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第一章 外れスキル
169.物件探し
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今日はラルフも含めた家族五人とガレインを連れて商業ギルドに来ている。
ガレインはたまたま孤児院に来たところをみつけて連れてきたのだ。
「ガレイン様今日はどのようなご用件でしょうか?」
「今日はこの者達の家を探していてね」
商業ギルドは一通り顔を見て、俺をみつけると反応が変わった。
「チッ!」
やはり俺のことが気に食わないのだろう。商業ギルドのトップがこれでよく成り立っている。
「お前今舌打ちしただろ」
それを見ていたロニーは商業ギルドのギルドマスターに文句をつけた。
「ガレイン様こんな野蛮な人達を王都に住まわせるんですか?」
「彼らは私の恩人の家族達だ」
「はぁー、ガレイン様は御心が広いんですね。感動しました」
俺達とガレインに対する対応の差は歴然としていた。
「ケントが言ってた通りだったな」
「前もここのギルドマスターはこんな感じだったからな。ラルフも商売系の依頼を受ける時には商業ギルドが関わってるから気をつけてね」
俺がいれば物件を紹介してもらえないと事前にわかっていたため、今回ガレインを連れてきたのだ。
ガレインがいなければ俺は行かないつもりだった。
「この者達はどこか希望があるんですか?」
「あー、ケントはどこがいいとかある?」
「俺とラルフは孤児院とか冒険者ギルドに近い地区がいいかな? ロニーさんは?」
「俺は治安が悪すぎなければいいぞ」
俺達の話を聞きギルドマスターはニヤリと口角を上げた。
「ならちょうどいい物件があるんですよ。少しお待ちください」
ギルドマスターはそう言って奥の部屋に入って行った。
「なんか嫌な予感がするんだが……」
「ラルフもか。俺もこの感じだと」
きっとまた何か押し付けられるんだろう。ただシルキーみたいな便利……いや、可愛い子がいるところであれば特に問題はない。
「お待たせしました! この物件はどうですか? むしろ希望通りの物件は今空いてるのだとここしかないですね」
「ギルドマスターそれは――」
「君は自分の仕事に戻りなさい」
近くにいた受付嬢が声を掛けようとするがギルドマスターに止められていた。
「まずは行きましょうか」
若干強引だが今回はギルドマスターが直接案内をすることになった。
♢
俺は家の前であまりの大きさに驚いていた。ギルドマスターが持ってきたのは値段の割に異世界食堂と病院よりは少し小さめだが見た目は屋敷に近い家だった。
「意外に大きいんだな」
「家族五人になったんだから多少大きくても良いわよね?」
見た目からロニーとアニーは気に入っていた。いや、これは騙されてはいけないぞ。
「中もしっかり綺麗にされてるんですよ」
「確かに綺麗だね」
ギルドマスターに勧められるがまま家の中に入ると中は綺麗に維持されていた。
「ちゃんと管理してますからね。ガレイン様この者達も気に入っているのでここでどうでしょうか?」
「ケントとラルフはどう?」
「俺は良いと思うけどラルフ何か見えたか?」
ラルフはスキルを発動させて確認をしながら歩いていた。
「特に怪しいとこは今のところないけど……」
「皆さんも良さそうですね。ではここで決定ということで私は忙しいので失礼します」
ギルドマスターはそそくさと急いで帰って行った。
「父さんと母さんは大丈夫?」
「ああ、俺は良いけどあの人の態度が気になるよな」
「確かにそうね」
「一度全ての部屋を見回って、嫌ならまた言いに行きましょうか」
ガレインの提案通りに一度全ての部屋を見てから契約する方向性で決定した。
それから台所、居間、部屋をみていても特に変わったところはなく、孤児院食堂を作る時と違ってシルキーのように何か出る感じもしなかった。
俺としては幽霊でなければなんでも大丈夫だ。
「お兄ちゃんここに扉があるよ?」
アリミアは他の部屋より小さい扉をみつけると、俺を呼ぶと同時に少し開けた。
「そこは開けちゃだめ!」
ラルフはスキルの影響ですぐになにかを感じ取っていた。
「い……いやああああー!」
突如扉の隙間から薄っすらと半透明な触手が飛び出てアリスの腕に絡みついていた。
そのまま扉は急激に開き、アリスは謎の物体に引き込まれるように連れていかれた。
