手のかかる社長から狂愛されちゃいました

有耶無耶になったストーカー騒動

「相馬社長、インフォドウの営業さんからクレーム来てますけど」

ノベルスターの人気恋愛クリエイターさんをスカウトしてコミックバードの専属クリエイターにしたため、出版社等から書籍化とコミカライズする際の仲介手数料が入らなくなりクレームがきた。

「WEB作家が決める事だろっ。ノベルスターが仲介手数料ぼったくってWEB作家に雑な対応しているから見限られたんだろっ」

インフォドウから出版社などの他社の電子書籍を購入し、電子書籍化するシステムをレンタルしている。

「インフォドウの久保田社長と話はつけてる。問題ない」

経営者としては凄腕な相馬社長。
他社の書籍化作家にも近づき、コミックバードの専属になるようスカウトするよう指示をした。
WEB作家の中には投稿サイトに愛着を持ち、運営を通さないとコミカライズに応じない人もいた。
読者に応援された事で書き上げる事ができたサイトから産まれた作品という想いが強いとかで応じて貰えず、結果、投稿サイトの運営人に嫌われてしまったがために、ライバルのレンタコミックでオリジナル作品としてコミカライズし悔しい思いをした。

「……ノベルスターを子会社化したんですか？」

ネット広告費をかけ過ぎ大赤字を出し、看板WEB作家達がが書籍化コミカライズに応じてくれず仲介手数料が稼げない。投稿サイト自体もシステムが壊れてエラー500多発で機能せず、ユーザーがかなり減ってしまったノベルスター。

インフォドウの久保田社長と話をつけてると言ったのは大赤字を出して経営立て直しが難しいノベルスターをＭ＆Ａで買収するという意味だった。

「相馬社長、私達との約束、守ってくれたんだ。流石、ハイスペックイケメンは違うわね！！」

ストーカー変態社長と罵っていたノベルスター人気作家の七瀬ちとせ先生達は、相馬社長を褒め称えるも、経営赤字の会社を子会社に持ったため、親会社のツバサコムからは責められている。

『相馬社長、人としてやっとはいけない事をしでかしたかもしれないけど、鈴原さんの事がそれほど好きだったからだと思うから、許してあげて』

相馬社長がストーカー変態男かもしれない事から警察に被害届を提出する事を運営メンバー女性陣と恋愛小説家の先生方から止められた。

アスカコーポレーションには相馬社長が必要。

ノベルスターを子会社化した事で投稿サイトのリニューアルを任されストーカー事件どころではなくなった。