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第一章 外れスキル
276.その後
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アスクリス公爵家による王都襲撃事件は公爵夫婦捕らえて幕を閉じた。
王都に住む平民は魔物の襲撃により、魔力不安定症にかかってしまい、魔力の少ない子どもや生活系のスキル持ちは大勢亡くなった。
貴族達も同様だったが、比較的魔力量が多いためガレインのスキルにより一命は取り留めた。
その影響で新しくガレインの派閥ができてしまったが、孤児院の子ども達の活動もあり外れスキルを救済する活動をしているらしい。
「次の方どうぞ!」
そんな俺はいつも通りに異世界病院で仕事をしていた。
「お久しぶりですね」
「セヴィオンさんがわざわざ来なくても良いのに――」
「私もケントくんの治療を受ける一人だからね」
セヴィオンも異世界病院に通っている一人だ。
公爵が襲撃してきた時に、魔法師団であるセヴィオンが魔法を使わず戦っていたのが疑問だった。
話を聞いたらどうやら魔力量の低下とコントロールが苦手になっていた。
パーティーの時にガレインが相談しようとしていたらしい。
剣でも強いのはさすがクレイウェン王国の王子だ。
「じゃあ、治療を始めますね」
「頼むよ」
俺はセヴィオンの背中に触れると、自身の魔力をコントロールした。
「体がポカポカして不思議な感じだ」
「今魔力を送っているからですかね?」
魔力不安定症は魔力がなくなるだけだと思っていたが、一定期間を過ぎると魔力の器も破壊してしまう。
死んでしまう原因もそこにあるらしい。
「でも魔力療法士って私達みたいなもののためにあるスキルだね」
スキル【魔力療法】は魔力をコントロールしたり制御するためではなく、魔力を用いて魔力の器を回復させるスキルだった。
そのためセヴィオンみたいな魔力の器に問題がある人の治療を俺はしている。
あれからケトのスキル【理学療法】は発動しなくなってしまった。
幸いある程度は魔力の移動は許してもらっているのか、異次元医療鞄は使うことができている。
「これ以上は器が弱くなってしまうので、また次回来てくださいね」
「ああ」
治療を終えたセヴィオンは扉に向かって歩いて行くと、何かあったのか振り返った。
「そういえばマーベラス・アスクリスの死刑日が決まったよ。一週間後に王都の中央で行われることになった」
帰り際に思い出すようにセヴィオンは伝えたが、きっとこっちが今日来た理由なんだろう。
「そうですか……」
「アリミアにはどう伝えるつもり?」
「そこは家族で考えています。先に教えて頂いてありがとうございます」
あれから王族と一部の貴族達でアスクリス公爵家の処罰が話し合われた。
ラルフの画像投影の影響もあり、当主だったマーベラスはすぐに決まった。
ロザリオに関しては情報が少なかったため、再度ラルフが呼び出されて罪が露わになった。
しかし、ロザリオはあれから起きることもなく今すぐにでも死にそうな状態らしい。
俺は家に帰るとアリミアを除くメンバーで公爵の処刑について話し合うことにした。
「アリミアにはどう伝えた方がいいですか?」
「遅かれ早かれ本人に伝わるなら、先に伝えて心の準備をさせた方がいいんじゃないか?」
「私は本人が知ったタイミングでも良いと思うけどね……」
「それにしても息子の復讐をしたのが息子達だったとはな」
「これも何かの縁だったのね」
ラルフのスキルによりアニーとロニーの息子であるジョニーの死は公爵による殺害だと知ることができた。
――コトン!
