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13話、ロック鳥(5)
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ラーナはジッと立ち止まったままだった。
そのまま、すがるようにアンを見る。
見つめられたアンが頭を掻きながらゆっくりと喋りだした。
「まぁなんだ、しょうがないだろ? とりあえずリリを連れ戻すことを考えなきゃ、だろ?」
アンの助け舟にラーナは全力で乗っかる。
慣れていないのか少し早口だ。
「アン、そうだね! この話はお終い! 二人共いつもみたいにもっと明るくして、リリならきっと大丈夫だよ!」
「そ、そうかや?」
「うんうん、大丈夫! あとそうだった、聞きたいことがあったんだけど、ここ二十年ぐらいでロック鳥の討伐の記録ってある?」
ラーナはアンのおかげで少しだけ明るくなった空気を察して、いつものリリのように、いつもより少しだけ明るめに聞いた。
「なかったと思うが……ソフィーは知ってるか?」
「っえ? あぁ、私は知らないなぁ」
「ラーナはなんでそんなことを聞くんじゃ?」
イヴァはラーナが聞いたことに違和感を覚えたのか聞く。
(ママの日記の話ししてもいいのかな? でもリリを助けるなら直ぐに行かないと)
「ボクのママの日記なんだけど、細かいことは説明が長くなるから聞かないでね」
そういうと、さきほど思い出した日記の話しと、軽くかいつまんだ過去を話し始めた。
「こんな感じ、ママの日記に美味しかったって書いてあったから、もしかしたらと思って……」
モジモジと説明したラーナに、ソフィアが反応した。
現金なことに、もういつものテンションだ。
「なるほどねっ、わかった!」
「なにがじゃ?」
イヴァも喋り口はいつも通りだったが手はまだ微かに震えている
「アン、地図持ってる?」
「あぁ、ここらへんのやつなら持ってるよ、ホラッ」
そう言うとアンは、腰のポケットから地図を投げ渡す。
「ありがとう。何が判ったか説明しようか。そうだねー、まずは鳥の習性として夜に飛ぶことはできないんだよ、鳥目だからねっ!」
それを聞いて少しムッとしたラーナ、ソフィアは取り繕ろう様に説明を続ける。
「冗談じゃあないんだよ、暗闇じゃ彼らの目は見えないんだ」
「ふーん、それで?」
「それでだねっ、この日没間近に飛んているということはだよ? この範囲に巣があるはずなんだ」
地図に円を描き、指差すソフィア。
「なるほどなぁ、ソフィア頭いいのう」
イヴァは理解したようで、地図を覗き込みながら一人納得していた。
「一般教養さっ」
「ソフィー、アタシには良く分からないんだが、どういうことだ?」
「習性で夜は飛べないなら、スピード的にここより遠くには行かないはずなんだ」
「なるほどなっ!」
アンも納得した様だ、確かに理にかなった考え方だ。
「それでだ、ラーナちゃんのママは、最後になんて書いてた?」
「シンボルマークを探せ、それがなんか関係あるの?」
ラーナが頭を傾げながらソフィアの質問に答えた。
「そう! それなんだ! 関係ありありさ! さぁみんなラーナちゃんシンボルマークって何だと思う?」
ソフィアの質問に、イヴァが自信満々で即答する。
「角や牙じゃろ?」
「違うんだなぁ、それは鬼族の特徴でラーナちゃんの特徴じゃあないんだよっ」
ソフィアの返事に、今度はアンが答えた。
「なら小柄な体型や黒い髪か?」
「いやっ違うんだなーこれが」
「なんでなんだ? ラーナのわかりやすい特徴だろう?」
「それは、アンが人族だからそう思うだけなんだなぁ」
テンションの高いソフィアと、静かに答えるアン。
確かにラーナの特徴は? という質問をすれば100人中90人は同じことを答えるであろう。
しかし、ソフィアが言うには違うらしい。
「鬼族の特徴は、ラーナちゃん個人の特徴としては弱いんだよ、この日記はラーナちゃん個人へのメッセージなんだから、もっと個性的なものなのさっ!」
アンを指差し、チッチッチと言いながら答えるソフィアの内容は確かに正しいように聞こえる。
「なるほど、だがその理論じゃ背と髪は否定できなくないか?」
アンは引き下がらずにソフィアの内容に疑問をぶつけた。
「背に関しては、ラーナちゃんの過去が解決してくれるんだな」
「そうか!」
「お察しの通り、悲しいことだが、今の小さいラーナちゃんをご両親は知らないんだ、だから日記のメッセージには使えないだろっ?」
ソフィアは明るく答えてはいるが、少しだけ悲しそうにも聞こえる、それがラーナには信じられなかった、。
(珍しくソフィアが気を使ってる!)
