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6 side 晴翔
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大学院の方も多忙を極め、その中で、睡眠時間を削って曲を作る。
凛音の描いた世界は俺は身近に感じられるから、彼女の小説を読み、ストーリーをイメージというより体感し、曲を作った。
ヒロインの女の子が歌う、そんな曲を、凛音に歌わせようと思って作った。
そして、一応、凛音がソロを嫌がった時のためにコラボ曲も作った。
最後に、凛音に勝てるような曲を作った。
凛音用の曲調とは違う、俺が歌う凛音の手がけるストーリーに合う歌。
凛音用の曲も俺用の曲も、同じぐらい、真剣に全力で作り上げた。
拓海と一緒にGWに凛音のマンションへ行った。
凛音に、手料理を食べさせて貰って、あれこれ世話をして貰い、そして、曲に歌詞をつけて貰った。
凛音に、ソロとコラボの曲を両方を聴かせて、どっちにするかえらばせた。
俺は、凛音がソロを選ぶのを願った。
凛音はソロを選んだ。
俺は、凛音とソロで、どちらが主題歌に選ばれ、売り上げ枚数が多いか対決したかった。
そして、勝って、自信を持って、凛音にプロポーズしたい。
そのために、3月の終わりに公開された映画の3人でコラボした主題歌は莫大な人気となった。
凛音の声に、多くの人が魅了された。
ポリポロでのレコーディング。
歌うことを仕事にしていない凛音がソロで歌う歌声に、スタッフ一同、絶句する。
女神だ。
NGなどせず、見事に1回でレコーディングを終わらす。
先に凛音に歌わせた事で、俺と拓海もプライドがある。
1回でレコーディングを終わらせた。
ジャケット写真の撮影は明日の午前中に回し、23時に解散した。
この日はスタッフが買ってきた豪華だけど凛音の手料理と比べたら味気ないお弁当を食べた。
土曜日は午後に帰宅後、バテて眠りについた俺と拓海のために、凛音が手によりをかけて料理を作ってくれて、昔話をしながら拓海と呑んだくれた。
日曜日、凛音が京都に帰る。
東京に連れてきても、用が済んだらすぐに京都へ帰っていく凛音。
この日はコロッケとエビフライを作ってくれて、また呑んだくれた俺と拓海を置いて、京都に帰って行った。
6月23日第3土曜日
ジプシーアニメ映画最新作《タイムワープ未来よ かわれ》の試写会の日。
今年は、中学時代からの腐れ縁12年目の俺たち【メトロノーム】がソロで曲を出すというのもこの映画の見どころになっていて、俺と拓海も試写会に呼ばれた。
宣伝CMも3曲を全て上手く繋げて製作してあり、どの曲が主題歌に選ばれたか、わからない。
運命の日。
凛音を駅まで迎えに行き、いったん俺のマンションにより、ひよりを別荘に入れる。
そして、試写会最初の日は銀座のシネマスイッチで、凛音と向かった。
試写会が始まるまで、生きた心地がしなかった。
それは、拓海も同じで、それと反対にのほほんとしてる凛音。
誰が主題歌に選ばれようと、気にならないらしい。
映画の試写会が始まった。
はじめのプロローグが終わった後に流れる主題歌がどの曲かが気になってならなかった。
映画が始まった。
関係者席で凛音を挟んで3人並んで座る。
凛音らしい純粋なストーリー。
幼馴染の3人の中学生時代の三角関係ならぶすは俺たち3人の事のようで、読み進めていくうちに自分たちの過去の歴史のように思えた。
ヒーローとそのライバル、そしてヒロインの幼馴染みの3人。
いつも一緒に登下校していたけど、人気者の男2人からヒロインは距離を開けるようになる。
