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第一章 帰還と波乱
第三十話 私は悪くない(ミーシャ視点)
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目を逸らしたところで、どうにもならないことくらいは分かっていた。
現在、私はガクガクブルブル震えながら土下座する無礼な店員、及び、奥から飛び出した店長や他の店員達をできるだけ視界に入れないようにしながら、ここで何があったのかを思い出す。
「どうやら、ここの店員は躾がなっていないようですね。お母様、別の場所へいきましょう」
「そうね。こんな、美しさの欠片もない下品な場所には居たくないからね」
「ユレイラに相応しいものがこんな下品な場所に置いてあるとは思えない。早く出よう」
店員の無礼な態度に、フィオナちゃんもお姉様もイリアス様も、色々と直球に感想を述べてしまったからさぁ大変。
「っ、き、貴様らぁっ! 平民の分際で!!」
きっと、元から沸点が低かった店員は、顔を真っ赤にして、ツバを飛ばしながら怒鳴りつけて……不幸にも、その怒鳴り声にビクッと反応したのが、ラルフ君だった。
「……ねぇ、お前、私のラルフを怯えさせルなんて、覚悟はイいかしラ?」
ヤンデレモードに入ったフィオナちゃんを見て『あ、不味い』と思ったものの、私は、止められなかった。だって、まさか、物理的な攻撃を諌められたからと、精神的な攻撃に移行するなんて思わない。
フィオナちゃんがしたのはただ一つ、物事の善悪をハッキリと意識に植えつけ、罪悪感を強めるための魔法。……といっても、それを知ったのは、この騒動が終わってからになるが、とにかく、そんな魔法を、店内で盛大にぶちかましたせいで、ちょっとばかし問題が起こった。
「「「すみませんっ」」」
「「「申し訳ありませんっ」」」
今まで、いったいどれだけあくどいことをしてきたのか、この店の店員が全員、この場に来て、土下座を始めたのだ。
(いや、まぁ、比較的穏便な方ではあるんだけど……)
この店の辺りが更地になるとか、血飛沫が大量に飛び散る事態になるとか、そんな展開に恐怖していた身としては、これが穏便な解決方法だと理解はして――――。
「この上は、我々の首にて謝罪をするしかありませんっ」
「全然穏便じゃなかった!?」
彼らがどこからともなく取り出したのは、護身用であろうダガー。あと、あまり気にしてはいなかったが、この店の警備か護衛かであろう人達は剣を取り出して、その首に当てようとしてみせるので、私は慌てて、それを取り上げる。一応神な私なら、彼らが自分を傷つける前に、その手からダガーや剣やらを叩き落とすくらいはできる。
(身を守るどころか、危険に晒してますよ!?)
これでは、護身も護衛もあったものではない。しかし、叩き落としてもなお、命を絶とうとするのは目に見えていたので、とりあえず、気絶させてしまうことにする。そして、その瞬間に、店の扉が開かれる。
「ミーシャ……君……」
「わ、私は悪くないんですっ!!」
ちょうど、彼らを気絶させる瞬間を目撃したセイに、私は必死に言い訳を並べ立てることとなった。
現在、私はガクガクブルブル震えながら土下座する無礼な店員、及び、奥から飛び出した店長や他の店員達をできるだけ視界に入れないようにしながら、ここで何があったのかを思い出す。
「どうやら、ここの店員は躾がなっていないようですね。お母様、別の場所へいきましょう」
「そうね。こんな、美しさの欠片もない下品な場所には居たくないからね」
「ユレイラに相応しいものがこんな下品な場所に置いてあるとは思えない。早く出よう」
店員の無礼な態度に、フィオナちゃんもお姉様もイリアス様も、色々と直球に感想を述べてしまったからさぁ大変。
「っ、き、貴様らぁっ! 平民の分際で!!」
きっと、元から沸点が低かった店員は、顔を真っ赤にして、ツバを飛ばしながら怒鳴りつけて……不幸にも、その怒鳴り声にビクッと反応したのが、ラルフ君だった。
「……ねぇ、お前、私のラルフを怯えさせルなんて、覚悟はイいかしラ?」
ヤンデレモードに入ったフィオナちゃんを見て『あ、不味い』と思ったものの、私は、止められなかった。だって、まさか、物理的な攻撃を諌められたからと、精神的な攻撃に移行するなんて思わない。
フィオナちゃんがしたのはただ一つ、物事の善悪をハッキリと意識に植えつけ、罪悪感を強めるための魔法。……といっても、それを知ったのは、この騒動が終わってからになるが、とにかく、そんな魔法を、店内で盛大にぶちかましたせいで、ちょっとばかし問題が起こった。
「「「すみませんっ」」」
「「「申し訳ありませんっ」」」
今まで、いったいどれだけあくどいことをしてきたのか、この店の店員が全員、この場に来て、土下座を始めたのだ。
(いや、まぁ、比較的穏便な方ではあるんだけど……)
この店の辺りが更地になるとか、血飛沫が大量に飛び散る事態になるとか、そんな展開に恐怖していた身としては、これが穏便な解決方法だと理解はして――――。
「この上は、我々の首にて謝罪をするしかありませんっ」
「全然穏便じゃなかった!?」
彼らがどこからともなく取り出したのは、護身用であろうダガー。あと、あまり気にしてはいなかったが、この店の警備か護衛かであろう人達は剣を取り出して、その首に当てようとしてみせるので、私は慌てて、それを取り上げる。一応神な私なら、彼らが自分を傷つける前に、その手からダガーや剣やらを叩き落とすくらいはできる。
(身を守るどころか、危険に晒してますよ!?)
これでは、護身も護衛もあったものではない。しかし、叩き落としてもなお、命を絶とうとするのは目に見えていたので、とりあえず、気絶させてしまうことにする。そして、その瞬間に、店の扉が開かれる。
「ミーシャ……君……」
「わ、私は悪くないんですっ!!」
ちょうど、彼らを気絶させる瞬間を目撃したセイに、私は必死に言い訳を並べ立てることとなった。
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