214 / 314
第6章 雪原は鮮血に染まる
第10話 ディンレル王国滅亡 宮廷魔術師たち
しおりを挟む
ーディンレル暦541年ー
「あら? ザックス神官を運んできてくれたのかい。アニス、ご苦労さま」
私とマツバが、気絶したザックスを浮遊魔法で担ぎ教会に戻ると、奥から聞き慣れた、少し懐かしい声がした。
振り返ると、健康的な白い肌と豊満な肉体を持つ銀髪の美女、クレアが立っていたのだ。
私と姉様が才能に惚れ込み、半ば強引に魔法の師事をお願いした、最強にして最高の魔女である。
「あっ、クレア! いつリュンカーラに戻ってきたの⁉」
驚きと喜びで、私は思わず浮遊魔法を解きクレアに駆け寄って抱きついた。
背後でドサッという鈍い音とマツバの小さな呻き声が聞こえた気がするけど、今は気にしない!
「ついさっきさね。アニス、少し見ない間にまた元気があり余っているようだねえ。ディンレル王女姉妹の破天荒な噂は、遠く西方の旅先まで届いていたよ。……うん、背は少し伸びたかな?」
クレアは優しく私の頭を撫で、慈しむような微笑みを浮かべた。1年ぶりの再会だ。
「もう! クレア、聞いてよ! アリス姉様もお母様もお父様も、みんな酷いの! 私が一番小さいからって、何かあるとすぐ私を叱るんだから! やってることは姉様と同じようなことなのにさ!」
私はクレアの柔らかく豊かな胸に顔を埋め、溜まっていた愚痴をぶつける。
「ふふ、それはアニスが皆に愛されている証拠さね。心配だからこそ、つい口うるさくなってしまうものだよ。でもまあ、たしかにアニスはまだまだ子供だ。背も小さいし、胸もこれからだねえ」
クレアはくすくす笑い、私をあやすように抱きしめてくれる。
クレマンティーヌ。それが彼女の本名。
大陸でも有数の知識を持ち、様々な種族に友人がいる、底知れない魔女。
私が「クレア」と愛称で呼ぶことを許してくれた、大切な師匠であり、頼れるお姉さんのような存在だ。
……まあ、クレアって呼んでるのは私だけで、姉様や他の子は「先生」って呼んでるんだけど。ちょっと寂しい。
「むー! クレアまでそんなこと言う! まだ13歳なんだから、これから成長するんだもん! それより、ディルとチャービルは? 一緒じゃないの?」
私はクレアの腕の中から抜け出し、教会の内部をキョロキョロと見回す。
あの2人なら、どうせどこかに隠れて私を驚かせようと企んでいるに違いない。
(……いた! 天井近くのステンドグラスの影ね!)
私の視線に気づいたのか、2つの影が同時に動く。
「くらえ、アニス!」
「油断したな!」
光属性を得意とするディルの閃光弾と、炎属性を得意とするチャービルの火炎弾が、私を目掛け撃ち込まれる。
「フンッ! その程度、読み通りよ!」
私は即座に魔法障壁を展開し、2つの魔力弾を正面から弾き返す。
それと同時に左右からも新たな魔力弾が迫っていた!
