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第二章 少女期 瘴気編
第二百五十七話 忘れられた神殿
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最強装備に限らず、『コツ生』で装備作る場合、色をある程度自由に決めることができる。そして、私が取り出したそれらの装備は……。
「黒、ですね」
「黒、だな」
「お嬢様らしいですね」
ミーシャとイルト様、そして、何やら向こうに居るドラゴンと話をつけて戻ってきたメリーの三人からの言葉に、私は自分でも納得する。
(黒=イルト様で、自分が身につけることを前提に、黒の装備を作ったんだろうなぁ……)
どうしても真っ黒にしたらおかしいと思えるものは、多少他の色を取り入れながら、それでも黒がどこかに入るようにされている。見た目はそれぞれ、メイド服(黒)と、聖衣(黒)と、騎士服(黒)である。多少、白とか灰色とか金とかいった色が取り入れられてはいるものの、私の愛が全開になった品々。
(ちょっと、居たたまれない……)
私は、最強装備の名前だけを見て取り出したために、ここまで黒一色というのは想定していなかった。そのため、今は、ミーシャとメリーの微笑ましいと言わんばかりの視線や、イルト様の熱視線が少しつらい。
「と、とにかく、多分、皆に合う装備だと思うから、身につけてみて!」
簡易更衣室(これもまた黒いカーテンだった)をストレージから取り出して、そこへ向かうように勧めれば、ドラゴンの牽制のために、イルト様かメリーは残る状態にして、交代で着替えて……。見事、黒の軍団が出来上がった。
ちなみに、私も漆黒のナイトドレスな装備に着替えており、もう、黒以外がちぐはぐ過ぎて、何の集団なのか分からない状態だ。そのため、色々と突っ込まれる前に、私は神殿へ案内すると宣言し、さっさと歩き出す。
「ふわぁ、お姉様、綺麗……」
「ユミリアお嬢様……こんなに大きくなられてっ」
「くっ、見るなっ。ユミリアが減るっ」
感動するミーシャ、感涙するメリー、嫉妬するイルト様の言葉を背後で聞きながら、必死に、急ぎ足で向かえば……僅か五分で、その場所へと着く。
「ここ、か?」
「はい、恐らくは……」
神殿というからには、真っ白な柱がいくつも聳え立つ場所を想像するかもしれない。しかし、ここの名前は、忘れられた神殿(黄色)だ。柱も何もかもが、淡い黄色で染められた、そんな空間だった。
「お姉様、それなら、他の色の神殿も、どこかにあるのですか?」
「それが……私の知る限り、他の神殿はなかったの。もしかしたら、アップデートで新たなエリアが解放されたのかもしれないけど、そこら辺は分からない」
そんな説明をしながら、慎重に神殿内部へと足を踏み入れた私達は、その中央へ至った瞬間、眩い光に呑み込まれた。
「黒、ですね」
「黒、だな」
「お嬢様らしいですね」
ミーシャとイルト様、そして、何やら向こうに居るドラゴンと話をつけて戻ってきたメリーの三人からの言葉に、私は自分でも納得する。
(黒=イルト様で、自分が身につけることを前提に、黒の装備を作ったんだろうなぁ……)
どうしても真っ黒にしたらおかしいと思えるものは、多少他の色を取り入れながら、それでも黒がどこかに入るようにされている。見た目はそれぞれ、メイド服(黒)と、聖衣(黒)と、騎士服(黒)である。多少、白とか灰色とか金とかいった色が取り入れられてはいるものの、私の愛が全開になった品々。
(ちょっと、居たたまれない……)
私は、最強装備の名前だけを見て取り出したために、ここまで黒一色というのは想定していなかった。そのため、今は、ミーシャとメリーの微笑ましいと言わんばかりの視線や、イルト様の熱視線が少しつらい。
「と、とにかく、多分、皆に合う装備だと思うから、身につけてみて!」
簡易更衣室(これもまた黒いカーテンだった)をストレージから取り出して、そこへ向かうように勧めれば、ドラゴンの牽制のために、イルト様かメリーは残る状態にして、交代で着替えて……。見事、黒の軍団が出来上がった。
ちなみに、私も漆黒のナイトドレスな装備に着替えており、もう、黒以外がちぐはぐ過ぎて、何の集団なのか分からない状態だ。そのため、色々と突っ込まれる前に、私は神殿へ案内すると宣言し、さっさと歩き出す。
「ふわぁ、お姉様、綺麗……」
「ユミリアお嬢様……こんなに大きくなられてっ」
「くっ、見るなっ。ユミリアが減るっ」
感動するミーシャ、感涙するメリー、嫉妬するイルト様の言葉を背後で聞きながら、必死に、急ぎ足で向かえば……僅か五分で、その場所へと着く。
「ここ、か?」
「はい、恐らくは……」
神殿というからには、真っ白な柱がいくつも聳え立つ場所を想像するかもしれない。しかし、ここの名前は、忘れられた神殿(黄色)だ。柱も何もかもが、淡い黄色で染められた、そんな空間だった。
「お姉様、それなら、他の色の神殿も、どこかにあるのですか?」
「それが……私の知る限り、他の神殿はなかったの。もしかしたら、アップデートで新たなエリアが解放されたのかもしれないけど、そこら辺は分からない」
そんな説明をしながら、慎重に神殿内部へと足を踏み入れた私達は、その中央へ至った瞬間、眩い光に呑み込まれた。
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