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第7章 絶望の鐘
第22話 ディンレル王国滅亡 峡谷の悲劇
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ーディンレル暦543年1月ー
雪に覆われた大地。
ディンレル王国滅亡の月。
王都リュンカーラの白亜宮に、一頭の早馬が激しく駆け込んできた。
「何だと? ガーデリア領の兵が武装し、こちらへ進軍しているだと⁉」
報告を受けたアノス王は驚きを隠せない。
ガーデリアはアノス王の生家であり、前宰相パルパティーンの生家でもあるのだ。
「ふむう。パルパティーンの生家をくまなく捜査したことに、弟が不快感を示していたとは聞いていたが……書面ではなく、いきなり兵を動かすとはずいぶんと強硬な手段だな」
「義父上。これは私の責任です。私に任せてもらえませんか?」
ヒイラギの申し出に、アノス王の長女にしてヒイラギの妻であるアリスも続く。
「私も共に参ります。誤解を与えてしまったのかもしれません。私が話し合いに赴き……」
そこで、アノス王はアリスの言葉を優しく制止する。
「アリスは身重ではないか。無茶をするな」
アノス王にとっても待望の初孫。アリスに無理をさせるわけにはいかなかった。
「ブロッケン将軍」
「はっ!」
「娘婿のヒイラギを余の代行として向かわせる。将軍は兵を率いてヒイラギの補佐をせよ」
「はっ! 承知いたしました」
ブロッケン将軍は敬礼で応じる。
翌日、ヒイラギとブロッケン将軍率いるディンレル王国軍は王都リュンカーラを出発した。
近隣諸侯にも呼びかけているため、ガーデリア軍と対峙する頃には数千の兵となるだろう。
対するガーデリア軍の兵力は数百。武力を背景に話し合いを持ち込むには十分な数だ。
天幕の中で地図を睨むヒイラギに、ブロッケン将軍が問いかける。
「ヒイラギ様、交渉が決裂した場合は如何いたしますか?」
「ガーデリア領主は陛下の弟君だ。戦争は避けたい。交渉が決裂した場合は……そうだな。向こうの猛者と一騎討ちをして、俺の強さを見せつけようか」
ヒイラギの答えに、ブロッケン将軍は考え込む。
「戦力は我らが数倍。恫喝すれば大丈夫かと思われます。不平不満があり、要求を飲ませるための進軍と、それがしは睨んでおります」
「要求か。パルパティーンの生家もガーデリアの名家。これ以上の悪魔探しの協力は御免被るといったところか?」
「悪魔を放置するは王国の危機と申すのに、困りましたなあ」
「無理強いする気は毛頭ない。そのことをきちんと話そうと思う」
「ところでヒイラギ様。このままだと峡谷でガーデリア軍と向き合うことになりそうです。少し進軍を急ぎますか?」
「いや、このままで良い。峡谷を越える無茶を兵にさせるつもりはない」
現実に思考を戻し、ヒイラギは地図を見ながら呟いた。
その横でブロッケンの口角がわずかに動いたのを、ヒイラギは気づかずに。
数日後、予定通り峡谷を挟んで両軍は対峙した。
「俺の名はヒイラギである! ディンレル王国第一王女、アリス姫様の婿だ!」
馬上からのヒイラギの宣言に、ガーデリア軍から1人の将が応じる。
「これはこれはヒイラギ様。これはどういった趣向でしょうか? 我々はただ、王都に向かっているだけでございます。何故に行く手を阻むのでしょうか?」
峡谷の距離は10メートル以上。両軍共に弓兵に有利な距離だ。
「陛下に許可を得ずに兵を率いる。どういった次第か説明せよ!」
ヒイラギは名乗らぬ相手に苛立ちを見せずに叫んだ。
「悪魔退治でございます。我々の調べにより、アノス陛下のおわす白亜宮に悪魔が巣食っていると判明したのでございます」
「何だと? 詳しく聞かせてくれないか!」
ヒイラギの声に焦りが混じる。
無理もない。一族であるキルア族の滅亡。
復讐を誓い、直接手を下した悪魔フレイムウルフと、所持者パルパティーンは死んだが、パルパティーンが悪魔を封じた書物をどのように手に入れたのか、不明なまま数ヶ月が過ぎたのだ。
「ここでは何です。向こう側に橋があるので暫しお待ちを。橋を渡り合流してからお話しましょう」
ガーデリア兵が動き出す。
「ブロッケン将軍。待っていてくれぬか?」
ヒイラギは気合を入れ、馬を助走させて峡谷を飛び越えようとする。
ディンレル兵たちは息を呑んだが、ヒイラギの並外れた馬術の腕前を知るため、固唾を飲んで見守った。