何か物音がすると思い振り返るとそこにはアリミアが立っていた。
「聞いてたか?」
「うん」
どうやらアリミアは今までの話を全て聞いていたらしい。
「私は大丈夫だよ! ここにいるみんなが家族だもん!」
「そうか。でも、無理するなよ」
アリミアは頷くと眠いのか目を擦っていた。
「じゃあ、私はまた寝るね」
「俺ももう寝ます」
俺はアリミアを寝かしつけるために一緒に部屋に戻った。
王都に住む平民は魔物の襲撃により、魔力不安定症にかかってしまい、魔力の少ない子どもや生活系のスキル持ちは大勢亡くなった。
貴族達も同様だったが、比較的魔力量が多いためガレインのスキルにより一命は取り留めた。
その影響で新しくガレインの派閥ができてしまったが、孤児院の子ども達の活動もあり外れスキルを救済する活動をしているらしい。
「次の方どうぞ!」
そんな俺はいつも通りに異世界病院で仕事をしていた。
「お久しぶりですね」
「セヴィオンさんがわざわざ来なくても良いのに――」
「私もケントくんの治療を受ける一人だからね」
セヴィオンも異世界病院に通っている一人だ。
公爵が襲撃してきた時に、魔法師団であるセヴィオンが魔法を使わず戦っていたのが疑問だった。
話を聞いたらどうやら魔力量の低下とコントロールが苦手になっていた。
パーティーの時にガレインが相談しようとしていたらしい。
剣でも強いのはさすがクレイウェン王国の王子だ。
「じゃあ、治療を始めますね」
「頼むよ」
俺はセヴィオンの背中に触れると、自身の魔力をコントロールした。
「体がポカポカして不思議な感じだ」
「今魔力を送っているからですかね?」
魔力不安定症は魔力がなくなるだけだと思っていたが、一定期間を過ぎると魔力の器も破壊してしまう。
死んでしまう原因もそこにあるらしい。
「でも魔力療法士って私達みたいなもののためにあるスキルだね」
スキル【魔力療法】は魔力をコントロールしたり制御するためではなく、魔力を用いて魔力の器を回復させるスキルだった。
そのためセヴィオンみたいな魔力の器に問題がある人の治療を俺はしている。
あれからケトのスキル【理学療法】は発動しなくなってしまった。
幸いある程度は魔力の移動は許してもらっているのか、異次元医療鞄は使うことができている。
「これ以上は器が弱くなってしまうので、また次回来てくださいね」
「ああ」
治療を終えたセヴィオンは扉に向かって歩いて行くと、何かあったのか振り返った。
「そういえばマーベラス・アスクリスの死刑日が決まったよ。一週間後に王都の中央で行われることになった」
帰り際に思い出すようにセヴィオンは伝えたが、きっとこっちが今日来た理由なんだろう。
「そうですか……」
「アリミアにはどう伝えるつもり?」
「そこは家族で考えています。先に教えて頂いてありがとうございます」
あれから王族と一部の貴族達でアスクリス公爵家の処罰が話し合われた。
ラルフの画像投影の影響もあり、当主だったマーベラスはすぐに決まった。
ロザリオに関しては情報が少なかったため、再度ラルフが呼び出されて罪が露わになった。
しかし、ロザリオはあれから起きることもなく今すぐにでも死にそうな状態らしい。
俺は家に帰るとアリミアを除くメンバーで公爵の処刑について話し合うことにした。
「アリミアにはどう伝えた方がいいですか?」
「遅かれ早かれ本人に伝わるなら、先に伝えて心の準備をさせた方がいいんじゃないか?」
「私は本人が知ったタイミングでも良いと思うけどね……」
「それにしても息子の復讐をしたのが息子達だったとはな」
「これも何かの縁だったのね」
ラルフのスキルによりアニーとロニーの息子であるジョニーの死は公爵による殺害だと知ることができた。
――コトン!
何か物音がすると思い振り返るとそこにはアリミアが立っていた。
「聞いてたか?」
「うん」
どうやらアリミアは今までの話を全て聞いていたらしい。
「私は大丈夫だよ! ここにいるみんなが家族だもん!」
「そうか。でも、無理するなよ」
アリミアは頷くと眠いのか目を擦っていた。
「じゃあ、私はまた寝るね」
「俺ももう寝ます」
俺はアリミアを寝かしつけるために一緒に部屋に戻った。
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