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連れて行く side 葛城英翔
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GoogloMAP新機能コンテンツのプロジェクトが完了した。
念入りにテストを行ったのもあり、リリース後の不具合はなく、9月にアメリカ本社に買える事になった。
技術開発に関し、有能な社員を支社からスカウトして本社に連れていく事ができる。
本社に戻ったらAI開発の先行開発部に戻る。
マイクラソフトと共同開発を進めている同時翻訳機能追加のWeb会議システム。
会話の内容に関してAIが随時データ検索をして答えるというチャットシステムも搭載するため開発が難航している。
リモートで繋いで開発に携わっているが、実装に後1年はかかりそうだ。
「結衣、9月からアメリカ本社への異動の打診がきた」
「はっ、アメリカ本社に異動って、私情挟みましたよね」
「私情ではなく、結衣の能力が認められたからだ。マイクラソフトの共同開発の案件もあって本社にヘッドハンティングされた」
アメリカ本社への異動は私情では行えない。
支社に赴任してから結衣と翔琉に鬼と罵られながら難関な仕事をさせ実績を作り、本社に認めさせた。
「俺は結衣と翔琉を連れて行く気だから。もう2度と離れたくない。結衣、結婚しよう。この1年間、俺たち、上手くいってただろう。翔琉のためにもその方がいい」
翔琉とは父親だとは打ち明けはないが親子関係が築けたと思う。
終業後に結衣の家へ行くと翔琉がインターフォンに出て鍵を開けてくれる。
結衣の仕事の進行を確認するためにパソコン作業をする俺の膝に座り、iPadで動画を見ていて、夕食を食べ終えると遊んでと戯れついてくる。
「嫌です。アメリカ本社に異動しろというなら退職させて頂きます」
だが、結衣とは全くといって進展していない。
子供が産まれたら子供優先で恋人から家族になるといわれてるが、それとは違う。
完全に距離を取られている。
遠距離恋愛の末にあんな別れ方をした俺を受け入れる事は気持ち的に難しいだろう。
拒絶と警戒。
「結衣、なんで、そんなに頑なに拒否る。もう、……許して俺を受け入れてくれよ」
結衣がいまだに俺の事を愛してくれてるという確証はあった。
翔琉を産んでシングルマザーで育ててる以外にも、夕食を振る舞ってくれたり、俺から指示された仕事をいつも完璧にこなしたりと、尽くしてくれる。
好意がなければここまでやらない。
結衣の小さくて細い体を抱きしめる。
上司と部下という関係で一線を引かれてるのもあり、一切手を出さないでいた。
彼女の事を愛しているから触れたい衝動に駆られるも耐えていた。
翔琉がいない時に結衣を見ると漢の本能が滾って治らない。
小さくてふっくらとした唇に、舌を絡め合わせるキスをしたい。
彼女の衣服を全て取り除き、彼女と繋がりたい。
「や、……辞めてください。セクハラ通り越して性犯罪ですよ」
「な、……なんで、そんな事を言うんだ」
結衣に拒絶される。
だが、戸惑っているだけで嫌がってるわけではないと思う。
昔、しょうもない喧嘩をして結衣を怒らせた時、いつも抱きしめたら許してくれた。
「結衣……、好きだ。愛してる。2度と離れたくない」
結衣の事を心の底から愛している。
結衣以外を愛する事はできない。
結衣の体をぎゅっと抱きしめる。
「翔琉が帰ってくる時間なんだけど。バスくるから下に降りないといけないから、離して」
翔琉が帰ってくる時間になり、結衣を解放する。
彼女の頬が赤く染まっていて、照れていた。
口では拒絶していても、心の底では俺の事を受け入れているとわかった。
結衣を説得し、アメリカに連れていく。
絶対に。
念入りにテストを行ったのもあり、リリース後の不具合はなく、9月にアメリカ本社に買える事になった。
技術開発に関し、有能な社員を支社からスカウトして本社に連れていく事ができる。
本社に戻ったらAI開発の先行開発部に戻る。
マイクラソフトと共同開発を進めている同時翻訳機能追加のWeb会議システム。
会話の内容に関してAIが随時データ検索をして答えるというチャットシステムも搭載するため開発が難航している。
リモートで繋いで開発に携わっているが、実装に後1年はかかりそうだ。
「結衣、9月からアメリカ本社への異動の打診がきた」
「はっ、アメリカ本社に異動って、私情挟みましたよね」
「私情ではなく、結衣の能力が認められたからだ。マイクラソフトの共同開発の案件もあって本社にヘッドハンティングされた」
アメリカ本社への異動は私情では行えない。
支社に赴任してから結衣と翔琉に鬼と罵られながら難関な仕事をさせ実績を作り、本社に認めさせた。
「俺は結衣と翔琉を連れて行く気だから。もう2度と離れたくない。結衣、結婚しよう。この1年間、俺たち、上手くいってただろう。翔琉のためにもその方がいい」
翔琉とは父親だとは打ち明けはないが親子関係が築けたと思う。
終業後に結衣の家へ行くと翔琉がインターフォンに出て鍵を開けてくれる。
結衣の仕事の進行を確認するためにパソコン作業をする俺の膝に座り、iPadで動画を見ていて、夕食を食べ終えると遊んでと戯れついてくる。
「嫌です。アメリカ本社に異動しろというなら退職させて頂きます」
だが、結衣とは全くといって進展していない。
子供が産まれたら子供優先で恋人から家族になるといわれてるが、それとは違う。
完全に距離を取られている。
遠距離恋愛の末にあんな別れ方をした俺を受け入れる事は気持ち的に難しいだろう。
拒絶と警戒。
「結衣、なんで、そんなに頑なに拒否る。もう、……許して俺を受け入れてくれよ」
結衣がいまだに俺の事を愛してくれてるという確証はあった。
翔琉を産んでシングルマザーで育ててる以外にも、夕食を振る舞ってくれたり、俺から指示された仕事をいつも完璧にこなしたりと、尽くしてくれる。
好意がなければここまでやらない。
結衣の小さくて細い体を抱きしめる。
上司と部下という関係で一線を引かれてるのもあり、一切手を出さないでいた。
彼女の事を愛しているから触れたい衝動に駆られるも耐えていた。
翔琉がいない時に結衣を見ると漢の本能が滾って治らない。
小さくてふっくらとした唇に、舌を絡め合わせるキスをしたい。
彼女の衣服を全て取り除き、彼女と繋がりたい。
「や、……辞めてください。セクハラ通り越して性犯罪ですよ」
「な、……なんで、そんな事を言うんだ」
結衣に拒絶される。
だが、戸惑っているだけで嫌がってるわけではないと思う。
昔、しょうもない喧嘩をして結衣を怒らせた時、いつも抱きしめたら許してくれた。
「結衣……、好きだ。愛してる。2度と離れたくない」
結衣の事を心の底から愛している。
結衣以外を愛する事はできない。
結衣の体をぎゅっと抱きしめる。
「翔琉が帰ってくる時間なんだけど。バスくるから下に降りないといけないから、離して」
翔琉が帰ってくる時間になり、結衣を解放する。
彼女の頬が赤く染まっていて、照れていた。
口では拒絶していても、心の底では俺の事を受け入れているとわかった。
結衣を説得し、アメリカに連れていく。
絶対に。
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