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第三章 少女期 女神編
第三百七十三話 神界の戦場
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亀裂の先に、足を踏み入れた瞬間、ここが、全く別の世界なのだと肌で感じる。清廉なる空気と、濃厚な神力。この場所を知らない人間が訪れたならば、そのあまりにも異なる空間を前に、跪かずにはいられない。それが、神界という場所だった。
「……門番が、居ない?」
恐らくは、無理矢理侵入した私達に対して、門番が襲ってくるだろうと構えていたのだが、なぜだか、そこに門番の姿はない。
「何かあったんだろうな」
ここの門番は、『鮮血のガーディアン』とかいう(可哀想な)二つ名で呼ばれている守護を司る神だ。かの神は、誰とも慣れ合うことなく、ただただ任務遂行あるのみ、という、かなり厳格な性格をしているため、門を離れてどこかに行くというのは考えられない。それに、何よりも……。
「門……ボロボロ……」
彼が守るはずの真っ白で高い門は、今や無残に破壊されている。戦闘音は聞こえてこないが、神界の門の外は、神界とは隔絶されているため、神界の中のことは分からない。
「……ユミリア、どこに、行く?」
周囲を警戒しながら、問いかけてくる鋼に、私は、少し考えて、行き先を決める。
「創世神様のところへ」
創世神様であれば、邪神を止められる。イルト様の呪いも解ける。そして、恐らくはそこに、先輩の妹であり、マリフィーの姉であるリリアナ様が居るはずだ。彼女は、剣の女神。創世神様を守る剣の一つとして、側に居るはずなのだ。
「我らが連れて行こう。お乗りください。ユレイラ様方」
身を屈めた長男、次男、三男、四男、五男に、私達はそれぞれ、遠慮なく乗り込む。鋼だけは、最初は自分で走ると言っていたが、レインボードラゴンに任せた方が速いと諭せば、渋々うなずいて乗り込む。
「ゆくぞっ」
長男の号令で、レインボードラゴン達は一斉に飛び立ち、門の向こうへと突撃する。向かう場所は、神界の中心地。創世神様が暮らす神鏡邸。そこに行けば、全てが解決する。そう、考えていたものの……上空から見えた光景に、私達は絶句することとなる。
「何……これ、は……」
白く、美しい神界。穏やかな時が流れるその場所は、今や、激戦区となっていた。ひっきりなしに響く爆発音。黒い煙が上がり、建物のほとんどは瓦礫と化している。
「戦場……」
穏やかで、平和な場所であった神界の街。そこは、昔の光景とはかけ離れた、戦場となっていた。
攻め込むのは、恐らく、邪神の勢力。そして、その筆頭に居る存在は……。
「ミィツケタ」
そんなテノールが耳元で聞こえた直後、私は、レインボードラゴンの背から弾き飛ばされた。
「……門番が、居ない?」
恐らくは、無理矢理侵入した私達に対して、門番が襲ってくるだろうと構えていたのだが、なぜだか、そこに門番の姿はない。
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ここの門番は、『鮮血のガーディアン』とかいう(可哀想な)二つ名で呼ばれている守護を司る神だ。かの神は、誰とも慣れ合うことなく、ただただ任務遂行あるのみ、という、かなり厳格な性格をしているため、門を離れてどこかに行くというのは考えられない。それに、何よりも……。
「門……ボロボロ……」
彼が守るはずの真っ白で高い門は、今や無残に破壊されている。戦闘音は聞こえてこないが、神界の門の外は、神界とは隔絶されているため、神界の中のことは分からない。
「……ユミリア、どこに、行く?」
周囲を警戒しながら、問いかけてくる鋼に、私は、少し考えて、行き先を決める。
「創世神様のところへ」
創世神様であれば、邪神を止められる。イルト様の呪いも解ける。そして、恐らくはそこに、先輩の妹であり、マリフィーの姉であるリリアナ様が居るはずだ。彼女は、剣の女神。創世神様を守る剣の一つとして、側に居るはずなのだ。
「我らが連れて行こう。お乗りください。ユレイラ様方」
身を屈めた長男、次男、三男、四男、五男に、私達はそれぞれ、遠慮なく乗り込む。鋼だけは、最初は自分で走ると言っていたが、レインボードラゴンに任せた方が速いと諭せば、渋々うなずいて乗り込む。
「ゆくぞっ」
長男の号令で、レインボードラゴン達は一斉に飛び立ち、門の向こうへと突撃する。向かう場所は、神界の中心地。創世神様が暮らす神鏡邸。そこに行けば、全てが解決する。そう、考えていたものの……上空から見えた光景に、私達は絶句することとなる。
「何……これ、は……」
白く、美しい神界。穏やかな時が流れるその場所は、今や、激戦区となっていた。ひっきりなしに響く爆発音。黒い煙が上がり、建物のほとんどは瓦礫と化している。
「戦場……」
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攻め込むのは、恐らく、邪神の勢力。そして、その筆頭に居る存在は……。
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