早く真実を知りたい。その思いがヒイラギを突き動かしたのだ。
十分に向こう側に渡り着けるはずだった。
「今だ!」
ガーデリア兵が振り返り弓矢を放ち、ブロッケンもヒイラギの背に槍を投げつけた。
「な、何故だ……」
ヒイラギは馬ごと谷底に落ちていく。深く深く、ズシンという音が聞こえたのは5秒後のこと。
「よく聞け、ディンレル王国の兵士たちよ! これは王命である! 悪魔とはヒイラギだったのだ! 奴めがディンレル王国を乗っ取ろうとパルパティーン宰相を罠に嵌め、アリス姫様を手中にし、次の王としてディンレルを支配し、悪魔による支配を目論んだのである! 我らはアノス陛下に忠誠を誓うディンレル王国の兵士として、悪魔ヒイラギを討伐した! これは王命である!」
ブロッケン将軍の叫び声に、ディンレル軍は戸惑いながらも、今後の行動を尋ねていく。
「陛下からは王都には悪魔ヒイラギの妹マツバがおり、魔女として姫様2人に仕えている。宮廷魔術師長クレマンティーヌ様に協力を仰ぎ、マツバも悪魔かどうか見定めるまで我々はガーデリア領にて待機せよとの命だ! 案ずるな! ガーデリア領にはビオレール大公国も兵を率いて協力をしてくれているのだ!」
兵たちは想像もしていなかった事態に混乱するが、陛下の信頼厚いブロッケン将軍の堂々とした言葉に、とりあえずは納得した。
だが数名が密かに脱出し、王都リュンカーラへと走っていった。
***
アノス王の顔面は血の気を失い、青白く染まる。白亜宮王の間、そこに居合わせた全員が息を呑んだ。
「ブロッケン将軍の言に従い、多くの兵士は疑念を抱きながらも、陛下の御名を盾に、やむなくガーデリアへと向かいました」
戻ってきた数名の兵士の衝撃的な証言に、重苦しい沈黙が流れる。
「しまった! 姉様!」
アニスが悲鳴を上げる。先ほどまでそこにいたはずのアリスの姿が、どこにもない。
「転移魔法を使ったねえ。……アニス、アリスは峡谷の場所を知っているかね?」
クレマンティーヌの問いに、アニスは言葉を失って首を横に振った。
「私も峡谷の近くまでしか転移魔法で到達できないねえ。……陛下、私めが赴くことをお許しくださいませんか?」
「うむ……頼んだぞ、クレマンティーヌ」
アノス王の言葉にクレマンティーヌは軽く一礼し、全身を光が包み込み、アニスとマツバ、他の魔女たちが次々と吸い込まれていった。
「おやおや……ま、仕方がないさね」
王の小さく頷く姿を確認し、クレマンティーヌは覚悟を決めた。
峡谷近くの村に着くと、魔女たちは浮遊魔法を用いて捜索を開始する。
「マツバ、大丈夫? ……村で待っていた方が……」
「いえ、アニス様。私は動きたいのです。動かなければ、おかしくなりそうです。だって……あり得ないのです。10年後、兄様とアリス様は幸せに生きているはず……なんですから!」
マツバは歯を食いしばった。
あのヒイラギだし、生きてるって……とアニスは口に出そうとするが言葉を飲み込んだ。
ヒイラギの生存確率は限りなくゼロに近い。
仮に峡谷の底に落ちても生き延びていたとしても、神聖魔法の使い手が偶然そばに居なければ絶望的だ。
そんな奇跡が起こったとしてもヒイラギの性格だ。
最寄りの村で事情を説明してアリスに伝言を頼み、単身ガーデリアへと向かうはず。
だが、そんな痕跡はどこにもなかった。
「姉様! クレア!」
アニスたちは予想以上に早く、アリスを発見した。
安堵のため息をついたのは束の間。
次の瞬間、アニスは動かなくなったヒイラギの肉体を抱き、涙を流すアリスと、首を横に振るクレマンティーヌの姿を目撃する。
全てを理解して、アニスは絶句した。
「兄様!」
マツバもまた、ヒイラギの肉体に抱きつき号泣した。
響き渡る悲鳴はチャービル、ディル、ローレル、アロマティカス、タイム、フェンネルといった魔女たちにも届き、彼女たちも現場に駆けつけてくる。
アリスとマツバの悲痛な叫びは、峡谷にいつまでもいつまでも木霊し続ける。
その日、凶兆を感知できる者たちは大陸の滅亡を予感した。
エルフの女王フォレスタと側近のアレゼルは、エルフの里で凄惨な世界が脳裏に流れた。
人間との商談中に大喧嘩をしていたドワーフ王シュタインは、異様な静寂に包まれ、里へ戻る決意をする。
リザードマンのシャーマンたちは、卒倒して寝込んでしまった。
リフリーガはあの王女様たちならばと、ディンレル王国王都を目指して再び旅立ったが、二度と戻ってくることはなかった。
