Make a happy home

鳴宮鶉子

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私と彼

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母と奏音さんの壮絶な過去に衝撃を受けた私に気持ちを切り替えさせるために、奏音さんが品川グランドプリンセスホテルのアクアナイトとディナーのチケットを用意してくれたんだと思ってた。

それが、理人がサプライズで予約を入れてくれて、しかも復縁を迫られるを通り越しプロポーズされ、少し驚いた。

しかも、大学3年生でエブサイトのシステム開発部の課長に就任するともいっていて、最近、大学も仕事も頑張ってたから隼人さんに認められたんだと思った。

シンガーソングライターとしてもう少し頑張りたいから、すぐの結婚は断った、理人との結婚したいと私は思ってた。

母の気持ちを逆立てさせてしまうけど、もう少しソミープロダクションに所属し活動を続けたい。

プロダクションの移籍はしようと思えばできる。
けど、奏音さんと話していて、母のいいなりになりたくないと思った。

奏音さんの方が両親を亡くしてつらいのに、母が奏音さんに私に悲劇的な過去の話をさせた。
母はいつも自分優先で自分が1番可哀想だと思ってる。
その無神経さに嫌になる。

私の身体に流れる血の半分が母の血だと思うと気持ちが悪く感じる。
残り半分の血も母に尻に敷かれてる情けない父の血で、最低な血をひいてる。

母から縁を切られたら万々歳。

そんな事を考えながら、理人がとってくれた部屋に向かう。
プチスイートルームをとってくれてて、中に入るなりに壁に追い込まれ、唇を塞がれた。

「……理人、ガッつかないで!!シャワー浴びたい」

息継ぎで唇が離れた時にお願いすると、

「……ゴメン、余裕ない。先に1回、やらせて。その後に一緒にお風呂に入ろう」

胸を掴んでた手が私のコートを脱がせ、ワンピースの背中のファスナーを下げ、そして、鞄からパ避妊具の箱を2つ取り出し、中からいくつかゴムの包装を取り出すと床に投げ、自身の服を脱ぎ出す。

余裕がない時、理人は立ったままやろうとする。
高校時代、椅子に座って座位で繋がるか立ったまま壁に背をやる体勢か犬のような後体位で短時間で発散させるためだけにやってた。

かぶりつくように右乳房を吸われ、左乳房を揉みくだされる。
そして、しゃがみ込み、私の左脚を右肩に持ち上げて置くと茂みに顔を近づけ、溢れでてる愛蜜を蜜口に舌を入りて啜り、敏感な愛芽を指で弄られた。

「……ぁ、やっ、あああ……あっ」

「……イッた!?ここ、ひくついてる。じゃあ、俺のも気持ちよくさせて」

理人の股間をみるとボクサーパンツが窮屈そうなぐらい膨らんでる。
ボクサーパンツを下ろし脱がせ、堅く太く熱を持った雄竿を右手で掴み上下に扱きながら亀頭を口の中に入れた。
今にも放精しそうなぐらい熱をもっていて、舌で先端をペロペロした後に裏筋をツーっと舐め上げる。

「……もう、挿れたい」

床に落ちてる避妊具の個装を拾うと口と手で開け装着させると、私の左脚を立った体勢で左肩に持ち上げると私の秘所に昂まった熱を割り入れ、そして腰を打ちつけてきた。


立ったまま背を壁にした体勢ですぐに達した理人だけど、私の中に埋めたまだ熱を持つ剛直を抜くとゴムを交換し、私を背後を向かせ壁に両手を置き、腰を掴んで今度はバックの体勢で貫いてきた。

2度抜いて収まった理人と一緒にバスルームへ入り、広いバスタブの中で素股で擦られ、慌てて外に出て放精した理人。

2ヶ月間以上禁欲してたからか勃起が止まらず、やっとキングサイズのスプリングが効いた極上のベッドに横になれたのに、なかなか寝かせて貰えなかった。

2箱目の避妊具の箱に手を出した私に欲情してる理人。

夜が明けるまで抱き潰され、チェックアウトぎりぎりの時間に目覚めるも、理人が寝起きに襲ってきて、シャワーを浴びずにホテルからでるはめになった。

目覚め時に左手薬指に違和感を感じみると、ダイヤがついた指輪と、プラチナのペアリングがはめられてた。

「……今すぐ結婚できないなら、プライベートではこの指輪をつけてて」

照れ臭そうに理人が言った。
理人と手を繋ぎ、タクシーに乗り込み、一緒に暮らしてるマンションに戻る。

理人が私が借りてるマンションの高層階にある5LDKの部屋を分譲し、本郷の部屋を引き払って引っ越しをしてた。

単身向けの私の部屋から理人の部屋に荷物を運び入れた。
借りてる部屋はそのままにし、理人と恋人としての生活が再スタートした。

大学に通いながら、昼間講義がない時間はエブサイトのシステム開発部で仕事をしてる理人。
ソミーからの仕事も受けていて、多忙を極めてた。

「……エブサイトのWEB開発の仕事なら、私、手伝うよ」

「ありがとう。でも、大丈夫だから、俺。音羽、先に休んでて」

22時に帰宅した理人と軽めの夕食を食べてから身体を重ね、一緒にお風呂に入り、その後、日付が変わった時刻に、理人は大学のレポートとソミーから受けた仕事を始める。

シンガーソングライターとして新曲作りや小説を執筆、それに京宝アニメ化決まった小説の脚本仕上げないといけないけれど、大学に通ってない私は理人よりはまだ時間に余裕がある。

だけど、仕事を押しつけられた事に腹を立て以前別れを切り出されたと思ってる理人は私を頼ってくれない。

「……理人の身体が心配だから、私にできる事なら手伝わせて欲しい」

「音羽が一緒にいてくれるのが俺にとって、癒しで活力だから。おやすみ」

仕事部屋に籠り、理人は深夜3時近くまでパソコンのキーボードを叩く。
午前時間帯に大学があるから朝は8時過ぎに起きるけど、たまに私が起きる時間に起きてきて朝から求めてくるから体力的に大丈夫なのかと心配になる。

「ソミーから受けてる仕事、ソミーからエブサイトに正式に委託されたから、これから帰宅後は大学のレポートと課題のみになる」

と言ってた理人だけど、サイトのリニューアルを一斉に行ったために不具合が多発してしまい、修正でエブサイトに泊まり込む日もあった。

「音羽ちゃん、手伝ってくれるの?嬉しい申し出だけど、シンガーソングライターとして活躍してる音羽ちゃんに理人に任せてる社員への指示の仕事は任せられないわ。2年間ぐらい過酷な生活が続くと思うけど、理人にとって試練だから、温かく見守ってくれるかな」

理人の事が心配になり奏音さんに相談をするも、母親としてでなく副社長の立場で言われてしまった。

「理人は音羽ちゃんが側にいてくれたら頑張れるから、音羽ちゃんもシンガーソングライターとして小説家として邁進して。そして引退してから私のエブサイトの仕事を引き継いで」

理人と結婚したら私もエブサイトの経営者として、エブサイトを運営し守っていかないといけない。

奏音さんは隼人さんがエブサイトを立ち上げた当初から経営に携わり、中学生の頃からずっとエブサイトのWEB開発をしてた。
エブサイトが人生の全てといっても過言じゃない。
だから、私には他にやりたい事があるならそれを満足するまでやり遂げさせたいと思ってくれてる。

理人に対しては厳しい面をみせても、私には優しい奏音さんだった。





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