それを許さない男2人は中2の秋に、生徒会の生徒会長と副会長になり、ヒロインを書記に任命し、なにかと毎日用事をさせて、一緒に登下校をさせた。
(俺も同じような事を凛音にしてた)
高校受験の時、ヒロインは幼馴染み2人から逃げたくて志望校を私立の女子校にし、それを知ったヒーローから生徒会室できつくあたられ、『わたし、もう、見た目も頭脳も優秀な2人から解放、されて普通の生活をしたい』と、ヒーローに言って、学校から飛び出した。
全力で走り逃げたヒロインを追いかけ、ヒーローが学校前の道路でヒロインの目の前でトラックに跳ねられ、重体に…。
ヒロインは、病院に付き添い、ヒーローが目覚めるのを願った。
そして、悪魔と取引をした。
自分の寿命を半分わたす代わりに過去に戻して欲しいと。
悪魔に寿命の半分を分けわたしたヒロイン。
過去に戻り、志望校を幼馴染みの2人と合わせ、猛勉強をして同じ高校へ入学する。
そして、長くは生きれないと悟り、幼馴染みの2人に合わせて生活をした。
時は経ち、大学生になった3人。
同じ大学で学んだ。
そして、ヒロインを巡ってヒーローとライバルが争い始める。
ヒロインは自分が長く生きれない事を悟っているから、2人からの求愛はうけず、今の関係を続ける事を求めた。
そんなある日、ヒロインにとってのXデー、人生の終わりの日が来た。
その日、悪魔、ヒーローとライバルの前に現れて、クイズを出した。
それは、ヒロインが寿命の半分を悪魔に渡した理由と、ヒーローとライバルとら離れたいと思った理由について。
期間は3日、意識不明で病室で眠り続けるヒロインの手を握り、ヒーローとライバルは悩んだ。
そして、ヒーローはヒロインが距離を開けた理由と寿命を悪魔に半分分け渡した理由がわかった。
ヒロインがヒーローとライバルの見てくれと頭脳の良さで女子から人気があり、幼馴染みだからと仲が良い事でいじめられてた事と、それで離れるために女子高に進もうとしてとのをいきなり諦め、ヒーローとライバルとの時間を大切にするようにした事から、もしかしたらヒーローかライバルが死ぬなにか事故があり、自分の寿命を半分分け渡したのではと推測した。
予想はあたり、悪魔は、ヒロインに奪ってさた寿命プラス報酬に寿命を伸ばした。
目覚めたヒロインを抱きしめヒーローは感謝の言葉とプロポーズをした。
途中の挿入歌は、拓海で、エンディングに凛音の曲が流れた。
小説で文章で伝わるよりも映像で伝わる方が胸に響く度合いが違う。
凛音も、昔、俺と拓海から離れようとし生徒会で縛り、メジャーデビューし無理矢理作詞をさせた俺。
なにかを理由にして、凛音を縛った。
だから、大学卒業後に、姿を消して、1人になりたかったのかもしれない。
試写会の放映が終わり、やはり、突っ込まれる。
腐れ縁トリオ【メトロノーム】の学生時代について。
恋愛関係はなく、クリエーターとして、音楽と文学についてより良い作品を生む事を第一に考えて付き合ってた3人。
曲の製作に入ると、寝起きを共にして創作するという事実からいかがわしい関係を疑われたりしても、真顔で否定する。
中学時代からの腐れ縁トリオだから、恋愛関係やそういういかがわしい行為はないと。
純粋なさに曲作りをしてると。
凛音はそのニュースにげんなりしていたけれど、事務所が当時のスケジュールを明かし否定した事からなんとか、俺のマンションに行かないと言い出したのを取りやめてくれた。
映画は歴代1位の大ヒットで、海外でも話題になった。
1ヶ月後の売り上げ発表を、拓海と聞きにいく。
もちろん、凛音は京都にいる。
主題歌は俺の曲が選ばれた。
でも、エンディングで凛音の曲を聴いて、多くの観客が泣いた。
結果は…。
CD売り上げは、1位は凛音、2位は俺、3位は拓海。
ダウンロード数は、1位が俺で、2位が凛音、3位は拓海。
