ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~

mimiaizu

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第0章 豹変編

VS?村長

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 多くの店を焼き尽くした後、そこにやってきたを蹴散らしてローが向かった先は、村長の家だった。そしてそこには……

「きっ来やがったな、ロー!」
「よう、村長にして親戚のおじさん、もはやじいさんかな?」

 村長は父の兄にあたる人で、ローの叔父だった。そして、この男からローの悪夢は始まったと言っていいものだった。なにしろ、親戚の身でありながら、最初にローの敵になったのだから。

「おじさんは俺に冷たかったな。俺が魔法なしと呼ばれるよりも前にさ」
「ちっ、だから何だというのだ!」
「俺はあんたに何もしていない、つまり俺の両親に対抗意識かなんかがあったんだ。両親が死んだからあんたは村長になれたんだからな」
「だっ黙れ! 兄であるワシよりも強い魔法をあの二人は持っていやがったんだ! 少し嫉妬したぐらいで何が悪い!」
「それで息子の俺に当てつけか、少し嫉妬したぐらいで魔法なしをいいことに村全体で嫌がらせを行うのか、幼稚かつみじめだな(笑)」
「きっ貴様! ガキの分際で!」

 この男は、ローの両親に対して強いコンプレックスを抱いていた。その両親の死をいいことに、ローを八つ当たりの対象にしていたのだ。村全体で行う手口からかなり悪質だ。

「貴様も同じだ! 魔法なしかと思えば強い魔法を持ってきた! 門番共だけでなく、元軍人の親方にまで勝っただとふざけるな!」
「へえ、耳が早いな。さすが臆病者、尊敬するよ」
「くそ! どこまでもなめやがって!」
(まだか! まだ来ないのか!?)

 この男は焦っていた。持っている魔法が決して戦闘向けではないからだ。そこそこ高齢(ハゲ)になる身では逃げ切れるとは思えかった彼は、村の冒険者たちを待っていた。村で騒ぎを起こすローを捕まえるよう依頼していたのだ。

(早く来てくれ! そしてこいつを……)
「冒険者なら来ないぞ」
「なっ何!?」
「店を潰しまわったらやってきたからな。あいつらにもひどい目にあったから復讐はしたんだ。だから来ないよ」
「そんな…馬鹿な…」
「あいつら、村長の依頼で俺を捕まえるとか言ってたけど、少してこづった程度だったよ」

 その通りだ。商人の店を焼き尽くした後に冒険者(野次馬)見つかり、そこで戦ったが、最後にローが勝ったのだ。逃げ出した者もいたが、追い付かれて叩きのめされたのだ。

「くっそおおおおおおおおおお! やくたたずがああああああああああああ!」
「残念だったな」
「待て、待ってくれロー! お前にはワシの財産を……」
「いらないよ? 馬鹿じゃないの? えい」

ビッビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!

「ひっ! ひぎゅああああああああああああああああああああああああああ!」

 村長にもローの魔法がぶつけられる。自業自得だった。
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