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第5章 外国編
外国で決闘(後編)
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女性の動きが更に早くなった。これに対してローグも対応する。
「はああああああああ!」
「ローグ!」
「【昇華魔法】『身体昇華・極』!」
「きええええええええ!」
「ひっ!」
「くっ! うお!?」
【昇華魔法】での肉体の身体強化を最大まで上げるが、それでやっとギリギリかわせるというところだった。
(すぐに決着をつけようって言ったが、これじゃあ隙が無いな。【外道魔法】を放つすきを突かれて俺がやられる危険がある。どうにかして隙を作らないと。そうだ!)
「とおっ!」
「むう!?」
「え!?」
何かを思いついたローグは、足に魔力を集中して思いっきり飛び上がった。それを見た女性は一瞬驚いたが、すぐに行動に出た。
「逃がしはしない! はあっ!」
「ええ!?」
なんと女性も飛び上がってローグに迫ってきたのだ。しかも、ローグにすぐに追いついてしまった。ローグの見立てでは、女性は身体能力のために魔法も魔術も使ってはいない。
(戦闘系魔法なしにこれほどとは……。化け物かよ。だが、好都合だ。地に足がついていない状況では、今は、俺が有利だ!)
「【外道魔法・憤怒】『理不尽の拡散』!」
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
「うおわああああああああ!?」
女性はローグに遅れて飛び上がった。その時間差が隙となった。その隙に魔法を放ったのだ。一度目の二倍以上の威力をもって。
ドンッ! ドサッ!
ローグは無事に地に足をつけたが、女性は地に崩れ落ちるように着地した。今度は相当効いたようだ。服が黒ずんだ女性は今度こそ倒れてしまった。
「ローグ! やったね!」
「ああ。勝ったよ」
ローグの勝利を確信したミーラはローグの元に駆け寄ってくる。ローグも笑みを浮かべてミーラの抱擁を受け入れた。不謹慎にもローグはこんなことを思い浮かべる。
(これが漫画やラノベだったら、こんな時は相手の正体が女騎士で敗北を悟ったら『くっ、殺せ!』とか『私は決して屈しない!』とか言うんだろうが。彼女はどうなんだろうな?)
前世の趣味がオタク寄りのローグだからこそ、こんな第三者が聞いたら呆れるような共感できるような考えが思い浮かぶのだ。しかし、それは所詮は趣味の世界だ。
「ま、まだだー!」
ガバッ
「「っ!?」」
「まだ、終わってないぞー!」
女性が起き上がったのだ。服装が乱れ、満身創痍にさえ見える状態にもかかわらず、女性は立ち上がった。フードが外れ、白くて長い髪と素顔が分かってしまったが、今の女性は気にも留めていない。そんなことを気にする余裕さえないのだろう。
「いいや、終わりだろう」
「何い!?」
「もうご自分でもわかっているはずだ。今のあんたには戦いを続けるだけの体力が残っていないことが」
「っ!? くっ……」
「それに対して俺のほうはまだ体力もあるし魔法も使える。この状況ではどっちが勝つか分かるはずだ」
「…………!」
女性は口を詰まらせた。実際、ローグの言っていることは事実なのだ。その様子を見てローグは先ほど思い浮かんだ状況になったために、この後の展開に少し期待した。
(さあ、なんて言うんだ? 『くっ、殺せ!』という名言が出るのか!?)
「ハアハア……! それでも、もう一度だ……」
「え?」
「もう一度勝負しろ! 魔法抜きで正々堂々とな!」
「……ええ~」
女性の口から出てきたのは全く予想しなかったセリフだった。ローグは期待した者とは違ったセリフが出てきたので露骨にがっかりしてしまった。
「な、何をがっかりしたような態度を取るのだ!? ぶ、無礼だぞ! 私にも、この勝負にも!」
「い、いや、その……期待した展開にならなかったもので……この状況で今更魔法抜きで正々堂々って……」
「へ?」
「はあ!? 何を言ってるのだ貴様は!? この勝負で貴様が優位に立てたのは魔法のおかげだが私には魔法が無い! 不公平であろう! 戦場ならともかく、一対一の勝負なら正々堂々としなければならんだろうが!」
「うええ~……」
(ヤバいよこの人、熱血で面倒なタイプだ。俺の苦手とする性格の人だ~)
魔法抜きで再戦を望む姿勢を見せる女性に、ローグは関わるのが嫌になってきた。だが、この女性は見過ごすわけにはいかなかった。何故なら、この女性こそがローグが利用しようとしている人物なのだから。
「はああああああああ!」
「ローグ!」
「【昇華魔法】『身体昇華・極』!」
「きええええええええ!」
「ひっ!」
「くっ! うお!?」
【昇華魔法】での肉体の身体強化を最大まで上げるが、それでやっとギリギリかわせるというところだった。
(すぐに決着をつけようって言ったが、これじゃあ隙が無いな。【外道魔法】を放つすきを突かれて俺がやられる危険がある。どうにかして隙を作らないと。そうだ!)
