39 / 141
第2章 新天地編
第39話 邪教と聖教2・NTR?
しおりを挟む
同人誌即売会会場みたいなところにいた団長ゼロの元に突如現れた聖教ポテトの信者達。
豚の仮面を被り、トゲトゲの白装束を着た小太りな男が前に出てきた。
「おうおうおう、あっしら聖教ポテトに断りもなくこんなとこでなにしてんだぁ?」
一人称があっし、小太り、豚の仮面。絶対“キャロブゥ”だろ。
キャロブゥとは豚鼻の中年男。貧民街のボスであり、ポテト信者一号だ。コイツがあちこちでポテトの武勇伝を有ること無いこと吹聴しまくったお陰で国中に存在が知れ渡り、今や聖騎士団といえばポテトという図式が成り立ってしまっている。
ゼロ推しの俺としては歯がゆい感じだが、ポテトの威光に助けられている部分は多いので我慢している。まぁ同一人物だし、と割り切るしかないわな。
しかしキャロブゥの野郎、まさか宗教まで作ってやがったとはな。全く知らなかった。
そんなことを考えていると、邪教側である女王マルメロがキャロブゥの前に出た。
「何をしているかじゃと? 見ての通り邪教ゼロの布教活動なのじゃ」
ただの同人誌即売会です。
「なんだぁ? 見た感じ小娘のようでさぁ。ガキは引っ込んでな」
「ふん、見た目で判断するとは浅い奴よ。わらわはマル。この邪教ゼロの創設者であり、教祖じゃ」
いやお前がつくったのかよ! 女王が邪教つくったとか、バレたら国が傾くんじゃねぇのか!?
「ぶはは! こんなガキが教祖とはゼロさんも可哀想だなぁ。悪いことは言わないから解体してあっしらの聖教ポテトに合流すべきでさぁ」
「そんな事をすればマイナーな粗チンゼロ本が淘汰され、巨チンポテト本ばかりになってしまうのじゃ! 多様性を尊重せよ!」
着眼点おかしいだろ! あと巨チンポテトやめろ! モロじゃねぇか!
「ふん、布教本など“ポテト×キャロブゥ”があれば充分よ」
一番いらねぇよ!
その後も二人のどうでもいい言い争いが続く。
もうやめて! 俺のために争わないで! いやマジで頼むわ。
すると突然、キャロブゥが俺の方に寄ってきた。
「一丁前にこんなゼロさんそっくりの鎧なんて作りやがってよぉ!」
突っ立っていたゼロを蹴り飛ばしてきた。おい、ブタ野郎。汚ねぇ靴で蹴ってんじゃねぇよ。
「何をする」
「え、鎧がしゃべったああああ!」
聖騎士団全員、鎧のまま喋ってるだろ! 分かれよ!
「失礼な奴だな。私だ、ゼロだよ」
「ゼロさん本人!? こ、これは失礼しました! えっと、ということはゼロさんが邪教をおつくりに?」
「いや、私はさっきたまたま知ってな。どういう活動をしているか調査しに来たんだ」
「そうでしたか。やはり邪教は潰すべきでは? ゼロさんからしても邪魔じゃあないっすかぁ?」
「そう思っていたが、見た様子だと害はなさそうだし、今のままでいいと思う」
宗教というかただのオタクサークルだしな。
「いやいや、邪教だけに限らず、こういう質の悪い宗教を増やすと監視が難しくなりますぜ。やっぱり似たようなのは一つにした方がいいと思いまさぁ」
「あんまりしつこいとポテトに報告するぞ」
「にょひぃ! それだけはご勘弁を!」
どこから声出してんだよ。
平謝りするキャロブゥ。ふと、その背後を見ると、仮面をつけた銀髪ロングの女性がいた。天狗の葉っぱのようなピアスをしている。あ、占い師“クズヨ”さんだろ。
クズヨさんは、No.28蜂型鎧のブンブンにちょっかいを掛けてくる鬱陶しい人だ。ただ、占いは結構当たるので重宝している。決してお礼は言わないが。
それからクズヨというのは本名ではなく、俺の団の女鎧兵をけなして“クズよ”とばかり言うので俺が勝手に付けたあだ名だ。
その正体は“イチクジ”という名で貴族の令嬢である。年齢は二十二歳。綺麗な銀髪で美人なのだが、前述の通り性格がクズなので絶対に彼女にしたくないと俺は思っている。
キャロブゥを適当にかわして、クズヨさんに話しかけてみる。
「もしかして君は占い師をやっている人か?」
「……! ええ、そうですわ! よく分かりましたわね……!」
認めるのか。自己顕示欲隠せないタイプだな。
「も、もしかしてわたくしのこと、気になっていますの?」
「いや、ない」
「気になっているのでしたら、で、デートして差し上げてもよろしくてよ?」
コイツ話全然きかねぇな。
「そうか。なら、ブンブンに言っておくよ。アイツと仲良かっただろう」
クズヨさんは、その名前を聞いた途端、体を仰け反らせて露骨に嫌そうな態度を取った。
「ブンブン? あぁ、いましたわね。語尾が“ハチ”のクズ」
おい。ひでぇ言い方だな。
「以前、婚姻関係を結びたいと言っていたとイチクジ令嬢から聞いたが」
「気が変わりましたの。旦那様にした時にそんな語尾の人、恥ずかしくて紹介できませんもの」
嫌な奴って否定する時だけ正論っぽいこと言うよな。
「それよりも今はポテト様ですわ。彼ったら声が低くて、変な語尾もなく落ち着いていて理想の殿方ですわ」
その代わり体中すっげぇトゲトゲしてるけどな! つーか推し変してんじゃねぇぞ!
