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第4章 因縁編
言い訳は見苦しい
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ローグの言葉にハッとした二人は、ローグの推測を聞いてさらに驚いた。
「何よそれ! あいつらはトップの二人に押し付けて助かろうってことなの!?」
「それが上手くいったら魔法協会は存続することもあり得るか、確かにマズいな。今まで国が味方だったからな」
「そういうことだ。ただ、上手くいけばの話だがな」
「え?」
「そうだな……」
ローグ達にとって不都合な状況にもかかわらず、冷静なローグとルドガーを見て、ミーラはキョトンとする。二人に理由を聞こうとするが、その前に魔法協会のほうで、また騒がしくなった。
「「「「「ふっざけるなーっ!」」」」」
騒ぎだしたのは、やはり、暴動を起こしていた民衆だった。彼らの怒りの矛先は魔法協会全体のままのようだ。
「そんなこと信じられるかー!」
「そうだ! お前らも悪事に加担してたのは事実なんだろ!」
「そもそも! 魔法協会って、何十年も前からあったんだろ! その二人だけの問題じゃない!」
「魔法協会の存在自体が許せねえんだ! その二人だけで済むか!」
「あんたたち、皆死ねばいいんだ!」
「…………」
「上手くいくはずもない……か」
「まあ、そうだよな」
この場で、レシオン・ザールの言葉をそのままの意味で受け取れるものは少ないだろう。確かにトーレンとメルガーに責任はあるが、その二人だけが責任を取ればいいはずがない。民衆にとっては、魔法協会の関係者すべてが憎悪の対象なのだ。彼ら全員が処分されなければ気が済まない。魔法協会がどんな策を練っても既に手遅れなのだ。
「皆さん! どうか落ち着いてください! この二人は……」
「ふっ、ふざけるなぁ! レシオン!」
「うげっ!?」
「「「「「っ!?」」」」」
「あっ!」
「おいおい……」
「……ほう」
レシオン・ザールが更に語ろうとすると、そこでトーレンが口を挟んできた。トーレンは何とか抵抗しようともがいて、やっと、口を縛っていた布切れを緩めて外したのだ。
「レシオンよ! どう言い訳するかと思えば、私たち二人に押し付けるとはなんてことするのだぁ!」
「な、何を言って……トップが責任を持つのは常識……」
「確かに私達がトップの立場にいたが、お前たちはそれに従ってきたのは事実だろ! 責任を取るべきなのはお前たちも同じのはずだぁ!」
「そ、それは……!」
トーレンはレシオン・ザールに怒りを込めて叫ぶ。おそらく、事態の収束のためと魔法協会の存続のためとはいえ、自分が犠牲にされる立場になってしまったことが我慢できなかったのだろう。しかし、トーレンは愚かなことをしでかした。自分が今、どんな状況か理解していない。誰が聞いているのかを忘れている。
「……おい。トーレンってやつが肯定してるぞ」
「やっぱり、事実か。ていうか……押し付けるって」
「あいつ……いや、あいつらは自分たちが助かりたくて上司を差し出したってこと?」
「トップから部下まで最悪じゃねーか、魔法協会」
「全員責任取るべきじゃねーか!」
「「「…………」」」
トーレンは民衆が聞いていることを忘れている。いや、冷静な判断ができなくて、もうそんなことすらどうでもいいのかもしれない。トーレンとメルガーは間違いなく、ただでは済まないのだから。
「ト、トーレン殿、落ち着いてください……」
「うるさい! 落ち着いてられるかぁ!」
「ああもう! どうすれば……」
さっきまで大声でしゃべっていたレシオン・ザールは、今度は小声でトーレンに話しかけたり、頭を抱えて悩み始める。その時、
バンッ!
「「っ!」」
「「「「「っ!?」」」」」
「「「っ!?」」」
魔法協会の扉が乱暴に開かれた。そこから、とんでもないものが現れた。
「何よそれ! あいつらはトップの二人に押し付けて助かろうってことなの!?」
「それが上手くいったら魔法協会は存続することもあり得るか、確かにマズいな。今まで国が味方だったからな」
「そういうことだ。ただ、上手くいけばの話だがな」
「え?」
「そうだな……」
ローグ達にとって不都合な状況にもかかわらず、冷静なローグとルドガーを見て、ミーラはキョトンとする。二人に理由を聞こうとするが、その前に魔法協会のほうで、また騒がしくなった。
「「「「「ふっざけるなーっ!」」」」」
騒ぎだしたのは、やはり、暴動を起こしていた民衆だった。彼らの怒りの矛先は魔法協会全体のままのようだ。
「そんなこと信じられるかー!」
「そうだ! お前らも悪事に加担してたのは事実なんだろ!」
「そもそも! 魔法協会って、何十年も前からあったんだろ! その二人だけの問題じゃない!」
「魔法協会の存在自体が許せねえんだ! その二人だけで済むか!」
「あんたたち、皆死ねばいいんだ!」
「…………」
「上手くいくはずもない……か」
「まあ、そうだよな」
この場で、レシオン・ザールの言葉をそのままの意味で受け取れるものは少ないだろう。確かにトーレンとメルガーに責任はあるが、その二人だけが責任を取ればいいはずがない。民衆にとっては、魔法協会の関係者すべてが憎悪の対象なのだ。彼ら全員が処分されなければ気が済まない。魔法協会がどんな策を練っても既に手遅れなのだ。
「皆さん! どうか落ち着いてください! この二人は……」
「ふっ、ふざけるなぁ! レシオン!」
「うげっ!?」
「「「「「っ!?」」」」」
「あっ!」
「おいおい……」
「……ほう」
レシオン・ザールが更に語ろうとすると、そこでトーレンが口を挟んできた。トーレンは何とか抵抗しようともがいて、やっと、口を縛っていた布切れを緩めて外したのだ。
「レシオンよ! どう言い訳するかと思えば、私たち二人に押し付けるとはなんてことするのだぁ!」
「な、何を言って……トップが責任を持つのは常識……」
「確かに私達がトップの立場にいたが、お前たちはそれに従ってきたのは事実だろ! 責任を取るべきなのはお前たちも同じのはずだぁ!」
「そ、それは……!」
トーレンはレシオン・ザールに怒りを込めて叫ぶ。おそらく、事態の収束のためと魔法協会の存続のためとはいえ、自分が犠牲にされる立場になってしまったことが我慢できなかったのだろう。しかし、トーレンは愚かなことをしでかした。自分が今、どんな状況か理解していない。誰が聞いているのかを忘れている。
「……おい。トーレンってやつが肯定してるぞ」
「やっぱり、事実か。ていうか……押し付けるって」
「あいつ……いや、あいつらは自分たちが助かりたくて上司を差し出したってこと?」
「トップから部下まで最悪じゃねーか、魔法協会」
「全員責任取るべきじゃねーか!」
「「「…………」」」
トーレンは民衆が聞いていることを忘れている。いや、冷静な判断ができなくて、もうそんなことすらどうでもいいのかもしれない。トーレンとメルガーは間違いなく、ただでは済まないのだから。
「ト、トーレン殿、落ち着いてください……」
「うるさい! 落ち着いてられるかぁ!」
「ああもう! どうすれば……」
さっきまで大声でしゃべっていたレシオン・ザールは、今度は小声でトーレンに話しかけたり、頭を抱えて悩み始める。その時、
バンッ!
「「っ!」」
「「「「「っ!?」」」」」
「「「っ!?」」」
魔法協会の扉が乱暴に開かれた。そこから、とんでもないものが現れた。
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