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第一章 外れスキル
144.教会関係者
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服装からして教会関係者なのはすぐにわかった。
「ああ、汚い虫ケラどもは邪魔だ!」
そう言って俺達を気にすることもなくぶつかってきた。
「いって……」
魔力を使いすぎた俺達は避けることもできずにそのまま突き飛ばされた。ラルフなんか誰かに叩かれていた。
「よう、金はどこだ? 俺様が来てやったからはやく金を出しな」
男はカタリーナに手を伸ばしていた。
「貴様ら今ここで死にたいようだな」
「ははは、ギルドマスターも面白いことをい言うんだな。死ぬのはお前達冒険者だろう。さぁ、手足一本大金貨三枚だ。くっつけたいなら白金貨一枚だな」
俺は男の言葉に驚いた。治療だけで大金貨三枚だと日本円で約三百万にあたる。元々の孤児院の運営費の二ヶ月分だ。
白金貨になると約一千万になるのだ。
なんとなくこの時点でフェーズが切断を選択した理由がわかった気がした。確実に教会での治療がぼったくりのようだ。
確かに保険制度がないから高くなるのは仕方ない気もするがさすがに高すぎる。
「ケント大丈夫か?」
「ああ、ガレインこそ……ラルフは?」
ラルフを見ると彼は器用に受け身を取りながら転がっていた。
「さぁ、金を払ってもらおうか」
男は自身の脂肪を許しながら金を催促していた。だが今ここに怪我人がいないことを気づかないのだろうか。
「来てもらって悪いがお主らに払う金はないぞ」
「ははは、なんの冗談を言っておるんだ。ならお前の部下が死んでも――」
「傷だらけの部下はどこにいるのじゃ」
そもそも呼びに行ってから何時間も経っているのだ。その間に俺達が治療したから治療が必要な人はもういない。
「おい、どういうことなんだ? 俺を騙すために――」
「それはお兄ちゃん達が治したのよ!」
ミィの一言にその場の雰囲気が一瞬にして変化した。カタリーナに向いていた標的が俺達に変わったのだ。
「虫ケラどういうことだ?」
「ミィは虫ケラ――」
「いえ、私達はここにいただけです」
俺はすぐにミィの口を塞ぎ誤魔化した。ここで教会関係者とぶつかるのは今後の運営にも関わるのだ。
「おい、そこのオーク! 治したのは兄ちゃん達で間違いないんだよ。兄ちゃんはすごいんだ」
「オークだとぉ!?」
声を上げたのは同じスキルのマークだった。その後も孤児院の子ども達はマークの話すことに乗るように声を上げた。
「おい、それ以上は――」
「そうか、お前があいつらの言う兄ちゃんか」
気づいた頃には俺は男に首元を掴まれていた。
「ごほっ!?」
急な出来事に俺も対応はできなかった。ただ言えるのはどうにかしてこの場を収めないといけないということだ。
ガレインとラルフも今にも襲い掛かろうとしていたが俺は手を前に出して静止させた。
「おい、ケントどういうことだよ」
「ははは! それでお前みたいな虫ケラに何ができるって言うんだ?」
男はさらに俺の首元を強く握った。
「うっ……」
「我の大事な仲間に手を出すとはどういうことなのじゃ」
意識が薄れていく中声がする方に目を向けるとそこには普段見るカタリーナの姿ではなかった。
「今すぐその手を離すのじゃ」
「こんな虫ケラより俺の価値の方が――」
「早く手をどかせと言ったのがわからないようじゃな」
「何を言っ……いってえよおおおおお!」
「ゲホッ……ゲホッ!」
急に空気が肺に入り俺は咽せてしまった。それよりも俺の首元には手首だけがついていた。
カタリーナは一瞬のうちに男の手を切り落としたのだ。しかも目で認識できないぐらいの速さだった。
「ああ、汚い虫ケラどもは邪魔だ!」
そう言って俺達を気にすることもなくぶつかってきた。
「いって……」
魔力を使いすぎた俺達は避けることもできずにそのまま突き飛ばされた。ラルフなんか誰かに叩かれていた。
「よう、金はどこだ? 俺様が来てやったからはやく金を出しな」
男はカタリーナに手を伸ばしていた。
「貴様ら今ここで死にたいようだな」
「ははは、ギルドマスターも面白いことをい言うんだな。死ぬのはお前達冒険者だろう。さぁ、手足一本大金貨三枚だ。くっつけたいなら白金貨一枚だな」
俺は男の言葉に驚いた。治療だけで大金貨三枚だと日本円で約三百万にあたる。元々の孤児院の運営費の二ヶ月分だ。
白金貨になると約一千万になるのだ。
なんとなくこの時点でフェーズが切断を選択した理由がわかった気がした。確実に教会での治療がぼったくりのようだ。
確かに保険制度がないから高くなるのは仕方ない気もするがさすがに高すぎる。
「ケント大丈夫か?」
「ああ、ガレインこそ……ラルフは?」
ラルフを見ると彼は器用に受け身を取りながら転がっていた。
「さぁ、金を払ってもらおうか」
男は自身の脂肪を許しながら金を催促していた。だが今ここに怪我人がいないことを気づかないのだろうか。
「来てもらって悪いがお主らに払う金はないぞ」
「ははは、なんの冗談を言っておるんだ。ならお前の部下が死んでも――」
「傷だらけの部下はどこにいるのじゃ」
そもそも呼びに行ってから何時間も経っているのだ。その間に俺達が治療したから治療が必要な人はもういない。
「おい、どういうことなんだ? 俺を騙すために――」
「それはお兄ちゃん達が治したのよ!」
ミィの一言にその場の雰囲気が一瞬にして変化した。カタリーナに向いていた標的が俺達に変わったのだ。
「虫ケラどういうことだ?」
「ミィは虫ケラ――」
「いえ、私達はここにいただけです」
俺はすぐにミィの口を塞ぎ誤魔化した。ここで教会関係者とぶつかるのは今後の運営にも関わるのだ。
「おい、そこのオーク! 治したのは兄ちゃん達で間違いないんだよ。兄ちゃんはすごいんだ」
「オークだとぉ!?」
声を上げたのは同じスキルのマークだった。その後も孤児院の子ども達はマークの話すことに乗るように声を上げた。
「おい、それ以上は――」
「そうか、お前があいつらの言う兄ちゃんか」
気づいた頃には俺は男に首元を掴まれていた。
「ごほっ!?」
急な出来事に俺も対応はできなかった。ただ言えるのはどうにかしてこの場を収めないといけないということだ。
ガレインとラルフも今にも襲い掛かろうとしていたが俺は手を前に出して静止させた。
「おい、ケントどういうことだよ」
「ははは! それでお前みたいな虫ケラに何ができるって言うんだ?」
男はさらに俺の首元を強く握った。
「うっ……」
「我の大事な仲間に手を出すとはどういうことなのじゃ」
意識が薄れていく中声がする方に目を向けるとそこには普段見るカタリーナの姿ではなかった。
「今すぐその手を離すのじゃ」
「こんな虫ケラより俺の価値の方が――」
「早く手をどかせと言ったのがわからないようじゃな」
「何を言っ……いってえよおおおおお!」
「ゲホッ……ゲホッ!」
急に空気が肺に入り俺は咽せてしまった。それよりも俺の首元には手首だけがついていた。
カタリーナは一瞬のうちに男の手を切り落としたのだ。しかも目で認識できないぐらいの速さだった。
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