「さらに高身長、高戦歴、高収入で完璧ですのよ」
収入はブンブンも同じなんだが!
「あ、でもゼロ様も悪くないですわ。聖騎士団の団長ですものね。なのでどうしてもと言うのなら邪教に入信して、伴侶になって一生を共に過ごして差し上げてもよろしくてよ?」
重いわ! コイツ、ちょっと良い肩書きに弱すぎんだろ。
なんつーかすっげぇネトラレた気分。コイツだけには俺の正体バラせねぇな、ってのを改めて思い知らされたわ。もし正体バレしたら、脅されて、魔法、財産、体液、全部悪用されるだろうな。マジで気を付けよう。
クズヨさんを軽蔑した目で見ていると、周囲で邪教と聖教の言い争いが始まった。険悪な雰囲気だ。
マズイな。暴行沙汰になると面倒だし、ポテトを連れてきて収束させるか。
俺本体はキーボードを叩き、画面の一つをポテト視点に切り替えた。すると、画面いっぱいに茶色い物体が広がっていた。
ん? ああ、木の幹か。どうやら自動操縦中に肩のドリルが何かに引っ掛かってルートがズレ、木に向かい延々と歩行モーションを行なっていたらしい。
まぁ自動操縦だとよくある事だ。特にポテトは全身トゲトゲで引っ掛かる部分が多いし。
手動操作に切り替えて木から剥がす。すると、近くで談笑していたおばちゃん軍団が視界に入った。
あ、見られたか。まぁいいけどね。
なぜなら——
「今、ポテト様何をしていたのかしら?」
「あれは神樹セフィロト様と対話していたのよ」
「なるほど、全ての生命は一つに繋がっているという思想のもと、小さな木を通じて神樹様と対話しているのね」
「偉いわねぇ」
「偉いわねぇ」
——と、勝手に勘違いしてくれるからだ。
いやぁポテトに関しては適当でいいから本当助かる。
ポテトを動かしてゼロ達の元へと走らせる。
数分後、ポテトが到着した。
「貴様達、なにをしている」
ポテトを見たキャロブゥが驚く。
「ぽ、ぽぽ、ぽぽっぽ、ポテトさぁん!?」
“ぽ”多いな。沸騰しかけのヤカンかよ。
「キャロブゥ、これはどういう事だ」
「きゃっ、また名前呼ばれちゃった」
ポテトの前だと乙女になるのやめろ!
「いいから早く説明しろ」
その時、ポテトの鎧のドリルがゼロに接触した。勢い余って後ろに倒れたゼロ。あーもう、トゲトゲうぜぇ。誰だよこんな使い勝手悪い鎧考えたやつ。俺です。
「あ、やっぱり二人は仲が悪かったんだ……!」
いや、違う違う。ちょっと体が当たっただけだから。勘違いだから。そういうのやめてくれ。
「だよな。会うたびにバチバチなの見るもん」
やめろ。ただの静電気だから。
「こりゃあもう決闘するしかないね」
やめろやめろ。仲悪くない! 会うたびに肩組んで足を高らかに上げてラインダンスするレベルで仲良いよ!
「さぁ遂に始まるぜ。ゼロ対ポテトの頂上決戦が!」
「うひょお! ワクワクが止まらないぜ!」
「やれ、やっちまえ!」
やめろー! なぜそうなるの!
