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「リリィ怒ってるかな?」
寮のリリィの部屋の前で独り言が出てしまった。
「リリィ、ニコだよ。いる?」
意を決してドアをノックする。
「ニコ、ちょっと待ってね!今開けるから」
そういうとすぐにドアが開いた。
ドアが開いた瞬間、安心したような顔が見えた。
「もー!いつまで保健室に行ってたの?」
「ごめん!保健室に行った後色々あって遅くなっちゃった」
「まったくもう!とりあえず部屋に入って」
「お邪魔しまーす」
「そう言えば私が保健室に行った後何かあった?」
「うーん、特にはなかったよ?先生に注意されたくらいかな」
「そう?よかった、よかった」
胸をなで下ろすように、リリィが小さく笑った。
「あとは、明日の予定くらいかな?」
「明日何するって言ってた?」
「明日は係を決めるって言ってたよ」
「係決めるの!!」
「う、うん、そうだけど」
係決めでレイヴィンとリリィは、成績優秀で魔力も高いから学級委員になるというイベントがあるはず!
それがレイヴィンルートの始まりだった気がするな~
「ちょっと~ニコ、何考えてるの?」
「えっ?何も考えてないよ!」
「うそ、だってニヤニヤしてるもん」
……そんな顔してた?
慌てて口元に手を当てる。
「してない!」
「してるよ!いつも何か考えてる時はニヤニヤしてる」
「えっそう?顔に出やすいのかな」
「出やすいよ、すぐわかる!」
「リリィも人のこと言えないよ!顔に出るよ!」
「私は出ないよ!」
「うそだー!いつも、嘘つく時目を逸らすじゃん!」
「そんなことない」
「ほら!目逸らした!」
目を合わせて2人でひとしきり笑った。
しばらく、穏やかな時間が流れる。
「そう言えばニコ、ご飯食べた?」
「え?食べてないよ?」
「えー!食べにいく?」
「大丈夫だよ!時間がたちすぎて何ともないから!疲れたから寝たい欲が大きいかな」
「確かに、今日は色々あったからね~
あっ、でもニコ!1人で何かするのはダメだよ」
さっきまでの明るい声じゃない。
少しだけ、真剣な声だった。
「はーい」
スピカ先生と同じこと言われちゃったな
「よし!約束だよ!じゃあ明日の朝は一緒にご飯食べに行こうよ!」
「そうだね!寝坊しないでね?」
「こっちのセリフだよ!おやすみ!」
「あっリリィ待って!これ私の部屋の合鍵、何かあった時のために渡しておくね」
「ほんと?じゃあ私の鍵も渡しておくね」
迷いのない動きだった。
まるで、最初から決めていたみたいに。
「うん!ありがとう!おやすみ!」
「おやすみ~」
ドアが閉まる音がして、廊下に一人になる。
……なんだか、少しだけ嬉しかった。
今日は、本当に色々あった。
でも――
明日は、レイヴィンルートの最初が見れるかもしれない。
少しだけ、楽しみだった。
「ふわぁ~ねむ」
明日に期待をしながら部屋に戻り眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふわぁーリリィと朝ごはん食べにいくし、早く準備しないとな~」
制服に着替え、歯を磨き、学校に行く準備をしていると――
ドアがノックされた。
「ニコおはよう!起きてる?」
「ちょっと待っていまあける、おはようリリィ!」
「準備できた?」
「バッチリだよ!」
「ここ跳ねてるよ?」
「えぇ!どこ!」
「あはは、嘘だよ~」
「ちょっと!」
「ほら早くしない置いて行っちゃうよーー」
「待ってよー!」
食堂に着いたが、かなり混んでいる。
さすがのリリィも、少し驚いたようだった。
「だいぶ混んでるね」
「うん、食堂ここしかないから仕方ないよ」
「私、先に席とってくるよ!」
「え!いいよ!リリィから先にご飯取りに行きなよ?」
「大丈夫大丈夫!良い席見つけてるから!」
そういうと、小さな背中は人混みの中に消えていった。
……本当に席、あるのかな。
とりあえず、食堂の列に並ぶしかない。
ここの食堂はバイキング制なんだな、
よかった、朝はそんなに食べれないんだよね
自分の食べれるものだけを取り、リリィがいる席を探す
「ニコ!ここだよー」
「リリィ!、って席広くない?10人くらいは入るよこの席」
「ここしか空いてなかったよ」
……本当だろうか。
こんなに大きな席が、ぽつんと空いているなんて、、、すごく運がいい!
