悪役令嬢の生産ライフ

星宮歌

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第三章 少女期 女神編

第三百六十五話 疲労

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「う、んん……」

「……くぁあっ……」

「生きて、いましたね」

「ん? あれ? 竜神様?」

「?? ぼく達、確か、クリスタルロードで……」


 結局、セイも鋼も、あれから一時間もしないうちに目覚めた。今、私達が居るのはアルテナ家で、セイと鋼には、医務室で横になってもらっている。


「大丈夫? セイ、鋼?」

「ユレイラ様……ん? あれ? ユミリア? んん?」

「……ネシス? 何で……?」


 反逆者の魂と、セイ達の魂は別物。そう、聞いてはいたものの、今まで、セイや鋼と一緒に暮らしていた記憶から考えると、どうにも完全に別物とは思えなかった。そして、今のセイ達の反応で、それは裏付けられる。


「セルティスとコルトの魂は、元々、セイと鋼に繋がっていたんだね」


 本来は、とても小さな球体の形をしている魂。そして、きっと、竜神様の目から見ても異常はなかったため、その形には問題なかったのだろう。ただ、その球体の中に、さらに小さな魂の球体があったというだけで。


「……ユミリア?」

「うん、今は、ユミリアだよ?」

「この、記憶は……? 僕、死んだ? いや、でも、ユミリアは居るし、それだけじゃなくて、イリアス様も居るし……?」


 強制的に交わった二つの魂。その影響で混乱する記憶に頭を悩ませるセイを見て、私は、ネシスへと視線を向ける。


「? 説明……叩き込む?」

「ユミリア様? 何をするつもりかは分かりませんが、私が知る限りのことを彼らに説明しますので、少し、のんびりされてはどうですか?」


 多少の負担はあれど、ネシスに強制的に記憶の整理をしてもらおうかとも思ったが、竜神様にそう提案されたので、少し考えて、うなずく。


「そう、だね。少し、休むよ。ネシスのことを、お父様達にも紹介しないといけないし、それが終わったら、部屋でゆっくりしておくね。何かあれば、呼んで」


 色々と、必死に駆けずり回っていた私は、少しは休んだといえど、それなりに疲労が溜まっていた。


「いえ、ネシスに関しても、私達が何とかしますので、ユミリア様は、休んでください」

「そう? なら、お言葉に甘えるね?」


 正直に言えば、とても眠い。途中で眠ることはあったはずなのに、今は、すぐにでもベッドに飛び込みたい気分だ。
 あくびを噛み殺して、フラフラと自室へ帰った私は、装備を解くだけの気力もなく、そのまま、ベッドへダイブする。


「おや、す、み……」


 誰にともなく告げて、私は、眠りの世界へと落ちていった。
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