豚の仮面を被り、トゲトゲの白装束を着た小太りな男が前に出てきた。
「おうおうおう、あっしら聖教ポテトに断りもなくこんなとこでなにしてんだぁ?」
一人称があっし、小太り、豚の仮面。絶対“キャロブゥ”だろ。
キャロブゥとは豚鼻の中年男。貧民街のボスであり、ポテト信者一号だ。コイツがあちこちでポテトの武勇伝を有ること無いこと吹聴しまくったお陰で国中に存在が知れ渡り、今や聖騎士団といえばポテトという図式が成り立ってしまっている。
ゼロ推しの俺としては歯がゆい感じだが、ポテトの威光に助けられている部分は多いので我慢している。まぁ同一人物だし、と割り切るしかないわな。
しかしキャロブゥの野郎、まさか宗教まで作ってやがったとはな。全く知らなかった。
そんなことを考えていると、邪教側である女王マルメロがキャロブゥの前に出た。
「何をしているかじゃと? 見ての通り邪教ゼロの布教活動なのじゃ」
ただの同人誌即売会です。
「なんだぁ? 見た感じ小娘のようでさぁ。ガキは引っ込んでな」
「ふん、見た目で判断するとは浅い奴よ。わらわはマル。この邪教ゼロの創設者であり、教祖じゃ」
いやお前がつくったのかよ! 女王が邪教つくったとか、バレたら国が傾くんじゃねぇのか!?
「ぶはは! こんなガキが教祖とはゼロさんも可哀想だなぁ。悪いことは言わないから解体してあっしらの聖教ポテトに合流すべきでさぁ」
「そんな事をすればマイナーな粗チンゼロ本が淘汰され、巨チンポテト本ばかりになってしまうのじゃ! 多様性を尊重せよ!」
着眼点おかしいだろ! あと巨チンポテトやめろ! モロじゃねぇか!
「ふん、布教本など“ポテト×キャロブゥ”があれば充分よ」
一番いらねぇよ!
その後も二人のどうでもいい言い争いが続く。
もうやめて! 俺のために争わないで! いやマジで頼むわ。
すると突然、キャロブゥが俺の方に寄ってきた。
「一丁前にこんなゼロさんそっくりの鎧なんて作りやがってよぉ!」
突っ立っていたゼロを蹴り飛ばしてきた。おい、ブタ野郎。汚ねぇ靴で蹴ってんじゃねぇよ。
「何をする」
「え、鎧がしゃべったああああ!」
聖騎士団全員、鎧のまま喋ってるだろ! 分かれよ!
「失礼な奴だな。私だ、ゼロだよ」
「ゼロさん本人!? こ、これは失礼しました! えっと、ということはゼロさんが邪教をおつくりに?」
「いや、私はさっきたまたま知ってな。どういう活動をしているか調査しに来たんだ」
「そうでしたか。やはり邪教は潰すべきでは? ゼロさんからしても邪魔じゃあないっすかぁ?」
「そう思っていたが、見た様子だと害はなさそうだし、今のままでいいと思う」
宗教というかただのオタクサークルだしな。
「いやいや、邪教だけに限らず、こういう質の悪い宗教を増やすと監視が難しくなりますぜ。やっぱり似たようなのは一つにした方がいいと思いまさぁ」
「あんまりしつこいとポテトに報告するぞ」
「にょひぃ! それだけはご勘弁を!」
どこから声出してんだよ。
平謝りするキャロブゥ。ふと、その背後を見ると、仮面をつけた銀髪ロングの女性がいた。天狗の葉っぱのようなピアスをしている。あ、占い師“クズヨ”さんだろ。
クズヨさんは、No.28蜂型鎧のブンブンにちょっかいを掛けてくる鬱陶しい人だ。ただ、占いは結構当たるので重宝している。決してお礼は言わないが。
それからクズヨというのは本名ではなく、俺の団の女鎧兵をけなして“クズよ”とばかり言うので俺が勝手に付けたあだ名だ。
その正体は“イチクジ”という名で貴族の令嬢である。年齢は二十二歳。綺麗な銀髪で美人なのだが、前述の通り性格がクズなので絶対に彼女にしたくないと俺は思っている。
キャロブゥを適当にかわして、クズヨさんに話しかけてみる。
「もしかして君は占い師をやっている人か?」
「……! ええ、そうですわ! よく分かりましたわね……!」
認めるのか。自己顕示欲隠せないタイプだな。
「も、もしかしてわたくしのこと、気になっていますの?」
「いや、ない」
「気になっているのでしたら、で、デートして差し上げてもよろしくてよ?」
コイツ話全然きかねぇな。
「そうか。なら、ブンブンに言っておくよ。アイツと仲良かっただろう」
クズヨさんは、その名前を聞いた途端、体を仰け反らせて露骨に嫌そうな態度を取った。
「ブンブン? あぁ、いましたわね。語尾が“ハチ”のクズ」
おい。ひでぇ言い方だな。
「以前、婚姻関係を結びたいと言っていたとイチクジ令嬢から聞いたが」
「気が変わりましたの。旦那様にした時にそんな語尾の人、恥ずかしくて紹介できませんもの」
嫌な奴って否定する時だけ正論っぽいこと言うよな。
「それよりも今はポテト様ですわ。彼ったら声が低くて、変な語尾もなく落ち着いていて理想の殿方ですわ」
その代わり体中すっげぇトゲトゲしてるけどな! つーか推し変してんじゃねぇぞ!