「リリィご飯取ってきていいよ~」
「はーい、行ってきまーす」
それにしても人が多いな。
貴族は普通、家から通うはずなのに。
寮に入る人もいるとは聞いていたけど、
こんなに多いとは思っていなかった。
「たっだいまー」
「おかえりって、ご飯の量多くない?朝から食べる量じゃないと思うけど?」
「えっそう?こんなに食べないと力がでないよ~。逆にニコは量少なくない?」
「そんなことないと思うけど」
「いやいや、果物だけって少ないよ!」
「うーん、そうかな?とりあえず食べよう」
そういうとリリィは私の正面に座った。
「隣に来ないの?」
「うん!だって話しながらご飯食べれないもん!」
「そっか、そうだね!」
「いただきまーす」
「いただきます!」
めっちゃ美味しい!!
「ニコ、ご飯すごくおいしいね!」
「うんうん!美味しい!!」
人混みの向こうに、見慣れた赤色の髪が揺れた。
「あ、ロザリアだ」
思わず、声が小さくなる。
人混みの中で、少しだけ居心地が悪そうに立っている。
席を探しているのだろうか。
「ねぇリリィ、ロザリアも一緒にご飯食べてもいい?」
「もちろん!私呼ぶよ!ロザリアさま~
一緒にご飯食べませんか?」
「ちょっとリリィ声大きいよ!」
「え?そう?」
「あ、あの、一緒にご飯食べてもいいの?」
「あっごめんね!ロザリア、突然呼んで」
「ううん、大丈夫」
「一緒にご飯食べよう!」
「はいはーい!ロザリア様こっちで食べようよ!私もロザリア様と友達になる!」
「いいの?」
「もちろん!」
「よろしくお願いします!」
「いいよ。そんなにかしこまらなくて」
ロザリアは少しだけ、ほっとしたように笑った。
「それとさ、私もロザリア様のことロザリアって呼んでもいいかな?」
「うん!」
「やったー!ありがとう!」
「私も2人のこと、名前で呼んでいいかな?」
少しだけ遠慮がちに、ロザリアが言う。
「もちろん!ね、ニコ」
「うん!」
「ありがとう!ニコちゃんリリィちゃん!」
「私たちの方こそ身分が違うのに名前呼びが申し訳ないよ」
「ううん、初めての友達だから大丈夫。」
そういうとロザリアは嬉しそうに微笑んだ
かわいいな。
ゲームの中で見ていた通り――いや、それ以上かもしれない。
ここだけ、空気が少し柔らかい気がした。
「ねぇ、ニコちゃん、ご飯それで足りるの?」
「足りるよ、逆にロザリアもご飯多くない?」
「えっ?そうかな?朝はこのくらい食べないと力出ないから」
リリィもロザリアも朝から元気だな~
寮のリリィの部屋の前で独り言が出てしまった。
「リリィ、ニコだよ。いる?」
意を決してドアをノックする。
「ニコ、ちょっと待ってね!今開けるから」
そういうとすぐにドアが開いた。
ドアが開いた瞬間、安心したような顔が見えた。
「もー!いつまで保健室に行ってたの?」
「ごめん!保健室に行った後色々あって遅くなっちゃった」
「まったくもう!とりあえず部屋に入って」
「お邪魔しまーす」
「そう言えば私が保健室に行った後何かあった?」
「うーん、特にはなかったよ?先生に注意されたくらいかな」
「そう?よかった、よかった」
胸をなで下ろすように、リリィが小さく笑った。
「あとは、明日の予定くらいかな?」
「明日何するって言ってた?」
「明日は係を決めるって言ってたよ」
「係決めるの!!」
「う、うん、そうだけど」
係決めでレイヴィンとリリィは、成績優秀で魔力も高いから学級委員になるというイベントがあるはず!
それがレイヴィンルートの始まりだった気がするな~
「ちょっと~ニコ、何考えてるの?」
「えっ?何も考えてないよ!」
「うそ、だってニヤニヤしてるもん」
……そんな顔してた?