しかしここまで聞けばラーナには答えが分かっていた。
「それならボクの場合はタトゥーかな? 髪の色は何人かいるけど、ここにタトゥーがあるのはボクだけだし、他の集落はタトゥーの模様が違ったり、最初から彫らない集落もあるからね」
ラーナはお腹を触り、タトゥーを見せる。
「そう! それそれー、ラーナちゃんが服で隠さないってことは特別な物なんだろう?」
またテンションが上がるソフィア。
「まぁ……そうだね、ボクの集落では2歳になったら何処かにこの模様を彫る決まりになってた、はず」
(あんまり覚えてないけど)
「うん、十分過ぎるほど特徴的だ! 重要なのは、そのタトゥーがどこに彫ってあるかなのさっ」
ソフィアは地図を指差しながら三人に答えを促す。
(なんか、関係あるの? 模様とか?)
ラーナとイヴァには、何のことか分からなかった。
しかし、ここら辺の地理に詳しいアンだけは気づいた。
「っあ! あぁ腹ではなくへそか!」
「そう、このカルラ・オアシス近辺でへそって言われる土地ったら一つしかないだろう?」
「サウエム荒原のスカイロック、別名砂漠のへそか」
(なんか、へそへそ言われて恥ずかしくなってきた)
ラーナは少しだけ赤面しながら俯く。
「そう! アンやるじゃあないか。どうだい? 納得だろう?」
ソフィアがラーナに向けて聞く。
「っ、まっまぁ……」
(納得はしてないけど、否定もできないし、他に候補もない)
「わかった、そこへ行こう。直ぐに」
そう答えたラーナは、落としたナイフを拾いに行った。
ソフィアはラーナの後姿に声をかけ、呼び止める。
「まぁまぁ、待つんだ。近いと言ってもラーナちゃん以外は走っていける距離じゃあない」
「じゃあどうするの?」
「助っ人を呼ぼう、ロック鳥に取られて私達には馬車もないしねっ」
「助っ人? そんな簡単に貸してくれる人いる?」
ソフィアの突拍子もんあい提案に、頭を傾げる三人。
(誰を呼ぶつもり? いないよね?)
