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第一章 帰還と波乱
第四十九話 問題はフィオナちゃん達(ミーシャ視点)
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セイと鋼は、三日目でどうにか復活した。とはいえ、まだまだ顔色は悪いし、完全には程遠い状態だ。それでも、セイと鋼がいなければお姉様の捜索なんてできないということを考えると、のんびり療養させてあげるわけにはいかなかった。
「本当に、本当に、ごめんなさいっ」
「大丈夫だよ、ミーシャ。……ちょっと、ユレイラの薬の威力が高かっただけだから」
「……きゅうーん」
二人を窮地に陥れた私に、セイは青ざめて口元を手で押さえながら許してくれる。ただ、鋼は……まだ、人の言葉を喋るほどの回復をしていないため、小さく鳴くことしかできていない。
「それより、ユレイラを、早く見つけなきゃ……」
本来ならば、昨日の時点で捜索を開始したかったものの、セイ達の様子を見て、今日まで待った。一応、情報を少しでも集められないかとアメリアとともに探ってみたものの、特にめぼしいものはない。
「そう、ですよね……」
フィオナちゃんやラルフ君は、情報収集に関しては全く役に立たないとの自己申告により、今は人間界の勉強に力を注いでもらっている。なんせ、二人が人間のことを学びきれていなければ、それはそれで、世界滅亡の危機なのだから、時間は有効に使わなければならない。
「なら、一応状況を整理しますね? お姉様達の手がかりは、現在に至るまで、全くありません。創世神様から、お姉様達は邪神の手によって、どこかの世界にバラバラに飛ばされたとは教えてもらいましたが、どんな邪神がそんな命知らずな真似をしたのかも、そして、お姉様達がどこの世界に飛ばされたのかも不明です。アメリアと私が総力をあげても、邪神の情報は出てこなかったので、まずは、これからの方針を決めようと思っています。何か、案はありますか?」
そう問いかければ、セイが小さく挙手をする。
「僕は、一度神界に行ってみても良いんじゃないかと思うよ? 僕達の中で、今の神界の情勢に通じているなんて言えるのは、誰も居ないから、もしかしたら、そこから手がかりが得られるかもしれない。創世神様が、敵の邪神のことを教えてくれたら、それが一番だけど、どうも言えないことみたいだから、その辺も含めて調査が必要だと思う」
「わふっ」
調査が必要というのは、本当のことだ。ただ、それには一つ、大きな問題が立ちはだかっている。
「そうなると、フィオナちゃん達が問題ですよね……」
「……そういえば、そうだったね」
神は、成人しない内に人間界を訪れる場合、とある魔法をかけなければ降りてくることはできない。というのも、神の感覚のままの力加減では、人間界だと破壊神のような扱いになってしまうため、力を制御させなければならないのだ。その魔法の効果時間は、次に神界を訪れるまでとなっている。つまり、もしもフィオナちゃん達を一緒に連れていけば、魔法は解けてしまうのだ。
「あれ、多分イリアス様とユレイラが一緒にかけたやつだよね。僕達じゃあ、力不足になるか……」
この魔法の欠点らしい欠点は、ただ一つ。術者が被術者の力を上回らなければならないということ。なので、実質、私達では、フィオナちゃん達を神界に連れていったら、人間界に戻すことができない。かといって、フィオナちゃん達を置いていくというのは、さすがに危険だし、保護者として同じ世界に居なければならないという義務が果たせていないということにもなってしまう。つまりは、神界に行けるのは、せいぜい一人か二人だった。
「本当に、本当に、ごめんなさいっ」
「大丈夫だよ、ミーシャ。……ちょっと、ユレイラの薬の威力が高かっただけだから」
「……きゅうーん」
二人を窮地に陥れた私に、セイは青ざめて口元を手で押さえながら許してくれる。ただ、鋼は……まだ、人の言葉を喋るほどの回復をしていないため、小さく鳴くことしかできていない。
「それより、ユレイラを、早く見つけなきゃ……」
本来ならば、昨日の時点で捜索を開始したかったものの、セイ達の様子を見て、今日まで待った。一応、情報を少しでも集められないかとアメリアとともに探ってみたものの、特にめぼしいものはない。
「そう、ですよね……」
フィオナちゃんやラルフ君は、情報収集に関しては全く役に立たないとの自己申告により、今は人間界の勉強に力を注いでもらっている。なんせ、二人が人間のことを学びきれていなければ、それはそれで、世界滅亡の危機なのだから、時間は有効に使わなければならない。
「なら、一応状況を整理しますね? お姉様達の手がかりは、現在に至るまで、全くありません。創世神様から、お姉様達は邪神の手によって、どこかの世界にバラバラに飛ばされたとは教えてもらいましたが、どんな邪神がそんな命知らずな真似をしたのかも、そして、お姉様達がどこの世界に飛ばされたのかも不明です。アメリアと私が総力をあげても、邪神の情報は出てこなかったので、まずは、これからの方針を決めようと思っています。何か、案はありますか?」
そう問いかければ、セイが小さく挙手をする。
「僕は、一度神界に行ってみても良いんじゃないかと思うよ? 僕達の中で、今の神界の情勢に通じているなんて言えるのは、誰も居ないから、もしかしたら、そこから手がかりが得られるかもしれない。創世神様が、敵の邪神のことを教えてくれたら、それが一番だけど、どうも言えないことみたいだから、その辺も含めて調査が必要だと思う」
「わふっ」
調査が必要というのは、本当のことだ。ただ、それには一つ、大きな問題が立ちはだかっている。
「そうなると、フィオナちゃん達が問題ですよね……」
「……そういえば、そうだったね」
神は、成人しない内に人間界を訪れる場合、とある魔法をかけなければ降りてくることはできない。というのも、神の感覚のままの力加減では、人間界だと破壊神のような扱いになってしまうため、力を制御させなければならないのだ。その魔法の効果時間は、次に神界を訪れるまでとなっている。つまり、もしもフィオナちゃん達を一緒に連れていけば、魔法は解けてしまうのだ。
「あれ、多分イリアス様とユレイラが一緒にかけたやつだよね。僕達じゃあ、力不足になるか……」
この魔法の欠点らしい欠点は、ただ一つ。術者が被術者の力を上回らなければならないということ。なので、実質、私達では、フィオナちゃん達を神界に連れていったら、人間界に戻すことができない。かといって、フィオナちゃん達を置いていくというのは、さすがに危険だし、保護者として同じ世界に居なければならないという義務が果たせていないということにもなってしまう。つまりは、神界に行けるのは、せいぜい一人か二人だった。
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