ただ、ダウンロード数が海外からもあり、俺が圧勝だった。
「晴翔、凛音に勝てて良かったな。2人が幸せになる事を心から願いよ。俺の事は気にせず、凛音を幸せにしてくれ。それと、俺、御曹司ありがちの政略結婚で近いうちに結婚する。だから、俺の分も凛音を幸せにして欲しい」
結果を聞きに行った帰りに、拓海から言われた。
拓海は今はアーティストとして自由に行動していても、御曹司として将来は決まっている。
結婚相手も決まっていて、だからか、こっそり女遊びをしていたりした。
ちなみに俺は無い。凛音以外の女に欲情なんてできない。
俺は、毎年恒例、教授がアメリカの研究会に留守するのをいい事に、凛音がいる京都へ向かった。
いつもみたいに、アポ取りなしに凛音のマンションへやってきた。
今回は拓海がいない事を不思議に思いながら、凛音は俺をマンションの自宅に招き入れた。
ヒメウズラのひよりは俺を見て感激してくれて、彼女の部屋でのんびりとする。
今回は、凛音に告白を通り越しプロポーズするつもりだ。
凛音を東京に連れて行き、一緒に暮らしたい。
凛音の前にひよりに許可を取る。
ひよりは凛音より俺が好きだ。
俺の手の中でよく卵を産んでくれる。
ヒメウズラだから、卵を毎日産む。
凛音にどうやってプロポーズするかを何度もイメージし考えた。
凛音は家事や料理をしていて隙がない。
なかなか、甘い空気にならない。
現に今も、俺を放置して、夕ご飯の準備をしようと、一階のスーパーに行こうとしてる。
「凛音、夕ご飯の準備より先に聞いて欲しい事がある」
スーパーに行こうとする凛音を止めて、凛音の肩を掴み、俺は言う。
「凛音、俺、初めて凛音に会った時から、ずっと凛音が好きだった。愛してた。だから結婚して。一緒に東京のマンションで暮らして欲しい」
凛音は俺を見つめ、言葉を失っていた。
タイミングが悪かったかと焦る。
これで、凛音との関係が壊れたらどうしようと脂汗が出てくる。
「わたしも…、晴翔の事が好きすぎて大事だから、ずっと今の関係が続いて欲しいと願ってた。晴翔、ずっと、好きで、一緒にいたかった」
凛音の発した言葉が嬉しくて、俺は凛音を抱きしめた。
そして、凛音に初めて、キスをした。
凛音と歩んだ約11年間。
少女から大人に成長する凛音を側で見てきた。
ずっと凛音を抱きしめて俺の物にしたい要求を抑えてたから、凛音に受け入れられ、暴走しそうな本能をなんとか押さえ込み、凛音を胸の中に押し込める事でなんとか我慢した。
凛音は俺の気持ちに応えてくれた。
凛音も、大学時代は寄り付く悪い虫(男)は俺が威圧して追い払った。
京都に行ってからも、凛音の雰囲気から、男がいた感じはしない。
だから、気持ちが通じたからと、本能はぶつけたらいけない。
凛音を抱きしめて、凛音の小さい身体の感触と醸し出すにおいを楽しみ、今後の展開を考える。
とにかく、凛音を東京に連れて帰りたい。
凛音と想いが通じた日。
凛音を説得して、衣類と俺の家にない、キッチンの調理器具や本類を段ボールに詰めさせ、3日後に東京に引っ越せるようにした。
冷蔵庫の中身も全て空にし、凛音のマンションは別荘として残す事にし、凛音を東京に連れて行く事にした。
凛音と恋人になったからと、今まで親友以上恋人以下の関係が長く、手を繋いだり抱きしめキスするぐらいしかできない俺。
凛音と引越し準備をしつつ、凛音をみつめる事しかできない。
ただ、眠る時は凛音を、胸の中に閉じこめ眠る。
凛音の体温と柔らかさと香りに欲情しながらも、安心して眠る凛音を食べないでいる。
凛音に嫌われたくないから。
小説家の凛音だから、初めては大事にしないと軽蔑される気がした。
とにかく、盆明けから俺のマンションで凛音と暮らし、少しずつ関係を深めよう。
