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第二章 異質な神界
第九十一話 確保ぉっ!!
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デ……何とかを捕まえるのは、とても簡単でした。とりあえず、教室から出て一人で歩いているところを見つけたので、私は五感を奪う闇魔法を放ち、ラルフは見た目アイアンメイデンの神力を封じる箱に閉じ込め、レレアはそれを素早く影の中に回収しました。それはわずか、コンマ一秒ほどの出来事です。打ち合わせも何もない状態での連携は、どうやら上手くいったようでした。
もちろん、突然五感を奪われ、閉じ込められ、助けを求めることもできないデ何とかの心情など一切考慮しません。そんなことをしても、無駄でしかありませんので。
目撃者もなく、怪しまれる可能性もないと判断して、私達はまた元の空き教室へと戻ります。そして……。
「だ、だれかぁ、たしゅ、けて……」
…………なぜか、デ何とかは、呂律が回らなくなるまで怯えきった声をあげていました。
「あ、すみません。私、間違えて時間を操作した空間に送り込んでしまったようです」
五感を奪われ、神力も発動できず、何が目的か分からないままどれだけか分からない時間放置されたデ何とか。ですが……。
「問題ないのですから、大丈夫ですよ」
「うん」
どれだけ放置されたかは分かりませんが、それでも、神である以上、この程度で死んだりおかしくなったりすることはないはずです。ただし、ここまで弱りきっているのであれば、懐柔は楽そうだとも思えたので、結果的には良かったのかもしれません。
「では、私達が助けたという体で、全能神の協力を求めますか?」
「それでも良いですね。それならば、快く協力してくださることでしょう」
幸い、デ何とかに犯人が断定できる可能性は皆無です。となれば、その手もありだと提案して、すんなりと受け入れられました。
「ラルフ、同時に解除しますよ?」
「うん」
そうして、闇魔法を解除して、アイアンメイデンもどきからも出してあげれば、デ何とか……いえ、もう、『デクノボウ』でも構わないですよね? とにかくそれは、無様に倒れ込みます。
「大丈夫ですか?」
そして、そこに手を差し伸べるのは、レレア。
浮かべる表情は、慈愛の女神とでも言えるようなものであり、ここから彼女が嗜虐を司る神だと予測できる者は居ないでしょう。
「あ、あぁ……?」
状況が理解できていないらしいデクノボウは、全身の感覚を確かめるように、手をゆっくり動かして、地面を、そして、自分の顔を触り、視線を辺りに巡らせます。
「分かる。触ってるのが、見える、聞こえる、匂いも、全部っ」
顔をグチャグチャにして泣くデクノボウに、レレアはただただ、優しい表情で心が籠もっていないはずの慰めの言葉をかけ続けていました。
もちろん、突然五感を奪われ、閉じ込められ、助けを求めることもできないデ何とかの心情など一切考慮しません。そんなことをしても、無駄でしかありませんので。
目撃者もなく、怪しまれる可能性もないと判断して、私達はまた元の空き教室へと戻ります。そして……。
「だ、だれかぁ、たしゅ、けて……」
…………なぜか、デ何とかは、呂律が回らなくなるまで怯えきった声をあげていました。
「あ、すみません。私、間違えて時間を操作した空間に送り込んでしまったようです」
五感を奪われ、神力も発動できず、何が目的か分からないままどれだけか分からない時間放置されたデ何とか。ですが……。
「問題ないのですから、大丈夫ですよ」
「うん」
どれだけ放置されたかは分かりませんが、それでも、神である以上、この程度で死んだりおかしくなったりすることはないはずです。ただし、ここまで弱りきっているのであれば、懐柔は楽そうだとも思えたので、結果的には良かったのかもしれません。
「では、私達が助けたという体で、全能神の協力を求めますか?」
「それでも良いですね。それならば、快く協力してくださることでしょう」
幸い、デ何とかに犯人が断定できる可能性は皆無です。となれば、その手もありだと提案して、すんなりと受け入れられました。
「ラルフ、同時に解除しますよ?」
「うん」
そうして、闇魔法を解除して、アイアンメイデンもどきからも出してあげれば、デ何とか……いえ、もう、『デクノボウ』でも構わないですよね? とにかくそれは、無様に倒れ込みます。
「大丈夫ですか?」
そして、そこに手を差し伸べるのは、レレア。
浮かべる表情は、慈愛の女神とでも言えるようなものであり、ここから彼女が嗜虐を司る神だと予測できる者は居ないでしょう。
「あ、あぁ……?」
状況が理解できていないらしいデクノボウは、全身の感覚を確かめるように、手をゆっくり動かして、地面を、そして、自分の顔を触り、視線を辺りに巡らせます。
「分かる。触ってるのが、見える、聞こえる、匂いも、全部っ」
顔をグチャグチャにして泣くデクノボウに、レレアはただただ、優しい表情で心が籠もっていないはずの慰めの言葉をかけ続けていました。
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