ローグ・ナイト ~復讐者の研究記録~

mimiaizu

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第5章 外国編

外国で食事

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現在。

 部屋の中で普段着に着替えた二人は、部屋から出て階段を下りる。朝食をとるために一階に向かうのだ。ミーラは食事を楽しみにしている。

「今日のご飯も美味しいかな、ローグ?」
「……美味いんじゃないか。少なくともこの時代では」
「ほえ? この時代?」
「何でもないよ……」

 一階には広い食堂があった。そこは店員にお金を払えば、注文した料理を出されるようになっている。つまり、ローグの時代の『レストラン』『洋食店』のようなものだ。食堂の人々は美味しそうに料理をほおばる。しかし……

(あの時代に比べれば、食堂の設備も治安も料理も……そこは深く考えなくていいか。これだけでも満足しないとな)

 前世の記憶を持つローグとしては少し不満を持ってしまう。どうしても前世の記憶に出てくるレストランや喫茶店などと比べてしまうのだ。より豊かな時代の記憶が今の時代に対し不満を抱かせてしまうのだ。

(ここの食堂、宿屋はこの時代から見ればかなりいいほうだ。不満を持つ今の俺のほうがおかしいはずなんだ。前世の記憶を持つってのはこういう時には不快な思いをさせてくれるものだな)

 そんなことを思いながらローグが注文したのは3種類のサンドイッチ、ミーラが注文したのはピザだった。店員に注文してから5分後に料理が届いた。

「お客様、お待たせしました。サンドイッチとピザです。ピザはお熱いのでお気をつけください。では、ごゆっくりどうぞ」
「「いただきます」」

 二人は急がずゆっくりと食事を始める。ミーラは美味しそうに食べる間に、ローグは聞き耳を立てながらサンドイッチを口に運ぶ。他の客のうわさ話を聞くためだ。こういう人が集まる場所はいろんな話が飛び交うのだ。すると、大人たちのこんな話が聞こえる。

(昨日の夜はうるさかったな)
(こんな夜中に何してんだよ。周りの迷惑を考えてもらいたいもんだぜ、まったく)

「(えっ!? まさか!?)」

 ローグは男たちの話声を聞いて、内容が内容なだけにドキッとしてしまう。昨晩の行いが聞かれていたと一瞬思ってしまった。だが、すぐに落ち着きを取り戻す。

「……(違う。俺達は関係ないはずだ。防音対策はしてるからな。俺達の話声も夜中の営みも聞かれてはいない。だから違う)」

 ローグとミーラは、今後の動きに関しては部屋の中で行っている。隣と上下の部屋に話声が漏れないように、壁に魔術で防音対策しているのだ。決してどんな声も漏れてこない、聞かれることはない、動揺する理由にはならないのだ。

(なんで兵士が夜中を走り回るんだよ。また内戦の問題か?)
(まったく、今度は何が起こったってんだ。犯罪か? 反乱か? 反逆か?)
(どんなことでもこっちは迷惑だよ。うんざりするぜ)

「…………(内戦問題の話か)」

 大人たちの話はどうやら内戦に関するものだった。昨晩、何やら騒ぎ声がしていたが、ローグも気になっていた。だがらといって、外に出て確かめるということはしなかったが、後で調べるつもりではいた。何故なら、以前会った帝都の門番の話を思い出していたのだ。
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