「さらに高身長、高戦歴、高収入で完璧ですのよ」
収入はブンブンも同じなんだが!
「あ、でもゼロ様も悪くないですわ。聖騎士団の団長ですものね。なのでどうしてもと言うのなら邪教に入信して、伴侶になって一生を共に過ごして差し上げてもよろしくてよ?」
重いわ! コイツ、ちょっと良い肩書きに弱すぎんだろ。
なんつーかすっげぇネトラレた気分。コイツだけには俺の正体バラせねぇな、ってのを改めて思い知らされたわ。もし正体バレしたら、脅されて、魔法、財産、体液、全部悪用されるだろうな。マジで気を付けよう。
クズヨさんを軽蔑した目で見ていると、周囲で邪教と聖教の言い争いが始まった。険悪な雰囲気だ。
マズイな。暴行沙汰になると面倒だし、ポテトを連れてきて収束させるか。
俺本体はキーボードを叩き、画面の一つをポテト視点に切り替えた。すると、画面いっぱいに茶色い物体が広がっていた。
ん? ああ、木の幹か。どうやら自動操縦中に肩のドリルが何かに引っ掛かってルートがズレ、木に向かい延々と歩行モーションを行なっていたらしい。
まぁ自動操縦だとよくある事だ。特にポテトは全身トゲトゲで引っ掛かる部分が多いし。
手動操作に切り替えて木から剥がす。すると、近くで談笑していたおばちゃん軍団が視界に入った。
あ、見られたか。まぁいいけどね。
なぜなら——
「今、ポテト様何をしていたのかしら?」
「あれは神樹セフィロト様と対話していたのよ」
「なるほど、全ての生命は一つに繋がっているという思想のもと、小さな木を通じて神樹様と対話しているのね」
「偉いわねぇ」
「偉いわねぇ」
——と、勝手に勘違いしてくれるからだ。
いやぁポテトに関しては適当でいいから本当助かる。
ポテトを動かしてゼロ達の元へと走らせる。
数分後、ポテトが到着した。
「貴様達、なにをしている」
ポテトを見たキャロブゥが驚く。
「ぽ、ぽぽ、ぽぽっぽ、ポテトさぁん!?」
“ぽ”多いな。沸騰しかけのヤカンかよ。
「キャロブゥ、これはどういう事だ」
「きゃっ、また名前呼ばれちゃった」
ポテトの前だと乙女になるのやめろ!
「いいから早く説明しろ」
その時、ポテトの鎧のドリルがゼロに接触した。勢い余って後ろに倒れたゼロ。あーもう、トゲトゲうぜぇ。誰だよこんな使い勝手悪い鎧考えたやつ。俺です。
「あ、やっぱり二人は仲が悪かったんだ……!」
いや、違う違う。ちょっと体が当たっただけだから。勘違いだから。そういうのやめてくれ。
「だよな。会うたびにバチバチなの見るもん」
やめろ。ただの静電気だから。
「こりゃあもう決闘するしかないね」
やめろやめろ。仲悪くない! 会うたびに肩組んで足を高らかに上げてラインダンスするレベルで仲良いよ!
「さぁ遂に始まるぜ。ゼロ対ポテトの頂上決戦が!」
「うひょお! ワクワクが止まらないぜ!」
「やれ、やっちまえ!」
やめろー! なぜそうなるの!
0
あなたにおすすめの小説
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根立真先
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
社畜おっさんは巻き込まれて異世界!? とにかく生きねばなりません!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はユアサ マモル
14連勤を終えて家に帰ろうと思ったら少女とぶつかってしまった
とても人柄のいい奥さんに謝っていると一瞬で周りの景色が変わり
奥さんも少女もいなくなっていた
若者の間で、はやっている話を聞いていた私はすぐに気持ちを切り替えて生きていくことにしました
いや~自炊をしていてよかったです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる