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第5章 外国編
新たな襲撃2
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襲撃という単語を聞いた時、リオルの頭に戦闘時特有の緊張が走った。昼間にクロズクと戦った以上、いずれ新たな襲撃が準備されることは危惧していた。だが、その日のうちに二度目の襲撃が起こるとは流石に思ってもいなかった。
(しくじった! 慎重な奴らならもっと時間をおいてから動き出すと思って油断した!)
クロズクならば、リオルとローグの実力を考慮して動き出すにしても翌日以降になるとリオルは考えていたのだが、リオルの予測は外れてしまった。おそらく、あの時に仕留めそこなった敵が残っていたのだろう。それで情報が洩れて反撃の準備がすぐにできたのかもしれない。
「くそっ!」
「え、ちょ、リオさん!」
「すまん! すぐ準備する!」
「あ、あの……」
リオルはすぐに部屋の奥に戻って必要最低限の武器と武装を身につけ始める。昼間につけていなかった武装を身につけようとしたが、その時ミーラの大きな声が響いてきた。
「あ、あの、リオさん!」
「待ってろ! あともう少しで……」
「襲撃は阻止されたんですよ!」
「……準備、え……?」
「ローグが一人で全部やっつけちゃったんです! そんなに急がなくても大丈夫ですから!」
「な、な、な、何ー!?」
リオルは手に持っていた武具を落としてしまった。
宿の裏。
宿の裏は不思議なほど人気が無かった。宿の裏と言っても、従業員ですら用事がない限り出入りすることはないのだ。更に、そこそこの広さはあるが雑草が生い茂ったり物置があるだけだ。
すでに辺りは暗く、どこぞの暗殺者が身をひそめるには最適な場所でもあり、暗殺対象をおびき出せれば有利だと言ってもいい。少なくとも、とある5人組はそう考えたようだ。彼らの正体はクロズクの構成員。帝国の暗殺組織のような連中だ。彼らの目的は3人の重要人物の生け捕り、もしくは暗殺することだった。
その重要人物とは、この国の第一皇女リオル・ヒルディア。そして、王国の反逆者とされるローグ・ナイトとその連れの少女だ。昼間に差し向けた手先から連絡が途絶えたため様子を探った結果、3人が今も宿にいることが判明した。しかも、3人とも無傷だった様子から、とてつもない戦闘力をもってして差し向けた手先を退けてしまったと考えられた。
この事実にクロズク達は焦った。昼間に差し向けたのはそこそこの手練れだったため、それを無傷で倒してしまう相手だと相当やっかいだ。騎士団に連絡してけしかけて、その隙に暗殺しようという案も出たが、騎士団がリオルに味方する可能性のほうが高い。何しろ、リオ自身が騎士団に所属しており、更には英雄のような扱いをされているのだ。今でさえ、リオルのためにと独自に動く騎士がいる、下手をすれば全ての騎士団が彼女につくかもしれない。
結局、自分たちだけで動くしかないと腹を括ったクロズク達は、すぐに少数精鋭で暗殺に踏み切った。その日のうち新たな襲撃を差し向けたのは、暗い闇の中のほうが彼らにとって有利なことと、早いうちに事を終わらせてしまったほうが都合がよかったというのがあった。
ただ、最初に襲撃する相手が悪かった。
「これで全員かな?」
「「「「「……」」」」」
ローグの前に5人の黒ずくめの男たちが一纏めに縛られていた。男たちの服はボロボロで、傷だらけであちこち焦げている。もちろん、彼らはクロズクという暗殺者たちだ。目的はローグ達の暗殺で、昼間のような連中よりも若干強い戦闘能力を持っているが、ローグとミーラに敗北してしまった。遡ること、10分ほど前に。
(しくじった! 慎重な奴らならもっと時間をおいてから動き出すと思って油断した!)
クロズクならば、リオルとローグの実力を考慮して動き出すにしても翌日以降になるとリオルは考えていたのだが、リオルの予測は外れてしまった。おそらく、あの時に仕留めそこなった敵が残っていたのだろう。それで情報が洩れて反撃の準備がすぐにできたのかもしれない。
「くそっ!」
「え、ちょ、リオさん!」
「すまん! すぐ準備する!」
「あ、あの……」
リオルはすぐに部屋の奥に戻って必要最低限の武器と武装を身につけ始める。昼間につけていなかった武装を身につけようとしたが、その時ミーラの大きな声が響いてきた。
「あ、あの、リオさん!」
「待ってろ! あともう少しで……」
「襲撃は阻止されたんですよ!」
「……準備、え……?」
「ローグが一人で全部やっつけちゃったんです! そんなに急がなくても大丈夫ですから!」
「な、な、な、何ー!?」
リオルは手に持っていた武具を落としてしまった。
宿の裏。
宿の裏は不思議なほど人気が無かった。宿の裏と言っても、従業員ですら用事がない限り出入りすることはないのだ。更に、そこそこの広さはあるが雑草が生い茂ったり物置があるだけだ。
すでに辺りは暗く、どこぞの暗殺者が身をひそめるには最適な場所でもあり、暗殺対象をおびき出せれば有利だと言ってもいい。少なくとも、とある5人組はそう考えたようだ。彼らの正体はクロズクの構成員。帝国の暗殺組織のような連中だ。彼らの目的は3人の重要人物の生け捕り、もしくは暗殺することだった。
その重要人物とは、この国の第一皇女リオル・ヒルディア。そして、王国の反逆者とされるローグ・ナイトとその連れの少女だ。昼間に差し向けた手先から連絡が途絶えたため様子を探った結果、3人が今も宿にいることが判明した。しかも、3人とも無傷だった様子から、とてつもない戦闘力をもってして差し向けた手先を退けてしまったと考えられた。
この事実にクロズク達は焦った。昼間に差し向けたのはそこそこの手練れだったため、それを無傷で倒してしまう相手だと相当やっかいだ。騎士団に連絡してけしかけて、その隙に暗殺しようという案も出たが、騎士団がリオルに味方する可能性のほうが高い。何しろ、リオ自身が騎士団に所属しており、更には英雄のような扱いをされているのだ。今でさえ、リオルのためにと独自に動く騎士がいる、下手をすれば全ての騎士団が彼女につくかもしれない。
結局、自分たちだけで動くしかないと腹を括ったクロズク達は、すぐに少数精鋭で暗殺に踏み切った。その日のうち新たな襲撃を差し向けたのは、暗い闇の中のほうが彼らにとって有利なことと、早いうちに事を終わらせてしまったほうが都合がよかったというのがあった。
ただ、最初に襲撃する相手が悪かった。
「これで全員かな?」
「「「「「……」」」」」
ローグの前に5人の黒ずくめの男たちが一纏めに縛られていた。男たちの服はボロボロで、傷だらけであちこち焦げている。もちろん、彼らはクロズクという暗殺者たちだ。目的はローグ達の暗殺で、昼間のような連中よりも若干強い戦闘能力を持っているが、ローグとミーラに敗北してしまった。遡ること、10分ほど前に。
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