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第4章 因縁編
『嘘』と『真実』
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トーレンとメルガーは縄で縛られ口も塞がれていた。しかも、ローグが最後に見た時よりもボロボロになっている。おそらく、他の構成員ともめたのだろう。トーレンは今も抵抗しようとしているが、メルガーのほうは既に諦めているようだった。レシオン・ザールは二人に近づくと、再び民衆に向かって叫び始めた。
「皆さん! よくお聞きください! 細いほうが! 幹部の! ビルグ・トーレン! 太ったほうが! 会長の! メルガー・メンデス!」
「「「「「それって、さっきの会話のっ!?」」」」」
「この二人こそが! 魔法協会のトップ! つまり! 全ての元凶なのです!」
「「「「「元凶っ!?」」」」」
民衆の注目がトーレンとメルガーに移る。トーレンは民衆を前にしてパニックになったのか暴れようとするが縛られているためどうすることもできないようだ。
「あのトーレンとメルガーがあんな風に……!」
「おいおい、これはまさか……」
「まあ、これしかないんだろうな」
ローグ達の注目も変わる。ミーラは驚き、ルドガーはローグと同じことを察したのか困惑しはじめる。ローグの表情は変わらない。
「この二人は! 長い間! 魔法協会の! トップの位置にいました! そして! それが間違いだった! この二人は! それをいいことに! 非道な人体実験を! 行ってきました!私達に! 無理やり! それを強いてきたのです! 王国の! 利益のために!」
「「「「「っ!?」」」」」
「部下だった! 私達は! 国のためだと言われ! 仕方なく! この二人に! 従ってきました! 従わなかった仲間は! 殺されるからです! 私達は! 恐怖に屈した!」
「「「「「そこまでひどかったのかっ!?」」」」」
レシオン・ザールの語ることは事実だった。魔法協会の非道な行いは王国のためであり、逆らうものは、ルドガーのように魔法を奪われたり、殺されたりするのだ。
「しかし! 今日! 全てが! 知れ渡った! 魔法協会の悪事が! 私達は! これを機に! 魔法協会を! 変えようと! 決断しました! そのために! 私達は! この二人に挑み! 勝利し! 皆さんの目の前に! さらしたのです!」
「「「「「何だってー!?」」」」」
「な、何言ってるの……あの人?」
「あいつらが……挑んで勝利だと? あの二人に?」
「そこは全く違うな……」
今、レシオン・ザールが語ったことは『嘘』だ。トーレンとメルガーに戦いを挑んで勝利したのはローグ達だ。レシオン・ザールをはじめとする魔法協会の構成員などではない。彼らはトーレンとメルガーの指示に従うか、逃げるだけだったはずだ。聞いているローグ達3人は困惑する。
「よくご覧ください! この二人の! 無様な姿を! 不祥事が! 暴露されたにもかかわらず! 隠ぺいを目論み! 皆さんを! 傷つけようとしていました! そんなこの二人を! 私達は見限り! 叩きのめしたのです!」
「「「「「そんなことがっ!?」」」」」
(……そういうことか! あのレシオン・ザールの作戦か知らないが、単純にトーレンとメルガーに責任を押し付けるだけじゃなく、自分たちの手柄にしようって魂胆か!)
ローグは魔法協会側の意向を察した。レシオン・ザールの語ったことが人々の中でで『真実』だと信じられてしまったら、悪いのはトーレンとメルガー『だけ』ということになり、魔法協会全体が悪いとは限らないことになる。つまり、魔法協会の処遇が思ったより軽くなってしまう。最悪の場合、魔法協会は存続する可能性もあり得るのだ。
「な、何なのよ、あの人? ローが、ルドガーさんたちが戦ったのに……!」
「なんてデタラメを言ってやがるんだ……! どういうつもりだ!?」
「こちらにとってマズい状況だぞ、二人とも」
「「っ!?」」
「皆さん! よくお聞きください! 細いほうが! 幹部の! ビルグ・トーレン! 太ったほうが! 会長の! メルガー・メンデス!」
「「「「「それって、さっきの会話のっ!?」」」」」
「この二人こそが! 魔法協会のトップ! つまり! 全ての元凶なのです!」
「「「「「元凶っ!?」」」」」
民衆の注目がトーレンとメルガーに移る。トーレンは民衆を前にしてパニックになったのか暴れようとするが縛られているためどうすることもできないようだ。
「あのトーレンとメルガーがあんな風に……!」
「おいおい、これはまさか……」
「まあ、これしかないんだろうな」
ローグ達の注目も変わる。ミーラは驚き、ルドガーはローグと同じことを察したのか困惑しはじめる。ローグの表情は変わらない。
「この二人は! 長い間! 魔法協会の! トップの位置にいました! そして! それが間違いだった! この二人は! それをいいことに! 非道な人体実験を! 行ってきました!私達に! 無理やり! それを強いてきたのです! 王国の! 利益のために!」
「「「「「っ!?」」」」」
「部下だった! 私達は! 国のためだと言われ! 仕方なく! この二人に! 従ってきました! 従わなかった仲間は! 殺されるからです! 私達は! 恐怖に屈した!」
「「「「「そこまでひどかったのかっ!?」」」」」
レシオン・ザールの語ることは事実だった。魔法協会の非道な行いは王国のためであり、逆らうものは、ルドガーのように魔法を奪われたり、殺されたりするのだ。
「しかし! 今日! 全てが! 知れ渡った! 魔法協会の悪事が! 私達は! これを機に! 魔法協会を! 変えようと! 決断しました! そのために! 私達は! この二人に挑み! 勝利し! 皆さんの目の前に! さらしたのです!」
「「「「「何だってー!?」」」」」
「な、何言ってるの……あの人?」
「あいつらが……挑んで勝利だと? あの二人に?」
「そこは全く違うな……」
今、レシオン・ザールが語ったことは『嘘』だ。トーレンとメルガーに戦いを挑んで勝利したのはローグ達だ。レシオン・ザールをはじめとする魔法協会の構成員などではない。彼らはトーレンとメルガーの指示に従うか、逃げるだけだったはずだ。聞いているローグ達3人は困惑する。
「よくご覧ください! この二人の! 無様な姿を! 不祥事が! 暴露されたにもかかわらず! 隠ぺいを目論み! 皆さんを! 傷つけようとしていました! そんなこの二人を! 私達は見限り! 叩きのめしたのです!」
「「「「「そんなことがっ!?」」」」」
(……そういうことか! あのレシオン・ザールの作戦か知らないが、単純にトーレンとメルガーに責任を押し付けるだけじゃなく、自分たちの手柄にしようって魂胆か!)
ローグは魔法協会側の意向を察した。レシオン・ザールの語ったことが人々の中でで『真実』だと信じられてしまったら、悪いのはトーレンとメルガー『だけ』ということになり、魔法協会全体が悪いとは限らないことになる。つまり、魔法協会の処遇が思ったより軽くなってしまう。最悪の場合、魔法協会は存続する可能性もあり得るのだ。
「な、何なのよ、あの人? ローが、ルドガーさんたちが戦ったのに……!」
「なんてデタラメを言ってやがるんだ……! どういうつもりだ!?」
「こちらにとってマズい状況だぞ、二人とも」
「「っ!?」」
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