凛音を東京に連れ帰り、毎日の多忙な大学院での研究に明け暮れる日々も帰ったら凛音がいる事で癒された。
凛音といたくて、なるべく早く帰り、凛音の手料理を食べて凛音をら抱きしめて眠れる生活が幸せでならなかった。
驚く事が起こった。
10月の初めに、拓海がスーパーゼネコンの御令嬢と婚約をテレビで発表した。
毎朝、6時に起きて朝のニュースを見る事が日課の凛音に叩き起こされて、それを知り、寝起きもあり、呆然とした。
大学修士課程2年目、博士課程もそのまま終了までいるつもりだ。
音楽活動も順調で、ゲーム会社からのオファーでCGグラッフィックやプログラミングの仕事を受けたりもしてる。
アーティストの結婚はファンへの裏切り行為と言われていても、俺は凛音と結婚して子供が欲しいと思った。
博士課程を卒業するのが26歳。
凛音にそこまで待たすのも申し訳ないし、俺が待てない。
音楽活動はもう十分楽しんだ。
「凛音、俺たちは婚約だけでなく結婚して、子供を作って、家族になろうか」
拓海の電撃発表後、凛音が作った和食の卵焼きと納豆と味噌汁とご飯の朝食を食べながら、俺は凛音に行った。
凛音は嬉しそうな満面の笑みを浮かべ、
『嬉しい』
とこたえてくれた。
その後、お互いの両親等に結婚の報告をし、3月1日の土曜日の大安に籍を入れた。
この日は大学の卒業式で謝恩会があった日。
凛音が京都に逃げた日でもある。
凛音を奥さんとして一生のパートナーに迎えられて良かった。
凛音を毎日、胸の中に閉じ込め、眠れる事が時々夢のように感じるぐらい、彼女が逃げて見つからなかった期間は生きた心地がしなかった。
凛音を連れ戻し、想いがつながり、本当に良かった。
凛音の描いた世界は俺は身近に感じられるから、彼女の小説を読み、ストーリーをイメージというより体感し、曲を作った。
ヒロインの女の子が歌う、そんな曲を、凛音に歌わせようと思って作った。
そして、一応、凛音がソロを嫌がった時のためにコラボ曲も作った。
最後に、凛音に勝てるような曲を作った。
凛音用の曲調とは違う、俺が歌う凛音の手がけるストーリーに合う歌。
凛音用の曲も俺用の曲も、同じぐらい、真剣に全力で作り上げた。
拓海と一緒にGWに凛音のマンションへ行った。
凛音に、手料理を食べさせて貰って、あれこれ世話をして貰い、そして、曲に歌詞をつけて貰った。
凛音に、ソロとコラボの曲を両方を聴かせて、どっちにするかえらばせた。
俺は、凛音がソロを選ぶのを願った。
凛音はソロを選んだ。
俺は、凛音とソロで、どちらが主題歌に選ばれ、売り上げ枚数が多いか対決したかった。
そして、勝って、自信を持って、凛音にプロポーズしたい。
そのために、3月の終わりに公開された映画の3人でコラボした主題歌は莫大な人気となった。
凛音の声に、多くの人が魅了された。
ポリポロでのレコーディング。
歌うことを仕事にしていない凛音がソロで歌う歌声に、スタッフ一同、絶句する。
女神だ。
NGなどせず、見事に1回でレコーディングを終わらす。
先に凛音に歌わせた事で、俺と拓海もプライドがある。
1回でレコーディングを終わらせた。
ジャケット写真の撮影は明日の午前中に回し、23時に解散した。
この日はスタッフが買ってきた豪華だけど凛音の手料理と比べたら味気ないお弁当を食べた。
土曜日は午後に帰宅後、バテて眠りについた俺と拓海のために、凛音が手によりをかけて料理を作ってくれて、昔話をしながら拓海と呑んだくれた。
日曜日、凛音が京都に帰る。
東京に連れてきても、用が済んだらすぐに京都へ帰っていく凛音。
この日はコロッケとエビフライを作ってくれて、また呑んだくれた俺と拓海を置いて、京都に帰って行った。
6月23日第3土曜日