「アニス様!」
タイムの放つ水の奔流と、フェンネルの作り出す鋭い氷の矢。
それが私に直撃する寸前、マツバが素早く前に出て、彼女の闇属性魔法で影の盾を展開し、2つの攻撃を受け止め霧散させた。
「さっすがマツバ! ナイスサポート! そして……今度はこっちの番!」
「「なっ⁉」」
私が勝ち誇って両手を突き出すと、そこから放たれた眩い金色の魔力光線が、ステンドグラスの影に隠れていたディルとチャービルの顔面を正確に捉え、2人を床へと叩き落とす。
「ぐえっ! くそー、負けたー! アニスのくせに生意気な!」
ディルが床に手をつきながら悔しがる。
「なんてことだ……アリス様ならともかく、アニスに不覚を取るなんて……屈辱」
チャービルも呻く。
「って、2人とも! 一言多い!」
私がピシッと指を差して抗議すると、ディルとチャービルは顔を見合わせ、やがて悪戯っぽく笑い出す。
私もつられて笑ってしまう。
金髪ウェーブヘアのディルと、赤髪巻き毛のチャービル。
2人は私付きの側近であり、同い年の大切な親友だ。
1年前、西方を旅しながら魔女を探すクレマンティーヌに志願して同行した。
実力を磨き、見聞を広めたいという強い思いがあったから。
……いいなあ、私もいつか、しがらみを忘れて大陸中を旅してみたい。
「それで? この子たちが、クレアが旅先で拾ってきたっていう子たち?」
私が視線を向けると、マツバがいつの間にか確保していたらしい、2人の小さな女の子が、マツバの背後に隠れるようにしておずおずとこちらを見ていた。
「うぅ……ひっく……ご、ごめんなさい……」
水色の長い髪の女の子が、しゃくり上げながら謝る。
「わ、私たちはディルとチャービルに、脅されて……王女様を攻撃するつもりなんて……うわーん!」
白色のショートヘアの女の子も、目に涙をいっぱい溜めて訴える。
「「うわあああああああああああん!」」
2人の泣き声が共鳴し、魔力を帯びて教会内部に響き渡る。
ミシミシッと壁に亀裂が走るのを見て、床に転がっていたザックスが飛び起きた。
「ちょおっ⁉ 俺の、いや、女神フェロニア様の教会がああああっ!」
「もう、2人とも泣かないで」
私はパチンと指を鳴らす。すると、教会の床から色とりどりの美しい花々が咲き乱れ、甘い香りが満ちていく。
「ほら、お近づきの印。私は全然怒ってないから、大丈夫」
私は咲いた花の中から綺麗なものをいくつか摘み取り、2人の女の子の髪にそっと飾ってあげた。
「わぁ……きれい……」
「ねえフェンネル! お花がいっぱい!」
さっきまで泣いていたのが嘘のように、2人は目を輝かせて花に見入っている。
「水色の髪の子がタイム。白色の髪の子がフェンネル。2人とも9歳。西方の小さな村で、魔女の力を持つというだけで迫害されそうになっていたのを、保護してきたのさね」
クレアが優しく説明する。
「タイムちゃんに、フェンネルちゃんね。私はアニス。よろしくね! これからは私たちが守ってあげるから、安心して。もしディルやチャービルが意地悪してきたら、すぐに私に言って? ギャフンと言わせてあげるから!」
私が笑顔で言うと、2人はこくりと頷いた。
「こらこら、アニス。人聞きの悪いことを言うんじゃない」
チャービルが呆れたように言う。
「それで? そっちの無口な黒髪の子が、噂のキルアの巫女ちゃんかい? へえ、本当にアノス王が攻め込んで、奴隷にしたってマジだったんだ」
ディルが興味深そうにマツバを観察するが、マツバは表情を変えず、ただペコリと頭を下げた。
「だから違うって言ってるでしょ! よく見てよ、マツバに奴隷の首枷なんてないじゃない! この子は私の新しい友達なの! まあ、表向きは色々あって『奴隷』ってことになってるけど、いずれは宮廷魔術師になってもらって、私とは対等な友達として付き合ってもらうんだから!」
私が慌てて訂正する。
「ほう? 宮廷魔術師を目指すとは私のライバルになる気概があるということか」
チャービルが好戦的な笑みを浮かべると、マツバはビクッと震えて私の後ろに隠れてしまった。
もう、チャービルったら!