やがてマツバの瞳に、絶望して戦意を喪失したアニスの姿が映し出された。
雪に覆われた大地。
ディンレル王国滅亡の月。
王都リュンカーラの白亜宮に、一頭の早馬が激しく駆け込んできた。
「何だと? ガーデリア領の兵が武装し、こちらへ進軍しているだと⁉」
報告を受けたアノス王は驚きを隠せない。
ガーデリアはアノス王の生家であり、前宰相パルパティーンの生家でもあるのだ。
「ふむう。パルパティーンの生家をくまなく捜査したことに、弟が不快感を示していたとは聞いていたが……書面ではなく、いきなり兵を動かすとはずいぶんと強硬な手段だな」
「義父上。これは私の責任です。私に任せてもらえませんか?」
ヒイラギの申し出に、アノス王の長女にしてヒイラギの妻であるアリスも続く。
「私も共に参ります。誤解を与えてしまったのかもしれません。私が話し合いに赴き……」
そこで、アノス王はアリスの言葉を優しく制止する。
「アリスは身重ではないか。無茶をするな」
アノス王にとっても待望の初孫。アリスに無理をさせるわけにはいかなかった。
「ブロッケン将軍」
「はっ!」
「娘婿のヒイラギを余の代行として向かわせる。将軍は兵を率いてヒイラギの補佐をせよ」
「はっ! 承知いたしました」
ブロッケン将軍は敬礼で応じる。
翌日、ヒイラギとブロッケン将軍率いるディンレル王国軍は王都リュンカーラを出発した。
近隣諸侯にも呼びかけているため、ガーデリア軍と対峙する頃には数千の兵となるだろう。
対するガーデリア軍の兵力は数百。武力を背景に話し合いを持ち込むには十分な数だ。
天幕の中で地図を睨むヒイラギに、ブロッケン将軍が問いかける。
「ヒイラギ様、交渉が決裂した場合は如何いたしますか?」
「ガーデリア領主は陛下の弟君だ。戦争は避けたい。交渉が決裂した場合は……そうだな。向こうの猛者と一騎討ちをして、俺の強さを見せつけようか」
ヒイラギの答えに、ブロッケン将軍は考え込む。
「戦力は我らが数倍。恫喝すれば大丈夫かと思われます。不平不満があり、要求を飲ませるための進軍と、それがしは睨んでおります」
「要求か。パルパティーンの生家もガーデリアの名家。これ以上の悪魔探しの協力は御免被るといったところか?」
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「無理強いする気は毛頭ない。そのことをきちんと話そうと思う」
「ところでヒイラギ様。このままだと峡谷でガーデリア軍と向き合うことになりそうです。少し進軍を急ぎますか?」
「いや、このままで良い。峡谷を越える無茶を兵にさせるつもりはない」
現実に思考を戻し、ヒイラギは地図を見ながら呟いた。
その横でブロッケンの口角がわずかに動いたのを、ヒイラギは気づかずに。
数日後、予定通り峡谷を挟んで両軍は対峙した。
「俺の名はヒイラギである! ディンレル王国第一王女、アリス姫様の婿だ!」
馬上からのヒイラギの宣言に、ガーデリア軍から1人の将が応じる。
「これはこれはヒイラギ様。これはどういった趣向でしょうか? 我々はただ、王都に向かっているだけでございます。何故に行く手を阻むのでしょうか?」
峡谷の距離は10メートル以上。両軍共に弓兵に有利な距離だ。
「陛下に許可を得ずに兵を率いる。どういった次第か説明せよ!」
ヒイラギは名乗らぬ相手に苛立ちを見せずに叫んだ。
「悪魔退治でございます。我々の調べにより、アノス陛下のおわす白亜宮に悪魔が巣食っていると判明したのでございます」
「何だと? 詳しく聞かせてくれないか!」
ヒイラギの声に焦りが混じる。
無理もない。一族であるキルア族の滅亡。
復讐を誓い、直接手を下した悪魔フレイムウルフと、所持者パルパティーンは死んだが、パルパティーンが悪魔を封じた書物をどのように手に入れたのか、不明なまま数ヶ月が過ぎたのだ。
「ここでは何です。向こう側に橋があるので暫しお待ちを。橋を渡り合流してからお話しましょう」
ガーデリア兵が動き出す。
「ブロッケン将軍。待っていてくれぬか?」
ヒイラギは気合を入れ、馬を助走させて峡谷を飛び越えようとする。
ディンレル兵たちは息を呑んだが、ヒイラギの並外れた馬術の腕前を知るため、固唾を飲んで見守った。
早く真実を知りたい。その思いがヒイラギを突き動かしたのだ。
十分に向こう側に渡り着けるはずだった。
「今だ!」