慌てて口元に手を当てる。
「してない!」
「してるよ!いつも何か考えてる時はニヤニヤしてる」
「えっそう?顔に出やすいのかな」
「出やすいよ、すぐわかる!」
「リリィも人のこと言えないよ!顔に出るよ!」
「私は出ないよ!」
「うそだー!いつも、嘘つく時目を逸らすじゃん!」
「そんなことない」
「ほら!目逸らした!」
目を合わせて2人でひとしきり笑った。
しばらく、穏やかな時間が流れる。
「そう言えばニコ、ご飯食べた?」
「え?食べてないよ?」
「えー!食べにいく?」
「大丈夫だよ!時間がたちすぎて何ともないから!疲れたから寝たい欲が大きいかな」
「確かに、今日は色々あったからね~
あっ、でもニコ!1人で何かするのはダメだよ」
さっきまでの明るい声じゃない。
少しだけ、真剣な声だった。
「はーい」
スピカ先生と同じこと言われちゃったな
「よし!約束だよ!じゃあ明日の朝は一緒にご飯食べに行こうよ!」
「そうだね!寝坊しないでね?」
「こっちのセリフだよ!おやすみ!」
「あっリリィ待って!これ私の部屋の合鍵、何かあった時のために渡しておくね」
「ほんと?じゃあ私の鍵も渡しておくね」
迷いのない動きだった。
まるで、最初から決めていたみたいに。
「うん!ありがとう!おやすみ!」
「おやすみ~」
ドアが閉まる音がして、廊下に一人になる。
……なんだか、少しだけ嬉しかった。
今日は、本当に色々あった。
でも――
明日は、レイヴィンルートの最初が見れるかもしれない。
少しだけ、楽しみだった。
「ふわぁ~ねむ」
明日に期待をしながら部屋に戻り眠りについた。
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「ふわぁーリリィと朝ごはん食べにいくし、早く準備しないとな~」
制服に着替え、歯を磨き、学校に行く準備をしていると――
ドアがノックされた。
「ニコおはよう!起きてる?」
「ちょっと待っていまあける、おはようリリィ!」
「準備できた?」
「バッチリだよ!」
「ここ跳ねてるよ?」
「えぇ!どこ!」
「あはは、嘘だよ~」
「ちょっと!」
「ほら早くしない置いて行っちゃうよーー」
「待ってよー!」
食堂に着いたが、かなり混んでいる。
さすがのリリィも、少し驚いたようだった。
「だいぶ混んでるね」
「うん、食堂ここしかないから仕方ないよ」
「私、先に席とってくるよ!」
「え!いいよ!リリィから先にご飯取りに行きなよ?」
「大丈夫大丈夫!良い席見つけてるから!」
そういうと、小さな背中は人混みの中に消えていった。
……本当に席、あるのかな。
とりあえず、食堂の列に並ぶしかない。
ここの食堂はバイキング制なんだな、
よかった、朝はそんなに食べれないんだよね
自分の食べれるものだけを取り、リリィがいる席を探す
「ニコ!ここだよー」
「リリィ!、って席広くない?10人くらいは入るよこの席」
「ここしか空いてなかったよ」
……本当だろうか。
こんなに大きな席が、ぽつんと空いているなんて、、、すごく運がいい!
「リリィご飯取ってきていいよ~」
「はーい、行ってきまーす」
それにしても人が多いな。
貴族は普通、家から通うはずなのに。
寮に入る人もいるとは聞いていたけど、
こんなに多いとは思っていなかった。
「たっだいまー」
「おかえりって、ご飯の量多くない?朝から食べる量じゃないと思うけど?」
「えっそう?こんなに食べないと力がでないよ~。逆にニコは量少なくない?」
「そんなことないと思うけど」
「いやいや、果物だけって少ないよ!」
「うーん、そうかな?とりあえず食べよう」
そういうとリリィは私の正面に座った。
「隣に来ないの?」
「うん!だって話しながらご飯食べれないもん!」
「そっか、そうだね!」
「いただきまーす」
「いただきます!」
めっちゃ美味しい!!
「ニコ、ご飯すごくおいしいね!」
「うんうん!美味しい!!」
人混みの向こうに、見慣れた赤色の髪が揺れた。
「あ、ロザリアだ」
思わず、声が小さくなる。
人混みの中で、少しだけ居心地が悪そうに立っている。
席を探しているのだろうか。
「ねぇリリィ、ロザリアも一緒にご飯食べてもいい?」
「もちろん!私呼ぶよ!ロザリアさま~
一緒にご飯食べませんか?」
「ちょっとリリィ声大きいよ!」
「え?そう?」
「あ、あの、一緒にご飯食べてもいいの?」
「あっごめんね!ロザリア、突然呼んで」
「ううん、大丈夫」
「一緒にご飯食べよう!」
「はいはーい!ロザリア様こっちで食べようよ!私もロザリア様と友達になる!」
「いいの?」
「もちろん!」
「よろしくお願いします!」
「いいよ。そんなにかしこまらなくて」
ロザリアは少しだけ、ほっとしたように笑った。
「それとさ、私もロザリア様のことロザリアって呼んでもいいかな?」
「うん!」
「やったー!ありがとう!」
「私も2人のこと、名前で呼んでいいかな?」
少しだけ遠慮がちに、ロザリアが言う。
「もちろん!ね、ニコ」
「うん!」
「ありがとう!ニコちゃんリリィちゃん!」
「私たちの方こそ身分が違うのに名前呼びが申し訳ないよ」
「ううん、初めての友達だから大丈夫。」
そういうとロザリアは嬉しそうに微笑んだ
かわいいな。
ゲームの中で見ていた通り――いや、それ以上かもしれない。
ここだけ、空気が少し柔らかい気がした。
「ねぇ、ニコちゃん、ご飯それで足りるの?」
「足りるよ、逆にロザリアもご飯多くない?」
「えっ?そうかな?朝はこのくらい食べないと力出ないから」
リリィもロザリアも朝から元気だな~
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