ディルは冷静沈着、チャービルは猪突猛進。
2人とも私の言うことなんて全然聞かないけど、大切な友達だ。
でも、もう少し姉様の側近のローレルやアロマティカスみたいに、私を王女様扱いしてくれてもいいのに。
「まあまあ、チャービル。そんなに威嚇しないの。ほら、笑顔笑顔。私はディル。見ての通り、このアニスと同い年で、宮廷魔術師見習いさ。よろしくね、マツバ」
ディルが取りなすように言う。
「……マツバ、と申します。兄ヒイラギ共々、アリス王女様、アニス王女様の……奴隷として、お仕えしております」
だから、その奴隷っていうのやめてってば! と私が心の中で叫ぶ。
そんな中、ふとクレアが真剣な表情になり、マツバに向き直った。
「マツバ、少し聞きたいことがあるのだけど。君がディンレル王国が滅ぶと予知した、という噂を耳にしたのだけど、それは本当かい? 正直、今のこの国の隆盛ぶりを見ていると、にわかには信じがたいさねえ」
クレアの声には純粋な心配の色が滲んでいる。
「もちろん、どんな国にも不測の事態はある。流行り病や、天候不順による飢饉……そういった災いが起こる可能性は否定できないねえ。もし君が、何か具体的な危機を視たのであれば教えてはくれないかね? この国と、ここにいる皆のために」
クレアの真摯な問いかけに、マツバは僅かに逡巡するような表情を見せたが、すぐにいつもの無表情に戻り、静かに首を横に振った。
「……いいえ、クレマンティーヌ様。それはただ一度だけ見た、悪夢のようなもの。目覚めてヒイラギ兄様に話したのを、偶然一族の者が聞き、話に尾ひれがついて広まってしまっただけにございます。未来は常に変化するもの、確定した予知ではございません。きっと、ただの杞憂かと存じます」
マツバの言葉に嘘があるようには見えない。少なくとも、今の私には。
「まあ、そうだろうね」
ザックスがいつの間にか復活し、偉そうに腕を組んで言う。
「この大陸始まって以来の天才神官であるこの俺と、宮廷魔術師長のクレマンティーヌ様がこの国にいらっしゃるのだ。おまけに、そこの魔法バカ姉妹も、才能だけならピカイチ。土地も豊かで、民も勤勉。そう簡単に滅ぶような国ではないですよ。流行病の兆候すらありません」
ザックスの自信満々な言葉に、マツバはコクリと小さく頷く。
クレアも「その通りだねえ」と暢気に呟いた。
「あら? ザックス神官を運んできてくれたのかい。アニス、ご苦労さま」
私とマツバが、気絶したザックスを浮遊魔法で担ぎ教会に戻ると、奥から聞き慣れた、少し懐かしい声がした。
振り返ると、健康的な白い肌と豊満な肉体を持つ銀髪の美女、クレアが立っていたのだ。
私と姉様が才能に惚れ込み、半ば強引に魔法の師事をお願いした、最強にして最高の魔女である。
「あっ、クレア! いつリュンカーラに戻ってきたの⁉」
驚きと喜びで、私は思わず浮遊魔法を解きクレアに駆け寄って抱きついた。
背後でドサッという鈍い音とマツバの小さな呻き声が聞こえた気がするけど、今は気にしない!
「ついさっきさね。アニス、少し見ない間にまた元気があり余っているようだねえ。ディンレル王女姉妹の破天荒な噂は、遠く西方の旅先まで届いていたよ。……うん、背は少し伸びたかな?」
クレアは優しく私の頭を撫で、慈しむような微笑みを浮かべた。1年ぶりの再会だ。
「もう! クレア、聞いてよ! アリス姉様もお母様もお父様も、みんな酷いの! 私が一番小さいからって、何かあるとすぐ私を叱るんだから! やってることは姉様と同じようなことなのにさ!」
私はクレアの柔らかく豊かな胸に顔を埋め、溜まっていた愚痴をぶつける。
「ふふ、それはアニスが皆に愛されている証拠さね。心配だからこそ、つい口うるさくなってしまうものだよ。でもまあ、たしかにアニスはまだまだ子供だ。背も小さいし、胸もこれからだねえ」
クレアはくすくす笑い、私をあやすように抱きしめてくれる。
クレマンティーヌ。それが彼女の本名。
大陸でも有数の知識を持ち、様々な種族に友人がいる、底知れない魔女。
私が「クレア」と愛称で呼ぶことを許してくれた、大切な師匠であり、頼れるお姉さんのような存在だ。
……まあ、クレアって呼んでるのは私だけで、姉様や他の子は「先生」って呼んでるんだけど。ちょっと寂しい。
「むー! クレアまでそんなこと言う! まだ13歳なんだから、これから成長するんだもん! それより、ディルとチャービルは? 一緒じゃないの?」
私はクレアの腕の中から抜け出し、教会の内部をキョロキョロと見回す。
あの2人なら、どうせどこかに隠れて私を驚かせようと企んでいるに違いない。
(……いた! 天井近くのステンドグラスの影ね!)
