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第一章 外れスキル

230.帰還 ※一部ガレイン視点

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 俺は国王とともにマルクスが帰って来るのを待っているとやっと帰ってきた。

「マルクスさん大丈夫ですか?」

「ああ、ただ切れているだけだ」

 マルクスの腕からは血が流れていた。

「何があったんだ?」

「それは私から説明します」

 宰相が国王に図書館であったことを説明し出した。

 まさかあそこにいた司書が強制進化の首輪をつけた犯人だったとは……。

 それにしても司書の目的はなんだったんだろうか。

 強制進化の首輪を仕掛けるだけならわざわざ城に忍び込まなくてもよかったはずだ。

 俺はマルクスの傷を治療しながら考え見たが何も出てこなかった。

「もう窓から飛び降りないでくださいね?」

「ああ、すまない」

「骨折でもしたらまたリハビリなんですからね」

「俺は丈夫だから――」

「これから父親になる人が無理しないでください。カレンさんとお腹の子どもを悲しませることはやめてください。家族に何かあるのは辛いですから……」

 家族に売られた俺だからこそ家族の大事さを理解しているつもりだ。もし、マルクスが死んでしまえば、カレン一人で子どもを育てることになるかもしれない。

 もし、生活できなくて冒険者に復帰して死んでしまえば子ども一人になってしまう。

「ごめんな」

 反省してもらえれば時に気にしない。ちゃんと父親として今後を見据えて活動してもらわないといけないからな。

「それが医療系スキルか」

「あっ、はい! そうです!」

 無意識に国王の目の前でスキルを発動していると国王達は関心していた。

「ガレインもそうやって頑張っているんだな……」

「あっ、マルクスさん早く戻りましょう! マルヴェインさんとセヴィオンさんが魔力不安定症になりました」

「なんだって!?」

「ではここで失礼します。必ずお二人を助けて無事に戻ってきます」

「ああ、頼む」

 俺はマルクスに説明をしながら前線の救助テントに戻ることにした。

 外で待っていたバトルホースとボスは待っていましたと言わんばかりに前線に戻って行った。

 あまりの速さに今度こそ落とされるかと思った。





「ガレイン今からマルヴェイン様とセヴィオン様達がこっちに戻って来るらしい」

「兄さん達が?」

「ああ……敵の攻撃を受けたけど命は無事らしい」

 敵の攻撃を受けたということは魔力不安定症になった可能性が高い。

「あとは騎士と魔法師団にも攻撃を受けた者達が多数いるって言っていた」

 私は不安になりながらも魔力密を溶かしたジュースを飲んで準備を始めた。

 あれから前線はカタリーナ、ハワード、兄さん二人の活躍でどうにかなったらしい。

 見た目が歪で様々な魔物がくっついたような姿をした魔物が色んなスキルを使って来るという不思議な戦い方で苦戦したとか。

「ケントもどうにかなったんだな」

「そうだね。さすが私達の先駆者だよ」

 ケントが強制進化の首輪を回収できていなかったら今頃この辺も魔物に襲われていただろう。

 ケントの対処が早かったからか魔物が寄って来ることもなかった。

 実際は兄さん達がここまで来ないように止めてくれていたのかも知らないが真実はわからない。

「ラルフは異世界病院のメンバーに準備をするように伝えてもらってもいいかな?」

「わかった!」

 さぁ、次は私達外れスキルの者達が活躍する出番だ。

 絶対に兄さん達を助けてみせる。

 私は再び頬を叩き気合を入れ直した。
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