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第5章 外国編
閑話・帝国の皇族1
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リオル・ヒルディア。帝国の第一皇女の身でありながら、その強さと気質から多くの民や兵士から信頼と期待を集め、戦場で成果を上げてきた結果、帝国騎士団の一部隊の隊長を務めるに至った。また、強さだけでなく美しく勇ましく凛々しい美貌も多くの国民の人気になる理由になった。そんな彼女を形成していった最大の理由は、幼少期から感じてきた周りからの疎外感であった。
リオルは皇帝と第二王妃アネーシャとの間に生まれた。アネーシャは白髪に赤い瞳という特徴を持った女性で、リオルは母親の外見を受け継いで生まれたのだ。アネーシャは平民の出身だった。本来ならば、王妃になるなど夢のまた夢でしかないはずなのだが、男に負けないほどの剣の腕と芯の強さから兵士として働いているうちに、皇子だったころの今の皇帝に好意を寄せられて第二王妃となったのだ。他国ではそんな事例はあり得ないが、国全体で強さを求める傾向がある帝国では皇族とて例外ではなかったのだろう。
アネーシャは性格が明るくて、平民出身の身でありながら文武両道といってもいいほどの才能にあふれ、周りからの信頼を集めていた。彼女は純粋に祖国と家族と仲間を愛し、どんなことがあっても自分の大切なもののために頑張れる女性だった。そこに皇帝は惹かれたのだろう。
リオルが産まれた直後、リオルが皇帝ではなく母親と同じ髪と瞳をもって産まれたことに多くの者が驚いた。何故なら、皇族の血筋は今までほとんどが金髪に青い瞳で生まれてきたからだ。だが、皇帝だけは大喜びしたといわれている。皇帝は既に第一王妃との間に長男を授かっていたのだが、リオルが産まれた時は長男の時以上に嬉しそうだったそうだ。皇帝としては政治の都合で娶った第一王妃よりも自分で選んだ第二王妃のアネーシャのほうが好ましかったのかもしれない。
一方、第一王妃アリアドネはリオルの母親のことは興味を持たなかった。アリアドネの望むものは権力と贅沢だけだったのだ。皇帝の妃になったが、愛情は生まれてきた長男のアゼル・ヒルディアだけにしか向けず、他はどうでもいいという様子だった。アゼルが生まれてきた以上、第二王妃の子供が皇帝の座につくなど考えもしなかったのだ。第二皇女のサーラを産んでもその考えは変わらなかった。彼女はサーラにも関心を持たなかった。
リオルとアゼルは腹違いの兄妹として育ったが、リオルは髪と瞳の色で周りの子供たちからよくからかわれたり苛められた。特に兄のアゼルのリオルに対する扱いはひどく、リオルが物心つく頃には現状に悔しさと怒りを覚えて、両親のように強くて頼もしくなるよう努力するようになった。努力を続けるうちに、リオルにいろんな人間に出会い、そのたびに『嘘』をつかれて迷わされることになるが、くじけずに真っすぐ前に進んでいった。その間にもアゼルは甘やかされて育ちわがままな性格を通すばかりでいた。
妹のサーラは実の母親のアリアドネから愛情らしい愛情を与えてもらえなかったためにアネーシャに愛情を求めた。アネーシャはサーラを受け入れ、リオルの妹としてリオルと一緒に可愛がった。サーラが物心つく頃にはアネーシャこそが理想の母だと考えるようになっていた。
リオルは皇帝と第二王妃アネーシャとの間に生まれた。アネーシャは白髪に赤い瞳という特徴を持った女性で、リオルは母親の外見を受け継いで生まれたのだ。アネーシャは平民の出身だった。本来ならば、王妃になるなど夢のまた夢でしかないはずなのだが、男に負けないほどの剣の腕と芯の強さから兵士として働いているうちに、皇子だったころの今の皇帝に好意を寄せられて第二王妃となったのだ。他国ではそんな事例はあり得ないが、国全体で強さを求める傾向がある帝国では皇族とて例外ではなかったのだろう。
アネーシャは性格が明るくて、平民出身の身でありながら文武両道といってもいいほどの才能にあふれ、周りからの信頼を集めていた。彼女は純粋に祖国と家族と仲間を愛し、どんなことがあっても自分の大切なもののために頑張れる女性だった。そこに皇帝は惹かれたのだろう。
リオルが産まれた直後、リオルが皇帝ではなく母親と同じ髪と瞳をもって産まれたことに多くの者が驚いた。何故なら、皇族の血筋は今までほとんどが金髪に青い瞳で生まれてきたからだ。だが、皇帝だけは大喜びしたといわれている。皇帝は既に第一王妃との間に長男を授かっていたのだが、リオルが産まれた時は長男の時以上に嬉しそうだったそうだ。皇帝としては政治の都合で娶った第一王妃よりも自分で選んだ第二王妃のアネーシャのほうが好ましかったのかもしれない。
一方、第一王妃アリアドネはリオルの母親のことは興味を持たなかった。アリアドネの望むものは権力と贅沢だけだったのだ。皇帝の妃になったが、愛情は生まれてきた長男のアゼル・ヒルディアだけにしか向けず、他はどうでもいいという様子だった。アゼルが生まれてきた以上、第二王妃の子供が皇帝の座につくなど考えもしなかったのだ。第二皇女のサーラを産んでもその考えは変わらなかった。彼女はサーラにも関心を持たなかった。
リオルとアゼルは腹違いの兄妹として育ったが、リオルは髪と瞳の色で周りの子供たちからよくからかわれたり苛められた。特に兄のアゼルのリオルに対する扱いはひどく、リオルが物心つく頃には現状に悔しさと怒りを覚えて、両親のように強くて頼もしくなるよう努力するようになった。努力を続けるうちに、リオルにいろんな人間に出会い、そのたびに『嘘』をつかれて迷わされることになるが、くじけずに真っすぐ前に進んでいった。その間にもアゼルは甘やかされて育ちわがままな性格を通すばかりでいた。
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