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第三章 少女期 女神編
第三百四十九話 古代魔法
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歌うだけで三時間かかる礼讃の歌。しかも、どんな言語なのか全く聞き取れないそれを、私は竜神様に五回ほど歌ってもらい、録音し、その内の二つを私とイルト様の声に変換した。もちろん、その方法が通用するかどうかは、竜神様に確認済みだ。
ついでに、月と太陽とこの星と、どれを動かすのが手っ取り早いかを考えて、灼熱の塊よりも、安全を確保しなければならない生物がいる星よりも、特に何もなさそうな月を動かしてしまった方が良さそうだと、複数の宇宙船と、様々な魔石を動員して、人工的に日食を起こすことに成功した。そうなれば、後は魔力を注げば良いだけで、歌や月以外の準備の大変さを思えば、後は楽に思えた。
セイと鋼が意識を失って、三日目の夜。エイリーンと何かを話していた竜神様を引っ張ってきて、ちゃんと魔力を捧げるように厳命する。
私達は本に書かれていた模様をセイと鋼の額に描いて、その模様に対して、歌の間はずっと、魔力を捧げ続けなければならない。
(結局、あの場所に関しては、何も聞けてないなぁ……)
明らかに危険な、クリスタルロードの最深部よりさらに深い場所にあった空間。本当は、それを話すべきだと分かってはいたのだが、私自身は、セイと鋼のために奔走して、何も話せていない。一応、ローランに時間があれば、話しておいてほしいと告げてはいたものの、今のところ、その内容に関する質問はこちらまでこない。
(ううん、今は、セイと鋼のために、集中しなくちゃ)
今居る場所は、クリスタルロードの入口。本来ならば、城の中の安全な場所で処置をしたかったのだが、どういうわけか、セイと鋼に施す模様は、このクリスタルロードから出ると消えてしまう。
竜神様に教えてもらった、古代魔法を用いるための特殊なインク。その素材を、ローランやメリー、エイリーンに集めてもらった私は、必死に調合、錬金を行って、ようやく、セイと場所、それぞれに三回ならば書けるだろう量を確保した。素材を大量に使っても、得られるのはほんの一滴という、あまりにも鬼畜設定なインク生成。しかも、そこからさらに特殊な筆を用いて、インクをふんだんに使って複雑な模様を描かなければならない。
この古代魔法を考えた人間は、頭がおかしい、というのが、私達の総意だ。ちなみに、模様が消えた原因は、古代魔法を発動させるのに相応しくない場所では消えるようになっているのだと、竜神様から教えてもらい、半眼になったのは言うまでもない。
と、いうわけで、私達は、この場所でしか古代魔法を発動させられず、しかも、竜神様によると、私とイルト様が参加しなければならないとのことで、もう、精神的に疲労困憊な私は、癒やしを求めて、イルト様にピトっとくっついている。
ちなみに、この場に居ない面々には、一時的に人間を辞める方法と、数日で効果抜群な魔力の底上げ方法を探してもらっている。ミーシャを取り戻すための行動を止めるつもりなどないのだから。
(終わっ、た……?)
捧げる魔力の量は、少なくとも構わない。ただ、三時間、途絶えることなく捧げ続けること。それが条件で、今、魔力が満ちた感覚に襲われる。
「成功です」
そんな竜神様の言葉に安堵した私は、そのまま、ゆっくりと息を吐いて、目を閉じた。
ついでに、月と太陽とこの星と、どれを動かすのが手っ取り早いかを考えて、灼熱の塊よりも、安全を確保しなければならない生物がいる星よりも、特に何もなさそうな月を動かしてしまった方が良さそうだと、複数の宇宙船と、様々な魔石を動員して、人工的に日食を起こすことに成功した。そうなれば、後は魔力を注げば良いだけで、歌や月以外の準備の大変さを思えば、後は楽に思えた。
セイと鋼が意識を失って、三日目の夜。エイリーンと何かを話していた竜神様を引っ張ってきて、ちゃんと魔力を捧げるように厳命する。
私達は本に書かれていた模様をセイと鋼の額に描いて、その模様に対して、歌の間はずっと、魔力を捧げ続けなければならない。
(結局、あの場所に関しては、何も聞けてないなぁ……)
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(ううん、今は、セイと鋼のために、集中しなくちゃ)
今居る場所は、クリスタルロードの入口。本来ならば、城の中の安全な場所で処置をしたかったのだが、どういうわけか、セイと鋼に施す模様は、このクリスタルロードから出ると消えてしまう。
竜神様に教えてもらった、古代魔法を用いるための特殊なインク。その素材を、ローランやメリー、エイリーンに集めてもらった私は、必死に調合、錬金を行って、ようやく、セイと場所、それぞれに三回ならば書けるだろう量を確保した。素材を大量に使っても、得られるのはほんの一滴という、あまりにも鬼畜設定なインク生成。しかも、そこからさらに特殊な筆を用いて、インクをふんだんに使って複雑な模様を描かなければならない。
この古代魔法を考えた人間は、頭がおかしい、というのが、私達の総意だ。ちなみに、模様が消えた原因は、古代魔法を発動させるのに相応しくない場所では消えるようになっているのだと、竜神様から教えてもらい、半眼になったのは言うまでもない。
と、いうわけで、私達は、この場所でしか古代魔法を発動させられず、しかも、竜神様によると、私とイルト様が参加しなければならないとのことで、もう、精神的に疲労困憊な私は、癒やしを求めて、イルト様にピトっとくっついている。
ちなみに、この場に居ない面々には、一時的に人間を辞める方法と、数日で効果抜群な魔力の底上げ方法を探してもらっている。ミーシャを取り戻すための行動を止めるつもりなどないのだから。
(終わっ、た……?)
捧げる魔力の量は、少なくとも構わない。ただ、三時間、途絶えることなく捧げ続けること。それが条件で、今、魔力が満ちた感覚に襲われる。
「成功です」
そんな竜神様の言葉に安堵した私は、そのまま、ゆっくりと息を吐いて、目を閉じた。
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