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母子医療センターでの研修
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大阪母子医療センターでの研修が始まった。
産婦人科の研修が先で、週に2回、夜の当直がある。
長期休暇のたびにNICU看護師のバイトに入っていたから顔見知りの看護師さんや若手医師がいて、よく医局やNICUで誕生した赤ちゃんの事で盛り上がる。
「倉沢さん、卵子凍結した?」
専攻医を終え医員として残った新生児専門医を目指している益岡綾音先生。
「……まだ、してないです」
「女医って婚期が遅れるから早いうちに始めた方がいいよ。私、始めたんだけどグレードがいい卵子を凍結したくて生活改善してホルモン剤飲んでるのにグレードがいい卵子が取れない!!」
「……」
益岡綾音先生は32歳。
実家が不妊治療も手がけてる産婦人科を経営しているのもあり、小児科医だけどこの分野について詳しい。
「そろそろ将来のために卵子凍結した方がいいよ」
卵子凍結は考えてはいても、卵子を採取するために産婦人科検診台でM字開脚するのが恥ずかしくてできない。
婦人科検診も受けた方がいいけど、あそこを他人に見られるのが嫌で逃げてる。
涼真先生に卵子凍結の提案をされ、真弓副院長がしてくれると申し出て下さったけど、恥ずかしいから断った。
「不妊治療で授かった子の方が先天性疾患あるよね。卵子と精子の質もあるけど、やっぱり身体から取り出して受精して戻すのは良くないのかな」
卵子はできてても排卵がうまくいかない。精子はあっても体外に放出できない。
手術してもどうしようもできないケースで妊娠ができなかったりする。
子供が欲しいから、体外受精と顕微受精をする。
卵子と精子の質のせいで、体外受精や顕微受精だからというわけではないと思われるけど、なんとも言えない。
妊娠したと言って外来を受診する妊婦の10人に1.5人が流産する。流産した原因を調べると、流産胎児の約70%に染色体異常(主に数の異常)が認められ、このことが原因で流産したと考えられる。
40歳でダウン症の児が生まれる確率は100人に1人くらいで、30歳だとダウン症の児が生まれる確率は1000人に1人くらい。
個人の産婦人科や総合病院では健康な赤ちゃんがたくさん産まれてる。
母子医療センターで働いているから先天性疾患のある赤ちゃんの出産と治療に携わっているから妊娠に対して不安に駆られるも、実際的には確率的に高くない。
「妊娠25週推定体重325g、21トリソミーで心臓の逆流が認められ心拍が弱くなってるからウチに救急搬送で緊急帝王切開からの心臓手術」
初期研修医だからオペには立ち会えない。
だけど、手術の録画ビデオを見せて貰える。
小さすぎるカテーテルによる心臓手術プラス外科的手術。
かなり難しい手術を瀬戸先生は的確に判断して短時間でこなし赤ちゃんの命を救う姿に感動し、過去に手がけた彼の手術の動画を片っ端に見て勉強する。
小児科医研修が始まった。
小児という括りで、循環器や血液腫瘍、呼吸器アレルギー、消化器内分泌などの科あり、初期研修医だから一般的な科を2週ごとにローテイトする研修プログラムが組まれていた。
新生児科は私が希望してたのもあり、最後の1ヶ月だけ入れた。
「倉沢先生、安達と仲良いんだ。なんか親同士が繋がりあるとかで、新生児専門医になれるよう指導してやってって連絡きた」
研修初日に瀬戸先生に声をかけられ、戸惑う。
「救命救急センターでオペ看で機械回ししてた経験あるんだよな。オペの第2執刀医は無理だけど、機械回しなら立ち合っていい」
「ありがとうございます!!」
まさかのオペ立ち合いに心が躍る。
そう毎日はオペは行われない。
NICUに入院している赤ちゃんの回診で1日が終わる。