「とおっ!」
「むう!?」
「え!?」
何かを思いついたローグは、足に魔力を集中して思いっきり飛び上がった。それを見た女性は一瞬驚いたが、すぐに行動に出た。
「逃がしはしない! はあっ!」
「ええ!?」
なんと女性も飛び上がってローグに迫ってきたのだ。しかも、ローグにすぐに追いついてしまった。ローグの見立てでは、女性は身体能力のために魔法も魔術も使ってはいない。
(戦闘系魔法なしにこれほどとは……。化け物かよ。だが、好都合だ。地に足がついていない状況では、今は、俺が有利だ!)
「【外道魔法・憤怒】『理不尽の拡散』!」
バリバリバリバリバリバリバリバリ!!
「うおわああああああああ!?」
女性はローグに遅れて飛び上がった。その時間差が隙となった。その隙に魔法を放ったのだ。一度目の二倍以上の威力をもって。
ドンッ! ドサッ!
ローグは無事に地に足をつけたが、女性は地に崩れ落ちるように着地した。今度は相当効いたようだ。服が黒ずんだ女性は今度こそ倒れてしまった。
「ローグ! やったね!」
「ああ。勝ったよ」
ローグの勝利を確信したミーラはローグの元に駆け寄ってくる。ローグも笑みを浮かべてミーラの抱擁を受け入れた。不謹慎にもローグはこんなことを思い浮かべる。
(これが漫画やラノベだったら、こんな時は相手の正体が女騎士で敗北を悟ったら『くっ、殺せ!』とか『私は決して屈しない!』とか言うんだろうが。彼女はどうなんだろうな?)
前世の趣味がオタク寄りのローグだからこそ、こんな第三者が聞いたら呆れるような共感できるような考えが思い浮かぶのだ。しかし、それは所詮は趣味の世界だ。
「ま、まだだー!」
ガバッ
「「っ!?」」
「まだ、終わってないぞー!」
女性が起き上がったのだ。服装が乱れ、満身創痍にさえ見える状態にもかかわらず、女性は立ち上がった。フードが外れ、白くて長い髪と素顔が分かってしまったが、今の女性は気にも留めていない。そんなことを気にする余裕さえないのだろう。
「いいや、終わりだろう」
「何い!?」
「もうご自分でもわかっているはずだ。今のあんたには戦いを続けるだけの体力が残っていないことが」
「っ!? くっ……」
「それに対して俺のほうはまだ体力もあるし魔法も使える。この状況ではどっちが勝つか分かるはずだ」
「…………!」
女性は口を詰まらせた。実際、ローグの言っていることは事実なのだ。その様子を見てローグは先ほど思い浮かんだ状況になったために、この後の展開に少し期待した。
(さあ、なんて言うんだ? 『くっ、殺せ!』という名言が出るのか!?)
「ハアハア……! それでも、もう一度だ……」
「え?」
「もう一度勝負しろ! 魔法抜きで正々堂々とな!」
「……ええ~」
女性の口から出てきたのは全く予想しなかったセリフだった。ローグは期待した者とは違ったセリフが出てきたので露骨にがっかりしてしまった。
「な、何をがっかりしたような態度を取るのだ!? ぶ、無礼だぞ! 私にも、この勝負にも!」
「い、いや、その……期待した展開にならなかったもので……この状況で今更魔法抜きで正々堂々って……」
「へ?」
「はあ!? 何を言ってるのだ貴様は!? この勝負で貴様が優位に立てたのは魔法のおかげだが私には魔法が無い! 不公平であろう! 戦場ならともかく、一対一の勝負なら正々堂々としなければならんだろうが!」
「うええ~……」
(ヤバいよこの人、熱血で面倒なタイプだ。俺の苦手とする性格の人だ~)
魔法抜きで再戦を望む姿勢を見せる女性に、ローグは関わるのが嫌になってきた。だが、この女性は見過ごすわけにはいかなかった。何故なら、この女性こそがローグが利用しようとしている人物なのだから。
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