「お兄ちゃん!」
「アリミアー!」
俺達の声は虚しく家の中で響いていた。
ガレインはたまたま孤児院に来たところをみつけて連れてきたのだ。
「ガレイン様今日はどのようなご用件でしょうか?」
「今日はこの者達の家を探していてね」
商業ギルドは一通り顔を見て、俺をみつけると反応が変わった。
「チッ!」
やはり俺のことが気に食わないのだろう。商業ギルドのトップがこれでよく成り立っている。
「お前今舌打ちしただろ」
それを見ていたロニーは商業ギルドのギルドマスターに文句をつけた。
「ガレイン様こんな野蛮な人達を王都に住まわせるんですか?」
「彼らは私の恩人の家族達だ」
「はぁー、ガレイン様は御心が広いんですね。感動しました」
俺達とガレインに対する対応の差は歴然としていた。
「ケントが言ってた通りだったな」
「前もここのギルドマスターはこんな感じだったからな。ラルフも商売系の依頼を受ける時には商業ギルドが関わってるから気をつけてね」
俺がいれば物件を紹介してもらえないと事前にわかっていたため、今回ガレインを連れてきたのだ。
ガレインがいなければ俺は行かないつもりだった。
「この者達はどこか希望があるんですか?」
「あー、ケントはどこがいいとかある?」
「俺とラルフは孤児院とか冒険者ギルドに近い地区がいいかな? ロニーさんは?」
「俺は治安が悪すぎなければいいぞ」
俺達の話を聞きギルドマスターはニヤリと口角を上げた。
「ならちょうどいい物件があるんですよ。少しお待ちください」
ギルドマスターはそう言って奥の部屋に入って行った。
「なんか嫌な予感がするんだが……」
「ラルフもか。俺もこの感じだと」
きっとまた何か押し付けられるんだろう。ただシルキーみたいな便利……いや、可愛い子がいるところであれば特に問題はない。
「お待たせしました! この物件はどうですか? むしろ希望通りの物件は今空いてるのだとここしかないですね」
「ギルドマスターそれは――」
「君は自分の仕事に戻りなさい」
近くにいた受付嬢が声を掛けようとするがギルドマスターに止められていた。
「まずは行きましょうか」
若干強引だが今回はギルドマスターが直接案内をすることになった。
♢
俺は家の前であまりの大きさに驚いていた。ギルドマスターが持ってきたのは値段の割に異世界食堂と病院よりは少し小さめだが見た目は屋敷に近い家だった。
「意外に大きいんだな」
「家族五人になったんだから多少大きくても良いわよね?」
見た目からロニーとアニーは気に入っていた。いや、これは騙されてはいけないぞ。
「中もしっかり綺麗にされてるんですよ」
「確かに綺麗だね」
ギルドマスターに勧められるがまま家の中に入ると中は綺麗に維持されていた。
「ちゃんと管理してますからね。ガレイン様この者達も気に入っているのでここでどうでしょうか?」
「ケントとラルフはどう?」
「俺は良いと思うけどラルフ何か見えたか?」
ラルフはスキルを発動させて確認をしながら歩いていた。
「特に怪しいとこは今のところないけど……」
「皆さんも良さそうですね。ではここで決定ということで私は忙しいので失礼します」
ギルドマスターはそそくさと急いで帰って行った。
「父さんと母さんは大丈夫?」
「ああ、俺は良いけどあの人の態度が気になるよな」
「確かにそうね」
「一度全ての部屋を見回って、嫌ならまた言いに行きましょうか」
ガレインの提案通りに一度全ての部屋を見てから契約する方向性で決定した。
それから台所、居間、部屋をみていても特に変わったところはなく、孤児院食堂を作る時と違ってシルキーのように何か出る感じもしなかった。
俺としては幽霊でなければなんでも大丈夫だ。
「お兄ちゃんここに扉があるよ?」
アリミアは他の部屋より小さい扉をみつけると、俺を呼ぶと同時に少し開けた。
「そこは開けちゃだめ!」
ラルフはスキルの影響ですぐになにかを感じ取っていた。
「い……いやああああー!」
突如扉の隙間から薄っすらと半透明な触手が飛び出てアリスの腕に絡みついていた。
そのまま扉は急激に開き、アリスは謎の物体に引き込まれるように連れていかれた。
「お兄ちゃん!」
「アリミアー!」
俺達の声は虚しく家の中で響いていた。
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