私の視線に気づいたのか、2つの影が同時に動く。
「くらえ、アニス!」
「油断したな!」
光属性を得意とするディルの閃光弾と、炎属性を得意とするチャービルの火炎弾が、私を目掛け撃ち込まれる。
「フンッ! その程度、読み通りよ!」
私は即座に魔法障壁を展開し、2つの魔力弾を正面から弾き返す。
それと同時に左右からも新たな魔力弾が迫っていた!
「アニス様!」
タイムの放つ水の奔流と、フェンネルの作り出す鋭い氷の矢。
それが私に直撃する寸前、マツバが素早く前に出て、彼女の闇属性魔法で影の盾を展開し、2つの攻撃を受け止め霧散させた。
「さっすがマツバ! ナイスサポート! そして……今度はこっちの番!」
「「なっ⁉」」
私が勝ち誇って両手を突き出すと、そこから放たれた眩い金色の魔力光線が、ステンドグラスの影に隠れていたディルとチャービルの顔面を正確に捉え、2人を床へと叩き落とす。
「ぐえっ! くそー、負けたー! アニスのくせに生意気な!」
ディルが床に手をつきながら悔しがる。
「なんてことだ……アリス様ならともかく、アニスに不覚を取るなんて……屈辱」
チャービルも呻く。
「って、2人とも! 一言多い!」
私がピシッと指を差して抗議すると、ディルとチャービルは顔を見合わせ、やがて悪戯っぽく笑い出す。
私もつられて笑ってしまう。
金髪ウェーブヘアのディルと、赤髪巻き毛のチャービル。
2人は私付きの側近であり、同い年の大切な親友だ。
1年前、西方を旅しながら魔女を探すクレマンティーヌに志願して同行した。
実力を磨き、見聞を広めたいという強い思いがあったから。
……いいなあ、私もいつか、しがらみを忘れて大陸中を旅してみたい。
「それで? この子たちが、クレアが旅先で拾ってきたっていう子たち?」
私が視線を向けると、マツバがいつの間にか確保していたらしい、2人の小さな女の子が、マツバの背後に隠れるようにしておずおずとこちらを見ていた。
「うぅ……ひっく……ご、ごめんなさい……」
水色の長い髪の女の子が、しゃくり上げながら謝る。
「わ、私たちはディルとチャービルに、脅されて……王女様を攻撃するつもりなんて……うわーん!」
白色のショートヘアの女の子も、目に涙をいっぱい溜めて訴える。
「「うわあああああああああああん!」」
2人の泣き声が共鳴し、魔力を帯びて教会内部に響き渡る。
ミシミシッと壁に亀裂が走るのを見て、床に転がっていたザックスが飛び起きた。
「ちょおっ⁉ 俺の、いや、女神フェロニア様の教会がああああっ!」
「もう、2人とも泣かないで」
私はパチンと指を鳴らす。すると、教会の床から色とりどりの美しい花々が咲き乱れ、甘い香りが満ちていく。
「ほら、お近づきの印。私は全然怒ってないから、大丈夫」
私は咲いた花の中から綺麗なものをいくつか摘み取り、2人の女の子の髪にそっと飾ってあげた。
「わぁ……きれい……」
「ねえフェンネル! お花がいっぱい!」
さっきまで泣いていたのが嘘のように、2人は目を輝かせて花に見入っている。
「水色の髪の子がタイム。白色の髪の子がフェンネル。2人とも9歳。西方の小さな村で、魔女の力を持つというだけで迫害されそうになっていたのを、保護してきたのさね」
クレアが優しく説明する。
「タイムちゃんに、フェンネルちゃんね。私はアニス。よろしくね! これからは私たちが守ってあげるから、安心して。もしディルやチャービルが意地悪してきたら、すぐに私に言って? ギャフンと言わせてあげるから!」