「いるんだなぁこれが、その人はクラウディア=リューネブルク! 彼女達なら昼の一件もあったし快く貸し出してくれるさ、彼女たちの馬車のラクダはレースで勝ったやつしか居ないから早いことで有名だしね」
(へぇ、あのお嬢様は本当に金持ちなんだ)
「でも、あいつらはボクやリリが嫌いだよ? 頼んでもどうにもならないんじゃ」
「そこでだ、アン頼んできてくれるかいっ?」
「なるほどな、クエストにしようって事か、よしわかった! 公認クエストにしておけば、断りはしないだろうしな」
アンは右手に作った拳と左手の手のひらを合わせると、気合十分という感じで答えた。
その上でラーナ達に提案する。
「その代わり、少し待ってくれないか?」
「なんのために?」
「ギルドの受付を任されてる身としては、先に雨季の件を伝えとく必要があるからな」
「わかった、ボクはナイフを研いで待ってることにする」
ラーナは納得して直ぐにその場に座るとナイフと砥石を置いた。
アンは手を振りながら街の喧騒へと戻っていく。
ソフィアとイヴァは少しだけ不安そうな顔をしながらアンを見ていた。
そのまま、すがるようにアンを見る。
見つめられたアンが頭を掻きながらゆっくりと喋りだした。
「まぁなんだ、しょうがないだろ? とりあえずリリを連れ戻すことを考えなきゃ、だろ?」
アンの助け舟にラーナは全力で乗っかる。
慣れていないのか少し早口だ。
「アン、そうだね! この話はお終い! 二人共いつもみたいにもっと明るくして、リリならきっと大丈夫だよ!」
「そ、そうかや?」
「うんうん、大丈夫! あとそうだった、聞きたいことがあったんだけど、ここ二十年ぐらいでロック鳥の討伐の記録ってある?」
ラーナはアンのおかげで少しだけ明るくなった空気を察して、いつものリリのように、いつもより少しだけ明るめに聞いた。
「なかったと思うが……ソフィーは知ってるか?」
「っえ? あぁ、私は知らないなぁ」
「ラーナはなんでそんなことを聞くんじゃ?」
イヴァはラーナが聞いたことに違和感を覚えたのか聞く。
(ママの日記の話ししてもいいのかな? でもリリを助けるなら直ぐに行かないと)
「ボクのママの日記なんだけど、細かいことは説明が長くなるから聞かないでね」
そういうと、さきほど思い出した日記の話しと、軽くかいつまんだ過去を話し始めた。
「こんな感じ、ママの日記に美味しかったって書いてあったから、もしかしたらと思って……」
モジモジと説明したラーナに、ソフィアが反応した。
現金なことに、もういつものテンションだ。
「なるほどねっ、わかった!」
「なにがじゃ?」
イヴァも喋り口はいつも通りだったが手はまだ微かに震えている
「アン、地図持ってる?」
「あぁ、ここらへんのやつなら持ってるよ、ホラッ」
そう言うとアンは、腰のポケットから地図を投げ渡す。
「ありがとう。何が判ったか説明しようか。そうだねー、まずは鳥の習性として夜に飛ぶことはできないんだよ、鳥目だからねっ!」
それを聞いて少しムッとしたラーナ、ソフィアは取り繕ろう様に説明を続ける。
「冗談じゃあないんだよ、暗闇じゃ彼らの目は見えないんだ」
「ふーん、それで?」
「それでだねっ、この日没間近に飛んているということはだよ? この範囲に巣があるはずなんだ」
地図に円を描き、指差すソフィア。
「なるほどなぁ、ソフィア頭いいのう」
イヴァは理解したようで、地図を覗き込みながら一人納得していた。
「一般教養さっ」
「ソフィー、アタシには良く分からないんだが、どういうことだ?」
「習性で夜は飛べないなら、スピード的にここより遠くには行かないはずなんだ」
「なるほどなっ!」
アンも納得した様だ、確かに理にかなった考え方だ。
「それでだ、ラーナちゃんのママは、最後になんて書いてた?」
「シンボルマークを探せ、それがなんか関係あるの?」
ラーナが頭を傾げながらソフィアの質問に答えた。
「そう! それなんだ! 関係ありありさ! さぁみんなラーナちゃんシンボルマークって何だと思う?」
ソフィアの質問に、イヴァが自信満々で即答する。
「角や牙じゃろ?」
「違うんだなぁ、それは鬼族の特徴でラーナちゃんの特徴じゃあないんだよっ」
ソフィアの返事に、今度はアンが答えた。
「なら小柄な体型や黒い髪か?」
「いやっ違うんだなーこれが」
「なんでなんだ? ラーナのわかりやすい特徴だろう?」
「それは、アンが人族だからそう思うだけなんだなぁ」
テンションの高いソフィアと、静かに答えるアン。
確かにラーナの特徴は? という質問をすれば100人中90人は同じことを答えるであろう。
しかし、ソフィアが言うには違うらしい。
「鬼族の特徴は、ラーナちゃん個人の特徴としては弱いんだよ、この日記はラーナちゃん個人へのメッセージなんだから、もっと個性的なものなのさっ!」
アンを指差し、チッチッチと言いながら答えるソフィアの内容は確かに正しいように聞こえる。
「なるほど、だがその理論じゃ背と髪は否定できなくないか?」
アンは引き下がらずにソフィアの内容に疑問をぶつけた。
「背に関しては、ラーナちゃんの過去が解決してくれるんだな」
「そうか!」
「お察しの通り、悲しいことだが、今の小さいラーナちゃんをご両親は知らないんだ、だから日記のメッセージには使えないだろっ?」
ソフィアは明るく答えてはいるが、少しだけ悲しそうにも聞こえる、それがラーナには信じられなかった、。
(珍しくソフィアが気を使ってる!)
