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第5章 外国編
外国に密入国
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約三週間前。
「あれが帝国……! その首都の帝都か」
「やっと……やっと着いたね……!」
ローグとミーラは、王国の追手が来るのを警戒しながら、やっとのことで帝国が見えるところまで来た。だが、二人はすぐに帝国に入ることはしなかった。帝国は王国と仲が悪いことは有名なのだが、先回りされて待ち構えている可能性も否定できない。王国にとっては、ローグとミーラは最悪の犯罪者なのだ。
そのため、ローグとミーラは身なりを整えて旅人を装って入国に乗り出した。内戦を繰り返していると言われる帝国にそんなことで入れるかどうか分からなかったが、馬鹿正直に王国の人間であることを明かすわけにはいかない。
「……よし! こんな感じならいいだろう。少なくともすぐに王国の者とは思われまい」
「王国のマークとかはないもんね!」
そして、旅人を装ったローグとミーラが帝都の門番に入国の許可も持ち掛けた。その結果、
「君たちを通せだって? それは難しいな、今の帝国は大変な時期なんだ。たとえ本当に商人でもすんなり入れるわけにはいかないな」
「そ、そんな!」
「……どうすれば入れてくれるんだ?」
「そうだな……本当はこんなことはいけないことなんだが、私の要求を受け入れるならば入れてやらんでもないな」
門番側の要求をのむことですんなり入れてくれることになった。その要求は「金」だった。何でもその門番は借金があるそうで、それを支払えるだけの金を用意してくれれば入国を許し秘密にすると言うのだ。
「私の求めている額はこれぐらいなのだが……用意できるかい?」
「……ほう」
「ええ!? ちょっ、ちょっとこれは……!」
ミーラは動揺したが、ローグはその要求をすんなり受け入れて金を渡すことにした。かなりの高額だったが、王国である組織からこっそり奪っておいた戦利品があるために、ローグにとってはそこまで困る額ではなかったのだ。この時代における通貨が世界共通通貨だったので渡した金から王国出身だということもバレることはない。ローグとしてはチャンスだった。
「金なら用意できる。これで通してくれないか?」
「「ええ!?」」
金を用意してきたローグを見て門番は驚いた(ついでにミーラも驚いた)。まさか本当に金を用意するとは思ってもいなかったため、声に出すほど大喜びだった。借金の話は本当だったのか、その目には涙さえ浮かんでいた。
「ああ! ありがとう! ありがとう! 本当にありがとう! まさか本当にお金を用意してくれるなんて!」
「約束は守ってくれるか?」
「もちろんだ! 帝国に入れてあげるし、このことは秘密にする! 君たちのおかげで家族を救えるんだから、遠慮なく入国してくれ! ようこそ帝国へ!」
こうして、二人は帝国の門番に少なくない金を渡すことで帝国に入ることができた。その時、門番が今の帝国について気がかりなことを話してくれた。それはローグにとって非常に貴重でありがたい話だった。
「あれが帝国……! その首都の帝都か」
「やっと……やっと着いたね……!」
ローグとミーラは、王国の追手が来るのを警戒しながら、やっとのことで帝国が見えるところまで来た。だが、二人はすぐに帝国に入ることはしなかった。帝国は王国と仲が悪いことは有名なのだが、先回りされて待ち構えている可能性も否定できない。王国にとっては、ローグとミーラは最悪の犯罪者なのだ。
そのため、ローグとミーラは身なりを整えて旅人を装って入国に乗り出した。内戦を繰り返していると言われる帝国にそんなことで入れるかどうか分からなかったが、馬鹿正直に王国の人間であることを明かすわけにはいかない。
「……よし! こんな感じならいいだろう。少なくともすぐに王国の者とは思われまい」
「王国のマークとかはないもんね!」
そして、旅人を装ったローグとミーラが帝都の門番に入国の許可も持ち掛けた。その結果、
「君たちを通せだって? それは難しいな、今の帝国は大変な時期なんだ。たとえ本当に商人でもすんなり入れるわけにはいかないな」
「そ、そんな!」
「……どうすれば入れてくれるんだ?」
「そうだな……本当はこんなことはいけないことなんだが、私の要求を受け入れるならば入れてやらんでもないな」
門番側の要求をのむことですんなり入れてくれることになった。その要求は「金」だった。何でもその門番は借金があるそうで、それを支払えるだけの金を用意してくれれば入国を許し秘密にすると言うのだ。
「私の求めている額はこれぐらいなのだが……用意できるかい?」
「……ほう」
「ええ!? ちょっ、ちょっとこれは……!」
ミーラは動揺したが、ローグはその要求をすんなり受け入れて金を渡すことにした。かなりの高額だったが、王国である組織からこっそり奪っておいた戦利品があるために、ローグにとってはそこまで困る額ではなかったのだ。この時代における通貨が世界共通通貨だったので渡した金から王国出身だということもバレることはない。ローグとしてはチャンスだった。
「金なら用意できる。これで通してくれないか?」
「「ええ!?」」
金を用意してきたローグを見て門番は驚いた(ついでにミーラも驚いた)。まさか本当に金を用意するとは思ってもいなかったため、声に出すほど大喜びだった。借金の話は本当だったのか、その目には涙さえ浮かんでいた。
「ああ! ありがとう! ありがとう! 本当にありがとう! まさか本当にお金を用意してくれるなんて!」
「約束は守ってくれるか?」
「もちろんだ! 帝国に入れてあげるし、このことは秘密にする! 君たちのおかげで家族を救えるんだから、遠慮なく入国してくれ! ようこそ帝国へ!」
こうして、二人は帝国の門番に少なくない金を渡すことで帝国に入ることができた。その時、門番が今の帝国について気がかりなことを話してくれた。それはローグにとって非常に貴重でありがたい話だった。
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