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第一章 外れスキル
244.スライムの活用方法
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俺はとりあえず材料を取りに行くために異世界食堂へ戻ることにした。
いつもなら外にも聞こえる話し声が今日はなかった。
営業をしていないのかと思ったが店は今日も賑わっていた。
「ん? どういうことだ?」
「あっ、ケントさんおかえりなさい」
料理を運んでいる子に声をかけると彼は何かを指差していた。
「あれって……」
「はい、キンポヨさんです」
キンポヨの分離体は俺を見かけると敬礼していた。
ただ、ゆっくり動いてゆっくり元の姿に戻っている。
「いつからあんな感じなんだ?」
「庭にいたやつを椅子だと勘違いしたらあんな状況になっていました」
キンポヨの分離体は椅子の形になっていた。
正確に言えば前世にあった人をダメにすると言われているクッションになっていたのだ。
確かに硬さや大きさを変えられるスライムなら椅子や寝具に使えることを俺は忘れていた。
ただ、このままだとお客さんの回転率は悪そうだ。
今も外には長蛇の行列ができている。
いや、行列をよく見るとみんなキンポヨに座っているのだ。
そしてどこか穏やかな顔をしている。
「警備会社しなくても良さそうだな」
「いざとなった時にお助けできる程度ならいいんじゃないかな? あとは普通に家財としての役割の方が向いてそうだね」
「そうだよな。元々の仕事場ってトイレだし、洗浄機能が付きますって売り込めばいいか」
忘れていたがキンポヨのちゃんとした利用方法はお尻の洗浄機能だった。
これが家に普及するだけで便秘が解消される人が増えているからな。
「今後は家財とトイレの活用にしていくか」
俺は材料を異次元医療鞄に入れてマロックの家に向かった。
♢
マロックの家に向かうとみんな外で待っていた。なぜかアニーやアリミアも見た。
どうやらせっかくだからと家族同士の交流になったのだろう。
「お待たせしました」
「いや、大丈夫だよ。今日は外で食べるらしいからまだその準備をしていた」
庭だと思われるところにはテーブルのみ置かれていた。
すると家から女性が出てきた。
「いやー、異世界食堂のメニューが食べられるなんて嬉しいわ」
「マロックさんの娘さんですか?」
「いや、あれは――」
「あはは、何言ってるのよ! 私は妻よ!」
どうやら掴みはバッチリのようだ。
誰かわからない時はとりあえず女性なら年齢を若く答えるか、若い人にあたる人を言えばいいからな。
「今日はよろしくお願いします」
「いえいえ、こちらこそごめんなさいね。うちの息子達と違って丁寧なのね」
「ははは、ケントは本当に大人びてるからな」
「そちらは?」
「ああ、ラルフもいい子だぞ」
「ラルフです。急にお邪魔することになってすみません」
「あらー、本当にできた子達ね」
「ふふふ、今日はいい日ね。さぁ、ケントとラルフにはたくさん作ってもらわないとね」
俺達はマロックの奥さんにキッチンに案内されると早速料理に取り掛かる準備をした。
「なぁ、ケント?」
「ん?」
「すごく視線が痛いけど……」
「ああ、俺達は悪くないのにな」
俺達はマロックの息子達に睨まれていた。
いつもなら外にも聞こえる話し声が今日はなかった。
営業をしていないのかと思ったが店は今日も賑わっていた。
「ん? どういうことだ?」
「あっ、ケントさんおかえりなさい」
料理を運んでいる子に声をかけると彼は何かを指差していた。
「あれって……」
「はい、キンポヨさんです」
キンポヨの分離体は俺を見かけると敬礼していた。
ただ、ゆっくり動いてゆっくり元の姿に戻っている。
「いつからあんな感じなんだ?」
「庭にいたやつを椅子だと勘違いしたらあんな状況になっていました」
キンポヨの分離体は椅子の形になっていた。
正確に言えば前世にあった人をダメにすると言われているクッションになっていたのだ。
確かに硬さや大きさを変えられるスライムなら椅子や寝具に使えることを俺は忘れていた。
ただ、このままだとお客さんの回転率は悪そうだ。
今も外には長蛇の行列ができている。
いや、行列をよく見るとみんなキンポヨに座っているのだ。
そしてどこか穏やかな顔をしている。
「警備会社しなくても良さそうだな」
「いざとなった時にお助けできる程度ならいいんじゃないかな? あとは普通に家財としての役割の方が向いてそうだね」
「そうだよな。元々の仕事場ってトイレだし、洗浄機能が付きますって売り込めばいいか」
忘れていたがキンポヨのちゃんとした利用方法はお尻の洗浄機能だった。
これが家に普及するだけで便秘が解消される人が増えているからな。
「今後は家財とトイレの活用にしていくか」
俺は材料を異次元医療鞄に入れてマロックの家に向かった。
♢
マロックの家に向かうとみんな外で待っていた。なぜかアニーやアリミアも見た。
どうやらせっかくだからと家族同士の交流になったのだろう。
「お待たせしました」
「いや、大丈夫だよ。今日は外で食べるらしいからまだその準備をしていた」
庭だと思われるところにはテーブルのみ置かれていた。
すると家から女性が出てきた。
「いやー、異世界食堂のメニューが食べられるなんて嬉しいわ」
「マロックさんの娘さんですか?」
「いや、あれは――」
「あはは、何言ってるのよ! 私は妻よ!」
どうやら掴みはバッチリのようだ。
誰かわからない時はとりあえず女性なら年齢を若く答えるか、若い人にあたる人を言えばいいからな。
「今日はよろしくお願いします」
「いえいえ、こちらこそごめんなさいね。うちの息子達と違って丁寧なのね」
「ははは、ケントは本当に大人びてるからな」
「そちらは?」
「ああ、ラルフもいい子だぞ」
「ラルフです。急にお邪魔することになってすみません」
「あらー、本当にできた子達ね」
「ふふふ、今日はいい日ね。さぁ、ケントとラルフにはたくさん作ってもらわないとね」
俺達はマロックの奥さんにキッチンに案内されると早速料理に取り掛かる準備をした。
「なぁ、ケント?」
「ん?」
「すごく視線が痛いけど……」
「ああ、俺達は悪くないのにな」
俺達はマロックの息子達に睨まれていた。
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