しかしここまで聞けばラーナには答えが分かっていた。
「それならボクの場合はタトゥーかな? 髪の色は何人かいるけど、ここにタトゥーがあるのはボクだけだし、他の集落はタトゥーの模様が違ったり、最初から彫らない集落もあるからね」
ラーナはお腹を触り、タトゥーを見せる。
「そう! それそれー、ラーナちゃんが服で隠さないってことは特別な物なんだろう?」
またテンションが上がるソフィア。
「まぁ……そうだね、ボクの集落では2歳になったら何処かにこの模様を彫る決まりになってた、はず」
(あんまり覚えてないけど)
「うん、十分過ぎるほど特徴的だ! 重要なのは、そのタトゥーがどこに彫ってあるかなのさっ」
ソフィアは地図を指差しながら三人に答えを促す。
(なんか、関係あるの? 模様とか?)
ラーナとイヴァには、何のことか分からなかった。
しかし、ここら辺の地理に詳しいアンだけは気づいた。
「っあ! あぁ腹ではなくへそか!」
「そう、このカルラ・オアシス近辺でへそって言われる土地ったら一つしかないだろう?」
「サウエム荒原のスカイロック、別名砂漠のへそか」
(なんか、へそへそ言われて恥ずかしくなってきた)
ラーナは少しだけ赤面しながら俯く。
「そう! アンやるじゃあないか。どうだい? 納得だろう?」
ソフィアがラーナに向けて聞く。
「っ、まっまぁ……」
(納得はしてないけど、否定もできないし、他に候補もない)
「わかった、そこへ行こう。直ぐに」
そう答えたラーナは、落としたナイフを拾いに行った。
ソフィアはラーナの後姿に声をかけ、呼び止める。
「まぁまぁ、待つんだ。近いと言ってもラーナちゃん以外は走っていける距離じゃあない」
「じゃあどうするの?」
「助っ人を呼ぼう、ロック鳥に取られて私達には馬車もないしねっ」
「助っ人? そんな簡単に貸してくれる人いる?」
ソフィアの突拍子もんあい提案に、頭を傾げる三人。
(誰を呼ぶつもり? いないよね?)
「いるんだなぁこれが、その人はクラウディア=リューネブルク! 彼女達なら昼の一件もあったし快く貸し出してくれるさ、彼女たちの馬車のラクダはレースで勝ったやつしか居ないから早いことで有名だしね」
(へぇ、あのお嬢様は本当に金持ちなんだ)
「でも、あいつらはボクやリリが嫌いだよ? 頼んでもどうにもならないんじゃ」
「そこでだ、アン頼んできてくれるかいっ?」
「なるほどな、クエストにしようって事か、よしわかった! 公認クエストにしておけば、断りはしないだろうしな」
アンは右手に作った拳と左手の手のひらを合わせると、気合十分という感じで答えた。
その上でラーナ達に提案する。
「その代わり、少し待ってくれないか?」
「なんのために?」
「ギルドの受付を任されてる身としては、先に雨季の件を伝えとく必要があるからな」
「わかった、ボクはナイフを研いで待ってることにする」
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