるため村からの依頼や街などで処理できない依頼は王都に回されることが多い。
そのため依頼に危険も多いが、ランクに合わせて様々な依頼が用意されている。
「早く行こうよ」
さっきまでマルクスを睨んでいたラルフは元気のようだ。彼も脳筋の要素を持っているのかもしれない。
俺は眠たい目を擦ってついていった。
二人してウトウトしているところに昨日受付していた女性が声をかけてきた。
「あんな大人になってはダメよ? 冒険者は体力があるからって女性の無茶させちゃ嫌われちゃうからね?」
「勉強になりました。もうマルクスさんといる時は防音部屋に泊まるか遊びに行ってもらうことにします」
「それが正解ね」
しばらくすると顔面がツヤツヤでスッキリとした顔のマルクスが降りて来た。ちなみに気づいた時にはラルフはテーブルに伏せて寝ていた。
「ああ、おはよう!」
声がするとラルフはマルクスを睨んでいた。ラルフには相当辛かったのだろう。
「ちょっと来て!」
「えっ? どうしたんですか?」
憩いの宿屋の女性はマルクスを連れて裏庭に向かった。
憩いの宿屋は夫婦で経営しており、恰幅の良い女性がホーラン、夫がマッシュという名だ。二人にも子供は居たが今は別の街に住んでいる。
♢
少しするとマルクスは恥ずかしそうに戻ってきた。
「ケント、ラルフすまんな! つい久しぶりで俺の息子も元気で――」
――バチーン!
マルクスが下ネタを言った瞬間にホーランに後頭部を叩かれていた。
「ほんと冒険者は脳筋ね! ケントとラルフは良い男になるのよ?」
「おいおい、俺も良い男だと--」
「女性をあんな状態にして何がいい男なのか……」
カレンは朝方マルクスに付き合えきれなかったのか、服を持って出てきたところを目撃してお湯を渡し着替えさせたらしい。
その時にカレンは"バイオレンスベアーよりバイオレンスだった"と言っていた。
災害級の魔物より凶悪ってどこの部分がなのか行為なのかは流石に聞けなかった。
どこかマルクスが可哀想に見えたため話を変えた。
「今日冒険者ギルドに行くんですよね?」
「ああ」
「王都のギルドはどんな感じなんですか?」
「とにかく広くて人が多いぞ。トライン街の倍以上は確実にいるぞ」
「えっ!?」
トライン街でも規模は大きい方だが、それよりも大きいっていうことは余程広く人が多いのであろう。
国の中央に王都があるため村からの依頼や街などで処理できない依頼は王都に回されることが多い。
そのため依頼に危険も多いが、ランクに合わせて様々な依頼が用意されている。
「早く行こうよ」
さっきまでマルクスを睨んでいたラルフは元気のようだ。彼も脳筋の要素を持っているのかもしれない。
俺は眠たい目を擦ってついていった。
11
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる