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第4章 因縁編
責任を取る
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バタンッ!
一人の青年が魔法協会から出てきた。青年は服装から魔法協会の人間のようだが、結界の外にギリギリでない位置で立ち止まった。
「皆さん! どうか! 聞いてほしい!」
「「「「「っ!?」」」」」
「私は! 魔法協会所属! レシオン・ザール! どうか! 皆さん! 一旦手を止めて! 聞いてください!」
「「「「「何っ!?」」」」」
レシオン・ザールと名乗った青年は暴動を起こす人々に向かって叫び始めた。
「今! 皆さんが! このような暴動を起こしている理由は! 先ほど流された! 会話を聞いて! それを信じ! 激しい怒りを! 抱いた結果なのだと! お察しします!」
「「「「「…………」」」」」
大声で叫ぶレシオン・ザールに多くのものが注目している。ローグ達も気になって見守り始める。
(ほう……いったい何をするつもりだ?)
「その通りです! 私達は! 今まで! 取り返しのつかないことをしてきました! 先ほどの会話は! ほとんどが! 事実であり! 魔法協会は! 今まで! 非人道的な実験を繰り返してきました!」
「「「「「っ!?」」」」」
どうやら、レシオン・ザールはさっきの会話を事実だと認めるらしい。不祥事は事実だという。これが魔法協会側の総意なのかは今のローグには分からない。
(トーレンとメルガーは生かしてはいるが、こんな対応をするだろうか? というよりも対応を指示すらできないんじゃないか?)
「騎士団と懇意にしてきたことも! 事実であり! 今まで隠し続けられたのも! 彼らのおかげでした!」
「「「「「っ!?」」」」」
トーレンは魔法協会の幹部のことでメルガーは会長だった。魔法協会のトップに位置する者達だったが、人体実験はともかく、魔法の真実に関してはこの二人しか知らなかった。ローグの計画で、そのことを知った魔法協会の多くの構成員たちからは反感を持たれたはずだ。実際、ローグはこの目で見ていたから分かるのだ。他の幹部は二人ほどいたが彼らのほうはすでに死亡している。つまり、今の魔法協会にはうまくまとめられる存在がいないのだ。
(構成員同士で話し合って決めたってとこだろうな。多分、あのレシオン・ザールはそのまとめ役だったか、押し付けられたかってとこだろう。ここからどうなるかな?)
「ですが! この件で! 全てが明らかになり! 私たち魔法協会は! 話し合った末! 責任を取るべきだと! 決断しました!」
「「「「「何だとっ!?」」」」」
聞いていた民衆はざわついた。今まで、隠ぺいを行ってきた魔法協会が「責任を取る」という選択をするとは思わなかったのだ。良くて否定し続けるだけか、最悪の場合は民衆を攻撃してでも黙らせるかと誰もが思っていたのだ。それはローグ達も同じ考えだった。
「責任を取るですって……何をするの……?」
「そもそも、責任なんざ取れるはずがねえだろう……どれだけのことをしたのか本当に分かってんのか、あの若造は?」
「……彼らの言う『責任を取る』は多分……」
ローグは前世の記憶の知識から、似たような状況尾を思い出していた。この場合はおそらく、誰か一人に全ての責任を押し付けて他は助かろうという話になる。そんな予感がした。そう思っていたら、こんな状況になった。
「皆さん! どうかご覧ください! これが! 私たちの決断です!」
「「「「「あれはっ!?」」」」」
「ええ!?」
「何!?」
「やっぱり、そう来たか」
レシオン・ザールが後ろを振り向くと、魔法協会から縛られた二人の男が連れ出されてきた。それはトーレンとメルガーだった。
「押し付けられたのは二人か」
一人の青年が魔法協会から出てきた。青年は服装から魔法協会の人間のようだが、結界の外にギリギリでない位置で立ち止まった。
「皆さん! どうか! 聞いてほしい!」
「「「「「っ!?」」」」」
「私は! 魔法協会所属! レシオン・ザール! どうか! 皆さん! 一旦手を止めて! 聞いてください!」
「「「「「何っ!?」」」」」
レシオン・ザールと名乗った青年は暴動を起こす人々に向かって叫び始めた。
「今! 皆さんが! このような暴動を起こしている理由は! 先ほど流された! 会話を聞いて! それを信じ! 激しい怒りを! 抱いた結果なのだと! お察しします!」
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大声で叫ぶレシオン・ザールに多くのものが注目している。ローグ達も気になって見守り始める。
(ほう……いったい何をするつもりだ?)
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「「「「「っ!?」」」」」
どうやら、レシオン・ザールはさっきの会話を事実だと認めるらしい。不祥事は事実だという。これが魔法協会側の総意なのかは今のローグには分からない。
(トーレンとメルガーは生かしてはいるが、こんな対応をするだろうか? というよりも対応を指示すらできないんじゃないか?)
「騎士団と懇意にしてきたことも! 事実であり! 今まで隠し続けられたのも! 彼らのおかげでした!」
「「「「「っ!?」」」」」
トーレンは魔法協会の幹部のことでメルガーは会長だった。魔法協会のトップに位置する者達だったが、人体実験はともかく、魔法の真実に関してはこの二人しか知らなかった。ローグの計画で、そのことを知った魔法協会の多くの構成員たちからは反感を持たれたはずだ。実際、ローグはこの目で見ていたから分かるのだ。他の幹部は二人ほどいたが彼らのほうはすでに死亡している。つまり、今の魔法協会にはうまくまとめられる存在がいないのだ。
(構成員同士で話し合って決めたってとこだろうな。多分、あのレシオン・ザールはそのまとめ役だったか、押し付けられたかってとこだろう。ここからどうなるかな?)
「ですが! この件で! 全てが明らかになり! 私たち魔法協会は! 話し合った末! 責任を取るべきだと! 決断しました!」
「「「「「何だとっ!?」」」」」
聞いていた民衆はざわついた。今まで、隠ぺいを行ってきた魔法協会が「責任を取る」という選択をするとは思わなかったのだ。良くて否定し続けるだけか、最悪の場合は民衆を攻撃してでも黙らせるかと誰もが思っていたのだ。それはローグ達も同じ考えだった。
「責任を取るですって……何をするの……?」
「そもそも、責任なんざ取れるはずがねえだろう……どれだけのことをしたのか本当に分かってんのか、あの若造は?」
「……彼らの言う『責任を取る』は多分……」
ローグは前世の記憶の知識から、似たような状況尾を思い出していた。この場合はおそらく、誰か一人に全ての責任を押し付けて他は助かろうという話になる。そんな予感がした。そう思っていたら、こんな状況になった。
「皆さん! どうかご覧ください! これが! 私たちの決断です!」
「「「「「あれはっ!?」」」」」
「ええ!?」
「何!?」
「やっぱり、そう来たか」
レシオン・ザールが後ろを振り向くと、魔法協会から縛られた二人の男が連れ出されてきた。それはトーレンとメルガーだった。
「押し付けられたのは二人か」
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