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第5章 外国編
舞台は外国
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帝国の首都・帝都。
帝都の西側に四階建てになる大きな宿屋があった。その二階にある二人部屋に、王国からやってきたことを隠した二人組の少年少女が寝泊まりしていた。そんな不都合な事実をこの二人は知られたくはない。当然、宿屋の従業員はその事実を知らない。
チュン、チュンチュン
「……ん、ううん……」
朝になった。二階の二人部屋に小鳥の鳴き声が聞こえてくる。最初にベッドから起き上がったのは少年のほうだった。少年は服を着ていなかった。体を隠すものはベッドのシーツ以外にない。それは横で寝ている少女も同じだった。少年は、まだ眠っている裸の少女を見て思ったことをそのまま言った。
「……これが朝チュンってやつか。ていうか、朝起きて鳥の声が聞こえてくるのって今日が初めてだな」
「ん~……」
「起きろミーラ。もう朝だぞ」
「ん~、あい……」
少年は少女を起こす。少年の名は『ローグ・ナイト』。とあるきっかけで前世の記憶と二つの魔法を手に入れ、ある二つの目的を果たすためにそれらを利用しながら行動している。その目的は自分を苦しめた者達に対する復讐と、旧世界崩壊の真実を突き止めることだ。
ローグは、目的のためならどんな手段を選ばないつもりでいるが、無関係者を極力巻き込まず極力犠牲を最小限にとどめるなど、ある程度の線引きはしている。今は帝国にいるが元は王国出身だった。だが、王国で大きな騒動を起こしたことで王国にいられなくなり、今は帝国に身をひそめているのだ。横で寝ている少女も同様だった。
少女の名は『ミーラ・リラ』。ローグと同じく王国出身でローグの幼馴染。ローグに協力したために一緒についてきた。ミーラがローグに協力したのは、ローグに対する贖罪の気持ち、そして愛と忠誠からだった。もっとも、ミーラがローグに抱いている愛と忠誠はローグによって作られたものだ。……ローグの都合のいいように。これはミーラに対する復讐だ。彼女もローグの復讐の対象だからだ。
「ふわぁあ……もう朝?」
「そうだ。さっさと服を着て朝飯にするぞ」
「ふぁい……」
眠そうにしながらも、ミーラもベッドから起き上がった。すると、二人は一緒に服を着だした。一応、お互いの着替えを見ないようにしているが、すぐそこに異性がいるにもかかわらず二人の間に気恥ずかしさが見えない。年頃の男女にしては不自然だ。第三者が見れば、二人の関係が恋人同士と予想するだろうが違う。二人の関係はもはや主従関係に近い。ミーラが望んでローグに従い続けるだけなのだ。……ただ、昨晩の営みはミーラから望んだものだったが。
ローグとミーラ、この二人が帝国にたどり着いたのは、王国を出てから一週間後のことだった。つまり、今から約三週間前ほどになる。
帝都の西側に四階建てになる大きな宿屋があった。その二階にある二人部屋に、王国からやってきたことを隠した二人組の少年少女が寝泊まりしていた。そんな不都合な事実をこの二人は知られたくはない。当然、宿屋の従業員はその事実を知らない。
チュン、チュンチュン
「……ん、ううん……」
朝になった。二階の二人部屋に小鳥の鳴き声が聞こえてくる。最初にベッドから起き上がったのは少年のほうだった。少年は服を着ていなかった。体を隠すものはベッドのシーツ以外にない。それは横で寝ている少女も同じだった。少年は、まだ眠っている裸の少女を見て思ったことをそのまま言った。
「……これが朝チュンってやつか。ていうか、朝起きて鳥の声が聞こえてくるのって今日が初めてだな」
「ん~……」
「起きろミーラ。もう朝だぞ」
「ん~、あい……」
少年は少女を起こす。少年の名は『ローグ・ナイト』。とあるきっかけで前世の記憶と二つの魔法を手に入れ、ある二つの目的を果たすためにそれらを利用しながら行動している。その目的は自分を苦しめた者達に対する復讐と、旧世界崩壊の真実を突き止めることだ。
ローグは、目的のためならどんな手段を選ばないつもりでいるが、無関係者を極力巻き込まず極力犠牲を最小限にとどめるなど、ある程度の線引きはしている。今は帝国にいるが元は王国出身だった。だが、王国で大きな騒動を起こしたことで王国にいられなくなり、今は帝国に身をひそめているのだ。横で寝ている少女も同様だった。
少女の名は『ミーラ・リラ』。ローグと同じく王国出身でローグの幼馴染。ローグに協力したために一緒についてきた。ミーラがローグに協力したのは、ローグに対する贖罪の気持ち、そして愛と忠誠からだった。もっとも、ミーラがローグに抱いている愛と忠誠はローグによって作られたものだ。……ローグの都合のいいように。これはミーラに対する復讐だ。彼女もローグの復讐の対象だからだ。
「ふわぁあ……もう朝?」
「そうだ。さっさと服を着て朝飯にするぞ」
「ふぁい……」
眠そうにしながらも、ミーラもベッドから起き上がった。すると、二人は一緒に服を着だした。一応、お互いの着替えを見ないようにしているが、すぐそこに異性がいるにもかかわらず二人の間に気恥ずかしさが見えない。年頃の男女にしては不自然だ。第三者が見れば、二人の関係が恋人同士と予想するだろうが違う。二人の関係はもはや主従関係に近い。ミーラが望んでローグに従い続けるだけなのだ。……ただ、昨晩の営みはミーラから望んだものだったが。
ローグとミーラ、この二人が帝国にたどり着いたのは、王国を出てから一週間後のことだった。つまり、今から約三週間前ほどになる。
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