瀬戸先生が指導医を務めて下さり、面倒臭そうだったけど私に細かく色々教えてくれた。
産婦人科の研修が先で、週に2回、夜の当直がある。
長期休暇のたびにNICU看護師のバイトに入っていたから顔見知りの看護師さんや若手医師がいて、よく医局やNICUで誕生した赤ちゃんの事で盛り上がる。
「倉沢さん、卵子凍結した?」
専攻医を終え医員として残った新生児専門医を目指している益岡綾音先生。
「……まだ、してないです」
「女医って婚期が遅れるから早いうちに始めた方がいいよ。私、始めたんだけどグレードがいい卵子を凍結したくて生活改善してホルモン剤飲んでるのにグレードがいい卵子が取れない!!」
「……」
益岡綾音先生は32歳。
実家が不妊治療も手がけてる産婦人科を経営しているのもあり、小児科医だけどこの分野について詳しい。
「そろそろ将来のために卵子凍結した方がいいよ」
卵子凍結は考えてはいても、卵子を採取するために産婦人科検診台でM字開脚するのが恥ずかしくてできない。
婦人科検診も受けた方がいいけど、あそこを他人に見られるのが嫌で逃げてる。
涼真先生に卵子凍結の提案をされ、真弓副院長がしてくれると申し出て下さったけど、恥ずかしいから断った。
「不妊治療で授かった子の方が先天性疾患あるよね。卵子と精子の質もあるけど、やっぱり身体から取り出して受精して戻すのは良くないのかな」
卵子はできてても排卵がうまくいかない。精子はあっても体外に放出できない。
手術してもどうしようもできないケースで妊娠ができなかったりする。
子供が欲しいから、体外受精と顕微受精をする。
卵子と精子の質のせいで、体外受精や顕微受精だからというわけではないと思われるけど、なんとも言えない。
妊娠したと言って外来を受診する妊婦の10人に1.5人が流産する。流産した原因を調べると、流産胎児の約70%に染色体異常(主に数の異常)が認められ、このことが原因で流産したと考えられる。
40歳でダウン症の児が生まれる確率は100人に1人くらいで、30歳だとダウン症の児が生まれる確率は1000人に1人くらい。
個人の産婦人科や総合病院では健康な赤ちゃんがたくさん産まれてる。
母子医療センターで働いているから先天性疾患のある赤ちゃんの出産と治療に携わっているから妊娠に対して不安に駆られるも、実際的には確率的に高くない。
「妊娠25週推定体重325g、21トリソミーで心臓の逆流が認められ心拍が弱くなってるからウチに救急搬送で緊急帝王切開からの心臓手術」
初期研修医だからオペには立ち会えない。
だけど、手術の録画ビデオを見せて貰える。
小さすぎるカテーテルによる心臓手術プラス外科的手術。
かなり難しい手術を瀬戸先生は的確に判断して短時間でこなし赤ちゃんの命を救う姿に感動し、過去に手がけた彼の手術の動画を片っ端に見て勉強する。
小児科医研修が始まった。
小児という括りで、循環器や血液腫瘍、呼吸器アレルギー、消化器内分泌などの科あり、初期研修医だから一般的な科を2週ごとにローテイトする研修プログラムが組まれていた。
新生児科は私が希望してたのもあり、最後の1ヶ月だけ入れた。
「倉沢先生、安達と仲良いんだ。なんか親同士が繋がりあるとかで、新生児専門医になれるよう指導してやってって連絡きた」
研修初日に瀬戸先生に声をかけられ、戸惑う。
「救命救急センターでオペ看で機械回ししてた経験あるんだよな。オペの第2執刀医は無理だけど、機械回しなら立ち合っていい」
「ありがとうございます!!」
まさかのオペ立ち合いに心が躍る。
そう毎日はオペは行われない。
NICUに入院している赤ちゃんの回診で1日が終わる。
瀬戸先生が指導医を務めて下さり、面倒臭そうだったけど私に細かく色々教えてくれた。
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