ジプシーアニメ映画最新作《タイムワープ未来よ かわれ》の試写会の日。
今年は、中学時代からの腐れ縁12年目の俺たち【メトロノーム】がソロで曲を出すというのもこの映画の見どころになっていて、俺と拓海も試写会に呼ばれた。
宣伝CMも3曲を全て上手く繋げて製作してあり、どの曲が主題歌に選ばれたか、わからない。
運命の日。
凛音を駅まで迎えに行き、いったん俺のマンションにより、ひよりを別荘に入れる。
そして、試写会最初の日は銀座のシネマスイッチで、凛音と向かった。
試写会が始まるまで、生きた心地がしなかった。
それは、拓海も同じで、それと反対にのほほんとしてる凛音。
誰が主題歌に選ばれようと、気にならないらしい。
映画の試写会が始まった。
はじめのプロローグが終わった後に流れる主題歌がどの曲かが気になってならなかった。
映画が始まった。
関係者席で凛音を挟んで3人並んで座る。
凛音らしい純粋なストーリー。
幼馴染の3人の中学生時代の三角関係ならぶすは俺たち3人の事のようで、読み進めていくうちに自分たちの過去の歴史のように思えた。
ヒーローとそのライバル、そしてヒロインの幼馴染みの3人。
いつも一緒に登下校していたけど、人気者の男2人からヒロインは距離を開けるようになる。
それを許さない男2人は中2の秋に、生徒会の生徒会長と副会長になり、ヒロインを書記に任命し、なにかと毎日用事をさせて、一緒に登下校をさせた。
(俺も同じような事を凛音にしてた)
高校受験の時、ヒロインは幼馴染み2人から逃げたくて志望校を私立の女子校にし、それを知ったヒーローから生徒会室できつくあたられ、『わたし、もう、見た目も頭脳も優秀な2人から解放、されて普通の生活をしたい』と、ヒーローに言って、学校から飛び出した。
全力で走り逃げたヒロインを追いかけ、ヒーローが学校前の道路でヒロインの目の前でトラックに跳ねられ、重体に…。
ヒロインは、病院に付き添い、ヒーローが目覚めるのを願った。
そして、悪魔と取引をした。
自分の寿命を半分わたす代わりに過去に戻して欲しいと。
悪魔に寿命の半分を分けわたしたヒロイン。
過去に戻り、志望校を幼馴染みの2人と合わせ、猛勉強をして同じ高校へ入学する。
そして、長くは生きれないと悟り、幼馴染みの2人に合わせて生活をした。
時は経ち、大学生になった3人。
同じ大学で学んだ。
そして、ヒロインを巡ってヒーローとライバルが争い始める。
ヒロインは自分が長く生きれない事を悟っているから、2人からの求愛はうけず、今の関係を続ける事を求めた。
そんなある日、ヒロインにとってのXデー、人生の終わりの日が来た。
その日、悪魔、ヒーローとライバルの前に現れて、クイズを出した。
それは、ヒロインが寿命の半分を悪魔に渡した理由と、ヒーローとライバルとら離れたいと思った理由について。
期間は3日、意識不明で病室で眠り続けるヒロインの手を握り、ヒーローとライバルは悩んだ。
そして、ヒーローはヒロインが距離を開けた理由と寿命を悪魔に半分分け渡した理由がわかった。
ヒロインがヒーローとライバルの見てくれと頭脳の良さで女子から人気があり、幼馴染みだからと仲が良い事でいじめられてた事と、それで離れるために女子高に進もうとしてとのをいきなり諦め、ヒーローとライバルとの時間を大切にするようにした事から、もしかしたらヒーローかライバルが死ぬなにか事故があり、自分の寿命を半分分け渡したのではと推測した。
予想はあたり、悪魔は、ヒロインに奪ってさた寿命プラス報酬に寿命を伸ばした。
目覚めたヒロインを抱きしめヒーローは感謝の言葉とプロポーズをした。
途中の挿入歌は、拓海で、エンディングに凛音の曲が流れた。
小説で文章で伝わるよりも映像で伝わる方が胸に響く度合いが違う。