ガーデリア兵が振り返り弓矢を放ち、ブロッケンもヒイラギの背に槍を投げつけた。
「な、何故だ……」
ヒイラギは馬ごと谷底に落ちていく。深く深く、ズシンという音が聞こえたのは5秒後のこと。
「よく聞け、ディンレル王国の兵士たちよ! これは王命である! 悪魔とはヒイラギだったのだ! 奴めがディンレル王国を乗っ取ろうとパルパティーン宰相を罠に嵌め、アリス姫様を手中にし、次の王としてディンレルを支配し、悪魔による支配を目論んだのである! 我らはアノス陛下に忠誠を誓うディンレル王国の兵士として、悪魔ヒイラギを討伐した! これは王命である!」
ブロッケン将軍の叫び声に、ディンレル軍は戸惑いながらも、今後の行動を尋ねていく。
「陛下からは王都には悪魔ヒイラギの妹マツバがおり、魔女として姫様2人に仕えている。宮廷魔術師長クレマンティーヌ様に協力を仰ぎ、マツバも悪魔かどうか見定めるまで我々はガーデリア領にて待機せよとの命だ! 案ずるな! ガーデリア領にはビオレール大公国も兵を率いて協力をしてくれているのだ!」
兵たちは想像もしていなかった事態に混乱するが、陛下の信頼厚いブロッケン将軍の堂々とした言葉に、とりあえずは納得した。
だが数名が密かに脱出し、王都リュンカーラへと走っていった。
***
アノス王の顔面は血の気を失い、青白く染まる。白亜宮王の間、そこに居合わせた全員が息を呑んだ。
「ブロッケン将軍の言に従い、多くの兵士は疑念を抱きながらも、陛下の御名を盾に、やむなくガーデリアへと向かいました」
戻ってきた数名の兵士の衝撃的な証言に、重苦しい沈黙が流れる。
「しまった! 姉様!」
アニスが悲鳴を上げる。先ほどまでそこにいたはずのアリスの姿が、どこにもない。
「転移魔法を使ったねえ。……アニス、アリスは峡谷の場所を知っているかね?」
クレマンティーヌの問いに、アニスは言葉を失って首を横に振った。
「私も峡谷の近くまでしか転移魔法で到達できないねえ。……陛下、私めが赴くことをお許しくださいませんか?」
「うむ……頼んだぞ、クレマンティーヌ」
アノス王の言葉にクレマンティーヌは軽く一礼し、全身を光が包み込み、アニスとマツバ、他の魔女たちが次々と吸い込まれていった。
「おやおや……ま、仕方がないさね」
王の小さく頷く姿を確認し、クレマンティーヌは覚悟を決めた。
峡谷近くの村に着くと、魔女たちは浮遊魔法を用いて捜索を開始する。
「マツバ、大丈夫? ……村で待っていた方が……」
「いえ、アニス様。私は動きたいのです。動かなければ、おかしくなりそうです。だって……あり得ないのです。10年後、兄様とアリス様は幸せに生きているはず……なんですから!」
マツバは歯を食いしばった。
あのヒイラギだし、生きてるって……とアニスは口に出そうとするが言葉を飲み込んだ。
ヒイラギの生存確率は限りなくゼロに近い。
仮に峡谷の底に落ちても生き延びていたとしても、神聖魔法の使い手が偶然そばに居なければ絶望的だ。
そんな奇跡が起こったとしてもヒイラギの性格だ。
最寄りの村で事情を説明してアリスに伝言を頼み、単身ガーデリアへと向かうはず。
だが、そんな痕跡はどこにもなかった。
「姉様! クレア!」
アニスたちは予想以上に早く、アリスを発見した。
安堵のため息をついたのは束の間。
次の瞬間、アニスは動かなくなったヒイラギの肉体を抱き、涙を流すアリスと、首を横に振るクレマンティーヌの姿を目撃する。
全てを理解して、アニスは絶句した。
「兄様!」
マツバもまた、ヒイラギの肉体に抱きつき号泣した。
響き渡る悲鳴はチャービル、ディル、ローレル、アロマティカス、タイム、フェンネルといった魔女たちにも届き、彼女たちも現場に駆けつけてくる。
アリスとマツバの悲痛な叫びは、峡谷にいつまでもいつまでも木霊し続ける。
その日、凶兆を感知できる者たちは大陸の滅亡を予感した。
エルフの女王フォレスタと側近のアレゼルは、エルフの里で凄惨な世界が脳裏に流れた。
人間との商談中に大喧嘩をしていたドワーフ王シュタインは、異様な静寂に包まれ、里へ戻る決意をする。
リザードマンのシャーマンたちは、卒倒して寝込んでしまった。
リフリーガはあの王女様たちならばと、ディンレル王国王都を目指して再び旅立ったが、二度と戻ってくることはなかった。
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