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第5章 外国編
これまでの経緯(ローグ編2)
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「すまない、私がカッとなったばかりに彼女につらいことを思い出させてしまって……」
「仕方がないことだ。こんな話をするのだから、むしろ思い出さないほうがおかしい」
「そうか、それで王国はどうして魔法協会を野放しにしていたのだ? 何も知らなかったわけではないのだろう?」
王国の内情を何も知らなくてもここまで聞けば理解が早くなるあたりは流石に皇女ということなのだろうとローグは思った。失礼かもしれないが。
「野放しどころか王国こそが魔法協会の後ろ盾だったのさ。魔法協会の存在は国の利益になるという理由で援助していたんだ」
「な、何!? 王国が後ろ盾だと!?」
「実際、魔法協会は成果を出し続けていた。そのたびに黒い噂がよく流れていたんだが、隠ぺいされ続けた。それも王国の差し金だ」
「馬鹿な……!」
「王国が後ろ盾になってるせいか魔法協会は悪い方向に増長していたのさ。奴らのトップはこんなことを言ってたよ『研究のために人を犠牲にすることを許された絶対的な存在』とか『絶対権力者とは、我々のことを指すかもしれん』とか」
「な……!」
「彼らにとって人の命は軽んじられたのさ。魔法発展の道具以外の価値はないと思うほどにな」
「…………!」
リオルは絶句した。敵国として王国の抱える闇の部分を聞いたことはあったが、ここまでひどい事実は初めて知ったのだ。頭脳派というわけではないため頭の中でまとめるのに少し時間がかかったが、彼女が示す態度はもちろん……
バンッ!
「何ということだ! 王国がそこまで腐った連中に支配されていようとは! わが帝国はそんな連中に苦戦を強いられていたのか!」
リオルは勢いで机を叩いてしまうほどに怒りをあらわにした。その怒りようはさっきよりも激しい。
「魔法を持ってしまったことによる弊害というものかな。強い魔法を持つことによる優越感に加え権力を持ってしまったら、他者の気持ちを考えないような性格になるんだろうな。王国の国民の9割が魔法持ちだから魔法を持たない者には基本的に差別されるしな」
「それがおかしいだろ! 魔法なんぞを持つことがそんなに偉いというのか! ないものは悪いというのか! あり得ないだろう、そんなこと!」
「それが王国の基本的な常識なのさ。ついでに言えば王国の騎士団もそういうことを知ってはいたが、王国上層部に逆らう気が無くて見て見ぬふりをしてたな。知ってるやつの中には協力者もいたそうだ」
「何だと! ふざけるな! 騎士団というのは国の剣であり盾だ! それが国民を犠牲にする組織に加担だと、いい加減にしろ!」
バンッ!
怒りで興奮しすぎたために、リオルは再び机を叩いた。もはや机が壊れてしまうのではないかと思うほどに。しかし、リオルはその衝撃でハッとなって落ち着いてきた。
「はぁ、はぁ……!」
「……少し休むか?」
「……いや、このまま続けてくれ。お前は、お前たちはどうやって魔法協会に勝ったんだ?」
「ああ、それは俺達はまず協力者を集めてみたんだ」
「協力者だと?」
「王国の王都の外側には外町っていう魔法を持たないものや犯罪者扱いされているものが暮らしているスラムみたいな町があったんだ」
「スラム?」
「っ! ……みすぼらしくて貧しい暮らしの村見たいってことさ」
「そんな場所があるのか……」
この時代では『スラム』という単語が存在しなかったようだ。ローグは一瞬焦ったが、上手く説明した。ローグの前世の記憶については話す必要性は薄いため、そこらへんは省くつもりなのだ。ややこしいことになりかねない。
「仕方がないことだ。こんな話をするのだから、むしろ思い出さないほうがおかしい」
「そうか、それで王国はどうして魔法協会を野放しにしていたのだ? 何も知らなかったわけではないのだろう?」
王国の内情を何も知らなくてもここまで聞けば理解が早くなるあたりは流石に皇女ということなのだろうとローグは思った。失礼かもしれないが。
「野放しどころか王国こそが魔法協会の後ろ盾だったのさ。魔法協会の存在は国の利益になるという理由で援助していたんだ」
「な、何!? 王国が後ろ盾だと!?」
「実際、魔法協会は成果を出し続けていた。そのたびに黒い噂がよく流れていたんだが、隠ぺいされ続けた。それも王国の差し金だ」
「馬鹿な……!」
「王国が後ろ盾になってるせいか魔法協会は悪い方向に増長していたのさ。奴らのトップはこんなことを言ってたよ『研究のために人を犠牲にすることを許された絶対的な存在』とか『絶対権力者とは、我々のことを指すかもしれん』とか」
「な……!」
「彼らにとって人の命は軽んじられたのさ。魔法発展の道具以外の価値はないと思うほどにな」
「…………!」
リオルは絶句した。敵国として王国の抱える闇の部分を聞いたことはあったが、ここまでひどい事実は初めて知ったのだ。頭脳派というわけではないため頭の中でまとめるのに少し時間がかかったが、彼女が示す態度はもちろん……
バンッ!
「何ということだ! 王国がそこまで腐った連中に支配されていようとは! わが帝国はそんな連中に苦戦を強いられていたのか!」
リオルは勢いで机を叩いてしまうほどに怒りをあらわにした。その怒りようはさっきよりも激しい。
「魔法を持ってしまったことによる弊害というものかな。強い魔法を持つことによる優越感に加え権力を持ってしまったら、他者の気持ちを考えないような性格になるんだろうな。王国の国民の9割が魔法持ちだから魔法を持たない者には基本的に差別されるしな」
「それがおかしいだろ! 魔法なんぞを持つことがそんなに偉いというのか! ないものは悪いというのか! あり得ないだろう、そんなこと!」
「それが王国の基本的な常識なのさ。ついでに言えば王国の騎士団もそういうことを知ってはいたが、王国上層部に逆らう気が無くて見て見ぬふりをしてたな。知ってるやつの中には協力者もいたそうだ」
「何だと! ふざけるな! 騎士団というのは国の剣であり盾だ! それが国民を犠牲にする組織に加担だと、いい加減にしろ!」
バンッ!
怒りで興奮しすぎたために、リオルは再び机を叩いた。もはや机が壊れてしまうのではないかと思うほどに。しかし、リオルはその衝撃でハッとなって落ち着いてきた。
「はぁ、はぁ……!」
「……少し休むか?」
「……いや、このまま続けてくれ。お前は、お前たちはどうやって魔法協会に勝ったんだ?」
「ああ、それは俺達はまず協力者を集めてみたんだ」
「協力者だと?」
「王国の王都の外側には外町っていう魔法を持たないものや犯罪者扱いされているものが暮らしているスラムみたいな町があったんだ」
「スラム?」
「っ! ……みすぼらしくて貧しい暮らしの村見たいってことさ」
「そんな場所があるのか……」
この時代では『スラム』という単語が存在しなかったようだ。ローグは一瞬焦ったが、上手く説明した。ローグの前世の記憶については話す必要性は薄いため、そこらへんは省くつもりなのだ。ややこしいことになりかねない。
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