凛音も、昔、俺と拓海から離れようとし生徒会で縛り、メジャーデビューし無理矢理作詞をさせた俺。
なにかを理由にして、凛音を縛った。
だから、大学卒業後に、姿を消して、1人になりたかったのかもしれない。
試写会の放映が終わり、やはり、突っ込まれる。
腐れ縁トリオ【メトロノーム】の学生時代について。
恋愛関係はなく、クリエーターとして、音楽と文学についてより良い作品を生む事を第一に考えて付き合ってた3人。
曲の製作に入ると、寝起きを共にして創作するという事実からいかがわしい関係を疑われたりしても、真顔で否定する。
中学時代からの腐れ縁トリオだから、恋愛関係やそういういかがわしい行為はないと。
純粋なさに曲作りをしてると。
凛音はそのニュースにげんなりしていたけれど、事務所が当時のスケジュールを明かし否定した事からなんとか、俺のマンションに行かないと言い出したのを取りやめてくれた。
映画は歴代1位の大ヒットで、海外でも話題になった。
1ヶ月後の売り上げ発表を、拓海と聞きにいく。
もちろん、凛音は京都にいる。
主題歌は俺の曲が選ばれた。
でも、エンディングで凛音の曲を聴いて、多くの観客が泣いた。
結果は…。
CD売り上げは、1位は凛音、2位は俺、3位は拓海。
ダウンロード数は、1位が俺で、2位が凛音、3位は拓海。
ただ、ダウンロード数が海外からもあり、俺が圧勝だった。
「晴翔、凛音に勝てて良かったな。2人が幸せになる事を心から願いよ。俺の事は気にせず、凛音を幸せにしてくれ。それと、俺、御曹司ありがちの政略結婚で近いうちに結婚する。だから、俺の分も凛音を幸せにして欲しい」
結果を聞きに行った帰りに、拓海から言われた。
拓海は今はアーティストとして自由に行動していても、御曹司として将来は決まっている。
結婚相手も決まっていて、だからか、こっそり女遊びをしていたりした。
ちなみに俺は無い。凛音以外の女に欲情なんてできない。
俺は、毎年恒例、教授がアメリカの研究会に留守するのをいい事に、凛音がいる京都へ向かった。
いつもみたいに、アポ取りなしに凛音のマンションへやってきた。
今回は拓海がいない事を不思議に思いながら、凛音は俺をマンションの自宅に招き入れた。
ヒメウズラのひよりは俺を見て感激してくれて、彼女の部屋でのんびりとする。
今回は、凛音に告白を通り越しプロポーズするつもりだ。
凛音を東京に連れて行き、一緒に暮らしたい。
凛音の前にひよりに許可を取る。
ひよりは凛音より俺が好きだ。
俺の手の中でよく卵を産んでくれる。
ヒメウズラだから、卵を毎日産む。
凛音にどうやってプロポーズするかを何度もイメージし考えた。
凛音は家事や料理をしていて隙がない。
なかなか、甘い空気にならない。
現に今も、俺を放置して、夕ご飯の準備をしようと、一階のスーパーに行こうとしてる。
「凛音、夕ご飯の準備より先に聞いて欲しい事がある」
スーパーに行こうとする凛音を止めて、凛音の肩を掴み、俺は言う。
「凛音、俺、初めて凛音に会った時から、ずっと凛音が好きだった。愛してた。だから結婚して。一緒に東京のマンションで暮らして欲しい」
凛音は俺を見つめ、言葉を失っていた。
タイミングが悪かったかと焦る。
これで、凛音との関係が壊れたらどうしようと脂汗が出てくる。
「わたしも…、晴翔の事が好きすぎて大事だから、ずっと今の関係が続いて欲しいと願ってた。晴翔、ずっと、好きで、一緒にいたかった」
凛音の発した言葉が嬉しくて、俺は凛音を抱きしめた。
そして、凛音に初めて、キスをした。
凛音と歩んだ約11年間。
少女から大人に成長する凛音を側で見てきた。
