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第二章 少女期 瘴気編
第二百三話 クリスタルロード攻略14(セイ視点)
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僕とイルト殿下は、確かに、メリーさん達と合流した。しかし、そこに居たのは……。
「きゅーん、くぅーんっ」
オロオロしているコウと。
「ふふ、ふふふふふふふっ」
不気味に笑い続けるメリーさんと。
「俺は……ダメな奴なんだ……」
膝を立てて座り込み、落ち込むローランだった。
「えっと……何があったの?」
あまりにもカオスな空間に、誰に告げるでもなく呟けば、コウがピンッと耳を立てて、一直線にこちらへと駆けてくる。
「セイーっ!! 良かった! 来てくれて、本当に良かったっ!!」
泣き出しそうな顔でそう捲し立てるコウ。わけが分からないながらも、詳しく話を聞けば……どうやら、この三人、道に迷っていたらしい。
「トラップで、鼻がきかなくなって、道案内できなくなったぼくが悪いんだけど……」
最初、ローランと探索している時は順調だったらしい。しかし、メリーさんと合流した頃から、トラップがやたらと多くなってきており、気をつけていても、発動させてしまうことがしばしばあったらしい。コウの鼻で、大体の道を選んで進んでいたローランとメリーさんは、そこで、嗅覚を破壊するような強烈な臭いが発生するトラップを発動させてしまい、コウは昏倒したそうだ。それからは、メリーさんとローランの二人が、コウを担いで探索をしていたのだが……見事に道に迷ったらしい。
「でも、二人は息ぴったりに、行こうと思う方角を決めていたから、目が覚めてから、ずっと安心はしてたんだ……元の階段の場所に戻るまでは」
(ローランと、息ぴったり……?)
コウの説明で、僕は、強烈な嫌な予感に駆られる。
(……ローランって、方向音痴だったと思うんだけど……まさか、メリーさんも?)
そう考えれば、納得がいく。と、いうより、それしかあり得ない。
「それで、入り口に戻ること五十五回。だんだんと、魔物の数も減ってきて、憂さ晴らしすらできなくなって……メリーさんは壊れて、ローランは落ち込んだの」
道中、それはそれは、メリーさんとローランの息はぴったりだったのだそうだ。一度たりとも意見が割れることなく、スイスイと進んだらしい。
(……恐るべし、極度の方向音痴っ)
今は笑い続けていたり落ち込んだりしている二人に戦慄の目を向けるも、二人が動じる様子はない。
「なら、もう、後はセイに任せれば安全だ。さっさと正気に戻すぞ」
二人の様子を確認していた僕は、隣で話を聞いていたイルト殿下の行動を止められなかった。直後、メリーさんとローランには、闇魔法の弾丸が降り注ぎ、一瞬にして、視界が闇魔法の雨で埋め尽くされるのだった。
「きゅーん、くぅーんっ」
オロオロしているコウと。
「ふふ、ふふふふふふふっ」
不気味に笑い続けるメリーさんと。
「俺は……ダメな奴なんだ……」
膝を立てて座り込み、落ち込むローランだった。
「えっと……何があったの?」
あまりにもカオスな空間に、誰に告げるでもなく呟けば、コウがピンッと耳を立てて、一直線にこちらへと駆けてくる。
「セイーっ!! 良かった! 来てくれて、本当に良かったっ!!」
泣き出しそうな顔でそう捲し立てるコウ。わけが分からないながらも、詳しく話を聞けば……どうやら、この三人、道に迷っていたらしい。
「トラップで、鼻がきかなくなって、道案内できなくなったぼくが悪いんだけど……」
最初、ローランと探索している時は順調だったらしい。しかし、メリーさんと合流した頃から、トラップがやたらと多くなってきており、気をつけていても、発動させてしまうことがしばしばあったらしい。コウの鼻で、大体の道を選んで進んでいたローランとメリーさんは、そこで、嗅覚を破壊するような強烈な臭いが発生するトラップを発動させてしまい、コウは昏倒したそうだ。それからは、メリーさんとローランの二人が、コウを担いで探索をしていたのだが……見事に道に迷ったらしい。
「でも、二人は息ぴったりに、行こうと思う方角を決めていたから、目が覚めてから、ずっと安心はしてたんだ……元の階段の場所に戻るまでは」
(ローランと、息ぴったり……?)
コウの説明で、僕は、強烈な嫌な予感に駆られる。
(……ローランって、方向音痴だったと思うんだけど……まさか、メリーさんも?)
そう考えれば、納得がいく。と、いうより、それしかあり得ない。
「それで、入り口に戻ること五十五回。だんだんと、魔物の数も減ってきて、憂さ晴らしすらできなくなって……メリーさんは壊れて、ローランは落ち込んだの」
道中、それはそれは、メリーさんとローランの息はぴったりだったのだそうだ。一度たりとも意見が割れることなく、スイスイと進んだらしい。
(……恐るべし、極度の方向音痴っ)
今は笑い続けていたり落ち込んだりしている二人に戦慄の目を向けるも、二人が動じる様子はない。
「なら、もう、後はセイに任せれば安全だ。さっさと正気に戻すぞ」
二人の様子を確認していた僕は、隣で話を聞いていたイルト殿下の行動を止められなかった。直後、メリーさんとローランには、闇魔法の弾丸が降り注ぎ、一瞬にして、視界が闇魔法の雨で埋め尽くされるのだった。
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