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第一章 外れスキル
234.治療
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なぜか体が光っているガレインはそのまま治療を続けた。
俺はそれのサポートに入ることになった。って言っても体から出てくる謎の魔力の塊を瓶に詰めるだけだ。
傷ついた体はすでに治療してあり、今は魔力不安定症の治療のみとなっている。
「ではマルヴェイン兄さん始めますね」
「ああ」
どこかマルヴェインは覚悟を決めた顔をしていた。そこまで痛いことをするわけではないが何をされるかわからないことに恐怖心を抱いているのだろう。
ガレインはマルヴェインの体にそっとメスを当てて目を閉じた。
「あれは何をしているんだ?」
「魔力不安定症の原因ってなんだと思いますか?」
「えっ?」
突然言われてセヴィオンは考えるがやはりわからなさそうにしていた。
わかっていたらすでに治療方法が見つかっているはずだからな。
「今マルヴェインさんとセヴィオンさんの体の中には二種類の魔力が存在しています」
「どういうこと?」
「体の中にあるのは本来、元々生まれた時からある魔力のみです。そしてもう一つの魔力はその魔力を食い尽くす魔力のようなものです」
俺は瓶を取り出してセヴィオンにも見せたが首を傾げていた。
「セヴィオンさんにも見えないですか」
「ただの瓶にしか見えないね」
「この瓶の中にあるもう一つの魔力が体の中にあると魔力が不安定になると気付きました」
俺はセヴィオンに瓶を渡すと不思議そうに見ていた。
見えない人達にしたらただの悪徳商法をしているみたいだ。
「本当にこの中にいるんだな」
「そうですね!本当に治るのは事実なので……」
「それで今は何をしているんだ」
「メスをくっつけている時は多分ガレインは体の中の魔力を感知しているんだと思います。僕にもいまいち何をやっているのかわからないんですけどね」
ガレインはそのままスキルを発動させながら手を引いた。
そこには激しく動く魔力の塊がいた。
「ケント!」
「おう!」
俺は新しい瓶を取り出すとそのまま蓋を開けて閉じ込めた。
「マルヴェイン兄さんどうですか?」
「今ならパスタ十人前は食べられそうだ」
どうやらマルヴェインは元気になったようだ。
それにしてもこの人の頭の中はご飯のことしか考えていないのか。
「次はセヴィオン兄さんの治療をします」
「ああ、任せたよ」
ガレインはセヴィオンに近づくと早速メスを押し当てた。
しかし、しばらく待ってもガレインは魔力を引き抜くことができなかった。
「おい、どうした?」
「セヴィオン兄さんの魔力が多くて私の力じゃ魔力を分離させられない」
「どういうことだ?」
ガレインの話では元々魔力の多いセヴィオンの魔力を吸収した結果、引き抜くにも魔力の塊が大きくメスに付いてこないようだ。
「何か他に手術器具はないのか?」
「今はあれだけしか出ないんだ」
そのままガレインは崩れるように倒れ込んだ。
「そうか……なら仕方ないね。マルヴェイン兄さんが助かってよかった。この国はどうにかなるよ」
「兄さんごめんなさい」
セヴィオンは優しくガレインの頭を撫でていた。その顔は疲れ果てた弟を優しく見守る兄の顔だった。
俺はそれのサポートに入ることになった。って言っても体から出てくる謎の魔力の塊を瓶に詰めるだけだ。
傷ついた体はすでに治療してあり、今は魔力不安定症の治療のみとなっている。
「ではマルヴェイン兄さん始めますね」
「ああ」
どこかマルヴェインは覚悟を決めた顔をしていた。そこまで痛いことをするわけではないが何をされるかわからないことに恐怖心を抱いているのだろう。
ガレインはマルヴェインの体にそっとメスを当てて目を閉じた。
「あれは何をしているんだ?」
「魔力不安定症の原因ってなんだと思いますか?」
「えっ?」
突然言われてセヴィオンは考えるがやはりわからなさそうにしていた。
わかっていたらすでに治療方法が見つかっているはずだからな。
「今マルヴェインさんとセヴィオンさんの体の中には二種類の魔力が存在しています」
「どういうこと?」
「体の中にあるのは本来、元々生まれた時からある魔力のみです。そしてもう一つの魔力はその魔力を食い尽くす魔力のようなものです」
俺は瓶を取り出してセヴィオンにも見せたが首を傾げていた。
「セヴィオンさんにも見えないですか」
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「この瓶の中にあるもう一つの魔力が体の中にあると魔力が不安定になると気付きました」
俺はセヴィオンに瓶を渡すと不思議そうに見ていた。
見えない人達にしたらただの悪徳商法をしているみたいだ。
「本当にこの中にいるんだな」
「そうですね!本当に治るのは事実なので……」
「それで今は何をしているんだ」
「メスをくっつけている時は多分ガレインは体の中の魔力を感知しているんだと思います。僕にもいまいち何をやっているのかわからないんですけどね」
ガレインはそのままスキルを発動させながら手を引いた。
そこには激しく動く魔力の塊がいた。
「ケント!」
「おう!」
俺は新しい瓶を取り出すとそのまま蓋を開けて閉じ込めた。
「マルヴェイン兄さんどうですか?」
「今ならパスタ十人前は食べられそうだ」
どうやらマルヴェインは元気になったようだ。
それにしてもこの人の頭の中はご飯のことしか考えていないのか。
「次はセヴィオン兄さんの治療をします」
「ああ、任せたよ」
ガレインはセヴィオンに近づくと早速メスを押し当てた。
しかし、しばらく待ってもガレインは魔力を引き抜くことができなかった。
「おい、どうした?」
「セヴィオン兄さんの魔力が多くて私の力じゃ魔力を分離させられない」
「どういうことだ?」
ガレインの話では元々魔力の多いセヴィオンの魔力を吸収した結果、引き抜くにも魔力の塊が大きくメスに付いてこないようだ。
「何か他に手術器具はないのか?」
「今はあれだけしか出ないんだ」
そのままガレインは崩れるように倒れ込んだ。
「そうか……なら仕方ないね。マルヴェイン兄さんが助かってよかった。この国はどうにかなるよ」
「兄さんごめんなさい」
セヴィオンは優しくガレインの頭を撫でていた。その顔は疲れ果てた弟を優しく見守る兄の顔だった。
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