ずっと凛音を抱きしめて俺の物にしたい要求を抑えてたから、凛音に受け入れられ、暴走しそうな本能をなんとか押さえ込み、凛音を胸の中に押し込める事でなんとか我慢した。
凛音は俺の気持ちに応えてくれた。
凛音も、大学時代は寄り付く悪い虫(男)は俺が威圧して追い払った。
京都に行ってからも、凛音の雰囲気から、男がいた感じはしない。
だから、気持ちが通じたからと、本能はぶつけたらいけない。
凛音を抱きしめて、凛音の小さい身体の感触と醸し出すにおいを楽しみ、今後の展開を考える。
とにかく、凛音を東京に連れて帰りたい。
凛音と想いが通じた日。
凛音を説得して、衣類と俺の家にない、キッチンの調理器具や本類を段ボールに詰めさせ、3日後に東京に引っ越せるようにした。
冷蔵庫の中身も全て空にし、凛音のマンションは別荘として残す事にし、凛音を東京に連れて行く事にした。
凛音と恋人になったからと、今まで親友以上恋人以下の関係が長く、手を繋いだり抱きしめキスするぐらいしかできない俺。
凛音と引越し準備をしつつ、凛音をみつめる事しかできない。
ただ、眠る時は凛音を、胸の中に閉じこめ眠る。
凛音の体温と柔らかさと香りに欲情しながらも、安心して眠る凛音を食べないでいる。
凛音に嫌われたくないから。
小説家の凛音だから、初めては大事にしないと軽蔑される気がした。
とにかく、盆明けから俺のマンションで凛音と暮らし、少しずつ関係を深めよう。
凛音を東京に連れ帰り、毎日の多忙な大学院での研究に明け暮れる日々も帰ったら凛音がいる事で癒された。
凛音といたくて、なるべく早く帰り、凛音の手料理を食べて凛音をら抱きしめて眠れる生活が幸せでならなかった。
驚く事が起こった。
10月の初めに、拓海がスーパーゼネコンの御令嬢と婚約をテレビで発表した。
毎朝、6時に起きて朝のニュースを見る事が日課の凛音に叩き起こされて、それを知り、寝起きもあり、呆然とした。
大学修士課程2年目、博士課程もそのまま終了までいるつもりだ。
音楽活動も順調で、ゲーム会社からのオファーでCGグラッフィックやプログラミングの仕事を受けたりもしてる。
アーティストの結婚はファンへの裏切り行為と言われていても、俺は凛音と結婚して子供が欲しいと思った。
博士課程を卒業するのが26歳。
凛音にそこまで待たすのも申し訳ないし、俺が待てない。
音楽活動はもう十分楽しんだ。
「凛音、俺たちは婚約だけでなく結婚して、子供を作って、家族になろうか」
拓海の電撃発表後、凛音が作った和食の卵焼きと納豆と味噌汁とご飯の朝食を食べながら、俺は凛音に行った。
凛音は嬉しそうな満面の笑みを浮かべ、
『嬉しい』
とこたえてくれた。
その後、お互いの両親等に結婚の報告をし、3月1日の土曜日の大安に籍を入れた。
この日は大学の卒業式で謝恩会があった日。
凛音が京都に逃げた日でもある。
凛音を奥さんとして一生のパートナーに迎えられて良かった。
凛音を毎日、胸の中に閉じ込め、眠れる事が時々夢のように感じるぐらい、彼女が逃げて見つからなかった期間は生きた心地がしなかった。
凛音を連れ戻し、想いがつながり、本当に良かった。
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甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。
本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。
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はるきりょう
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