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第一章 外れスキル
157.報酬
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無事に生誕祭が終わり、落ち着いた頃に俺達は物件探しに商業ギルドに訪れていた。
俺は孤児院責任者のエイマーと調理管理者のロンの付き添いだ。
ロンは本人の意向もあり、修行に出るのではなく孤児院食事処の管理者として働くことになった。
どこかに修行して自分でお店を開くよりは、もう売れると分かっているものをアレンジしたお店を出す方が売れる可能性が高い。
商業ギルドに到着すると直ぐにテーブルとソファーがある席に通された。
「この度はおめでとうございます」
「ありがとうございます。まさか私達が入賞するとは思いませんでした」
「私達もまさかと思いましたが、王都に住む平民から圧倒的な支持と王子達からの評判が高くて2位になってましたよ。ギルドマスターを呼びますのでお待ちください」
商業ギルドのスタッフが出て行くと、すぐに部屋に入ってきたのは舞台で話していた商業ギルドのギルドマスターの男だ。
「この度はありがとうございます」
「ああ」
孤児院が2位に入賞したことにどこか不服そうだった。
ギルドマスターは椅子にふんぞり返るように座った。その姿に俺達は違和感を覚えた。
「それでどこでレシピを手に入れたんだ?」
レシピとはきっと孤児院で作っていた料理のレシピのことを言っているのだろう。
「全てはケントくんのおかげですね」
「ケントとは?」
「あっ、僕です」
「ほう、小僧がケントか」
ギルドマスターは値踏みするように俺を見ている。
「あいつなんなんじゃ」
それに文句を言ってたのはポケットに入っていたコロポだった。
コロポは妖精のためか、自身に悪意を持っている人に対して敏感に反応していた。
「んで、そのレシピは売る気はないか?」
「いや、あれは孤児院の子達にあげたやつなのでそれはできません」
「チッ! ああ、わかった」
返ってきた反応はギルドマスターとしては有り得ない対応だった。
「それで土地について何ですが……」
「ああ、それはもう決まっている」
ギルドマスターが出した土地は、他の食事処や商店街から離れており、どちらかというと治安が悪く、冒険者ギルドや孤児院の近い場所になっていた。
「土地って選択できるって――」
「そんなものはない。こちらが決めるのに孤児院のやつらはケチをつけるのか!」
エイマーが確認しようとすると、遮るようにギルドマスターは話し始めた。
「そもそも孤児院に土地を渡すって……わしは許さんぞ」
そう言って土地の承諾書をテーブルに投げつけるように置き部屋から出て行った。
その承諾書にはしっかりとギルドマスターのサインがあり、既に渡す予定になっていたのだろう。
「あれが商業ギルドのトップなんですね……」
「孤児院は一般的にこういう扱いになるのが当たり前なんですよ。最近はケントくん達のお陰で冒険者達を中心に当たりは良くなったけど、そもそも商人ギルドと冒険者ギルドって仲が悪いですからね」
ギルドマスターは孤児院というのもあったが、俺自体を知っていた可能性があった。
そのため名前を聞いた瞬間に露骨な態度で接していたのだろう。
最近地味に名前が広がっているとカタリーナも以前言っていた。
「とりあえずもらった土地を見に行ってみましょうか」
俺達は土地の承諾書を持って、商業ギルドを後にした。
俺は孤児院責任者のエイマーと調理管理者のロンの付き添いだ。
ロンは本人の意向もあり、修行に出るのではなく孤児院食事処の管理者として働くことになった。
どこかに修行して自分でお店を開くよりは、もう売れると分かっているものをアレンジしたお店を出す方が売れる可能性が高い。
商業ギルドに到着すると直ぐにテーブルとソファーがある席に通された。
「この度はおめでとうございます」
「ありがとうございます。まさか私達が入賞するとは思いませんでした」
「私達もまさかと思いましたが、王都に住む平民から圧倒的な支持と王子達からの評判が高くて2位になってましたよ。ギルドマスターを呼びますのでお待ちください」
商業ギルドのスタッフが出て行くと、すぐに部屋に入ってきたのは舞台で話していた商業ギルドのギルドマスターの男だ。
「この度はありがとうございます」
「ああ」
孤児院が2位に入賞したことにどこか不服そうだった。
ギルドマスターは椅子にふんぞり返るように座った。その姿に俺達は違和感を覚えた。
「それでどこでレシピを手に入れたんだ?」
レシピとはきっと孤児院で作っていた料理のレシピのことを言っているのだろう。
「全てはケントくんのおかげですね」
「ケントとは?」
「あっ、僕です」
「ほう、小僧がケントか」
ギルドマスターは値踏みするように俺を見ている。
「あいつなんなんじゃ」
それに文句を言ってたのはポケットに入っていたコロポだった。
コロポは妖精のためか、自身に悪意を持っている人に対して敏感に反応していた。
「んで、そのレシピは売る気はないか?」
「いや、あれは孤児院の子達にあげたやつなのでそれはできません」
「チッ! ああ、わかった」
返ってきた反応はギルドマスターとしては有り得ない対応だった。
「それで土地について何ですが……」
「ああ、それはもう決まっている」
ギルドマスターが出した土地は、他の食事処や商店街から離れており、どちらかというと治安が悪く、冒険者ギルドや孤児院の近い場所になっていた。
「土地って選択できるって――」
「そんなものはない。こちらが決めるのに孤児院のやつらはケチをつけるのか!」
エイマーが確認しようとすると、遮るようにギルドマスターは話し始めた。
「そもそも孤児院に土地を渡すって……わしは許さんぞ」
そう言って土地の承諾書をテーブルに投げつけるように置き部屋から出て行った。
その承諾書にはしっかりとギルドマスターのサインがあり、既に渡す予定になっていたのだろう。
「あれが商業ギルドのトップなんですね……」
「孤児院は一般的にこういう扱いになるのが当たり前なんですよ。最近はケントくん達のお陰で冒険者達を中心に当たりは良くなったけど、そもそも商人ギルドと冒険者ギルドって仲が悪いですからね」
ギルドマスターは孤児院というのもあったが、俺自体を知っていた可能性があった。
そのため名前を聞いた瞬間に露骨な態度で接していたのだろう。
最近地味に名前が広がっているとカタリーナも以前言っていた。
「とりあえずもらった土地を見に行ってみましょうか」
俺達は土地の承諾書を持って、商業ギルドを後にした。
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