ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~

mimiaizu

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第1章 悪童編

3人との再会

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 ケリーの提案に、レントだけは疑問を口にした。

「……そ、そんな簡単に……うまくいくか?……」
「「ん? なんで?」」

 さっきよりも顔色が悪くなったレントが二人に聞く。肝心の二人の声が同時に重なった。レントのことを不思議そうに見ている。

「レントお前まさか、今更ビビってんのか? 役場の連中はどうってことないって」
「そうだぞ、大体この二人だって俺たち見つけた時になんて言ったか忘れたのか、「生きてたんだ」だとよ。役場の連中は気付いてないって、はははははは!」
「…………」
「「…………っ!」」

 のんきに笑うケリーを見て、縛られた二人の女性が怒りの形相でケリーを睨め付ける。同時に彼女たちの心に悔しさが広がる。

(どうして! どうしてこんなことに!)
(誰か! 誰か助けて!)

 彼女たちの視線に気付いたゲテが下卑た笑みを浮かべて最低なことを言い出した。それは二人の女性に対して屈辱的なことだった。

「この二人さあ、殺す前に遊ぼうぜ、なあ?」
「そうだな、結構美人だしな。まだ時間はあるだろうし!」
「「…………っ!?」」

 彼女たちの顔が恐怖と絶望に染まった。これから何をされるのかこの男たちを見れば容易に想像できてしまえるからだ。

(そんな……そんな! ひどい! ひどいわ!)
(嫌! 嫌! 嫌だ! 誰か助けに来てよお!)

 ゲテとケリーがそんなことを話している中で、レントだけが違った。彼には【解析魔法】がある。その魔法でどうしても分かってしまうのだ。今のローのことが。

「ちっ、違うんだ二人とも……聞いてくれよ……今のローだけど……っええ!?」
「ん? どうしたレント?」
「ローがどうしたって?」

 ゲテとケリーがレントの様子がおかしいのに気付いた。そのレントは何かに驚いているようだった。

「何だこれは!? どういうことだ!?」
「どうしたんだよレント、何に驚いてんだ?」
「まさかヤバい奴が来たっていうんじゃないだろうな?」
「ロ、ローが、ローがものすごい速さでこっちに来てるんだ!」
「「ええ!?」」

 レントの言葉に二人は耳を疑った。レントの【解析魔法】は信頼しているが、魔法なしと呼ばれたローがすごい速さで向かって来ているなどありえないはずなのだ。

「何言ってんだよレント」
「そんなことあるわけないだろ?」
「本当だ! そもそも今のローは……(ドガッ!!)ぐへあ!」

 レントが必死に説明しようとしたその時に、黒ずくめの少年がレントの脇腹に勢いをつけた蹴りを放った。その衝撃でレントは吹っ飛んでしまった。

「……え?」
「……レント?」

 あまりの出来事に、ゲテとケリーは何が起こったのか理解できずにん呆けてしまった。だが、いつまでもそうしているはずもない。

「レ、レント! レントが!」
「な、何だテメエ……は……んなっ!?」
「う、嘘だろ!?」

 突然、敵が現れたことを悟った二人は、レントを倒した敵を確認した。だがそれは、二人には信じられないものだった。

「よお、レント、ゲテ、ケリー」

 二人が見たのは、これから利用するはずだった幼馴染だった。
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