悪役令嬢の生産ライフ

星宮歌

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第二章 少女期 瘴気編

第百六十五話 お姉様との出会い3(ミーシャ視点)

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 ユミリアと一緒に話をした結果、やはりここは『モフ恋』と同じ世界らしかった。しかし、それと同時に、『コツ生』という同じ会社が出していたゲームの世界観も引き継いでいるらしい。そちらの方のゲームについては、全く知らなかったものの、どうやら、『モフ恋』については私の方が良く知っているようでもあった。


「おねえさまは、どうしてこちらに?」


 前世の話を互いに行った結果、どうやら、ユミリアの方が私よりも一つ年上なのだということが判明して、『お姉様』呼びの栄誉を賜ることに成功した。


「みゅ……もう、なんとでも呼んで……。質問の答えだけど、私はミーシャ、あなたを探していたの」

「わたしを、ですか?」


 お姉様の言葉に、私は少しだけ困惑しつつも、ちょっと嬉しかったりする。


「ミーシャ、あなた、浄化魔法を使える?」


 真剣な瞳で尋ねるお姉様に、私は首を横に振る。


「いいえ、わたしは、ついさきほど、ここが『モフ恋』のせかいだとしったばかりで、まほうのそんざいもよくわかっていないじょうたいです。つかえるとしても、すぐにはむりかと」

「そう……じゃあ、今から時間はある? あるなら、ちょっと私の実験に付き合ってほしいの。もちろん、給料も出すから」


 『実験』という、少々不安を煽られる言葉に、私は返事を躊躇うものの、『給料』という言葉に少しだけ、光を見出だす。しかも……。


「あなただけが頼りなの。お願いっ」


 可愛い可愛い美幼女。しかも、前世の最推しであったユミリア・リ・アルテナを前に、私は内容も聞かずにうなずく。


「あっ、でも、あの、ははがかえってくるまででおねがいできますか?」

「お母様は、こちらで後から招待するから問題はないよ。強引で申し訳ないとは思うけど、こっちも必死なの」


 本当に申し訳なさそうにするお姉様を見て、私は、それを責めようとは思えなかった。しかし、理由くらいは聞いておきたい。


「なにがあったんですか?」

「うーん、詳しくは、屋敷の方で話すつもりだけど……聞くかどうかの覚悟も尋ねるから、そのつもりでね?」


 どういう意味なのかを尋ねる前に、私は、いきなりお姉様に横抱きにされる。


「えっ? えっ?」

「ごめんね? 急ぐから、このまま拐わせてもらうね?」


 そして、私は……………………星になった。(訳、お姉様に抱き締められながら、屋根を足場に飛び回って、あまりの高さ、速度に失神した)

 目が覚めると、色々な器具に繋がれていて悲鳴をあげたりもしたが、結局、お姉様の行動原理が愛しい人を助けたいというものなのだと知り、しっかりと協力することとなる。そして、その度に、お姉様のすごさを目の当たりにして、ますますお姉様呼びが定着したのだった。
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