私が笑顔で言うと、2人はこくりと頷いた。
「こらこら、アニス。人聞きの悪いことを言うんじゃない」
チャービルが呆れたように言う。
「それで? そっちの無口な黒髪の子が、噂のキルアの巫女ちゃんかい? へえ、本当にアノス王が攻め込んで、奴隷にしたってマジだったんだ」
ディルが興味深そうにマツバを観察するが、マツバは表情を変えず、ただペコリと頭を下げた。
「だから違うって言ってるでしょ! よく見てよ、マツバに奴隷の首枷なんてないじゃない! この子は私の新しい友達なの! まあ、表向きは色々あって『奴隷』ってことになってるけど、いずれは宮廷魔術師になってもらって、私とは対等な友達として付き合ってもらうんだから!」
私が慌てて訂正する。
「ほう? 宮廷魔術師を目指すとは私のライバルになる気概があるということか」
チャービルが好戦的な笑みを浮かべると、マツバはビクッと震えて私の後ろに隠れてしまった。
もう、チャービルったら!
ディルは冷静沈着、チャービルは猪突猛進。
2人とも私の言うことなんて全然聞かないけど、大切な友達だ。
でも、もう少し姉様の側近のローレルやアロマティカスみたいに、私を王女様扱いしてくれてもいいのに。
「まあまあ、チャービル。そんなに威嚇しないの。ほら、笑顔笑顔。私はディル。見ての通り、このアニスと同い年で、宮廷魔術師見習いさ。よろしくね、マツバ」
ディルが取りなすように言う。
「……マツバ、と申します。兄ヒイラギ共々、アリス王女様、アニス王女様の……奴隷として、お仕えしております」
だから、その奴隷っていうのやめてってば! と私が心の中で叫ぶ。
そんな中、ふとクレアが真剣な表情になり、マツバに向き直った。
「マツバ、少し聞きたいことがあるのだけど。君がディンレル王国が滅ぶと予知した、という噂を耳にしたのだけど、それは本当かい? 正直、今のこの国の隆盛ぶりを見ていると、にわかには信じがたいさねえ」
クレアの声には純粋な心配の色が滲んでいる。
「もちろん、どんな国にも不測の事態はある。流行り病や、天候不順による飢饉……そういった災いが起こる可能性は否定できないねえ。もし君が、何か具体的な危機を視たのであれば教えてはくれないかね? この国と、ここにいる皆のために」
クレアの真摯な問いかけに、マツバは僅かに逡巡するような表情を見せたが、すぐにいつもの無表情に戻り、静かに首を横に振った。
「……いいえ、クレマンティーヌ様。それはただ一度だけ見た、悪夢のようなもの。目覚めてヒイラギ兄様に話したのを、偶然一族の者が聞き、話に尾ひれがついて広まってしまっただけにございます。未来は常に変化するもの、確定した予知ではございません。きっと、ただの杞憂かと存じます」
マツバの言葉に嘘があるようには見えない。少なくとも、今の私には。
「まあ、そうだろうね」
ザックスがいつの間にか復活し、偉そうに腕を組んで言う。
「この大陸始まって以来の天才神官であるこの俺と、宮廷魔術師長のクレマンティーヌ様がこの国にいらっしゃるのだ。おまけに、そこの魔法バカ姉妹も、才能だけならピカイチ。土地も豊かで、民も勤勉。そう簡単に滅ぶような国ではないですよ。流行病の兆候すらありません」
ザックスの自信満々な言葉に、マツバはコクリと小さく頷く。
クレアも「その通りだねえ」と暢気に呟いた。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる