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改稿版
34-2 再会
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「エルザ、良いもん見せてやる」
マックスと気持ちを確かめ合った次の日、彼は転移魔法で知らない場所に連れて来てくれました。そこには、ジェラール様と一緒に懐かしい人が居ました。
「あの人は……!」
「覚えてるか?」
「勿論、覚えてるわ」
あの魔力検査の日、魔力が高いと判定された方の1人です。子爵令嬢のリリィ。一緒に、生徒会の仕事をしました。彼女は真面目で、真っ直ぐで、優しくて……けど、あの日……わたくしを見る目は悲しそうでした。
嫌われたんだ。そう、思ってました。
だけど、わたくしを見つけた彼女は嬉しそうに近寄って来てくれました。嫌われてなかったんだ。あの日、味方してくれたのはジェラール様だけだと思っていた。けど、違ったんだわ。
彼女の顔を見れば分かります。わたくしは、嫌われてなどいなかったのだと。
「エルザが丸を付けたヤツらを、全員調べた。ほとんどのヤツらは残念だけど、エルザの事を馬鹿にしてた。だから、魔力は下がったまんまだ。けど、あの人は違う」
「エルザ様!!! 良かった……ご無事で……ごめんなさい……ごめんなさい……」
「どうしてリリィが泣くの」
「だって……わたくしはあの日……なにも出来なかった……! エルザ様はあんなに悲しそうだったのにお助けする事も出来なくて……! ジェラール様だけが……エルザ様を……!」
リリィはポロポロと涙をこぼし、何度も謝罪をしてくれました。
「この人は、魔力が高かったのに両親の前で調べたら魔力が200しかなかったんだと。それで、家を追い出されたらしい」
「そんな……! わたくしのせいだわ……!」
「エルザは悪くねぇ。けど、エルザが原因なのは間違いねぇな」
「マックス、もっと言い方があるだろう」
「事実だろ。それに、そんな事で崩れるような関係じゃなさそうだぜ」
「……はぁ。確かにそのようだな。エルザ嬢、リリィさんは我が国で保護したよ。彼女が勘当されている事は確認してあるし、正式に移住の手続きも取ってある。エルザ嬢のように、戸籍が戻されている事はなかった。彼女はもう、安全だ」
「ジェラール様のおかげです。死にかけたところを、助けて頂いたんですの」
「貴女を見付けたのは僕じゃない。マックスだよ。治癒魔法をかけたのも彼だ」
「知らねぇ男に声を掛けられても怖えだけだからな。気を失ってたし、助けた後はジェラールに頼んだんだ」
「そうだったのですね。助けて頂きありがとうございました」
リリィが、マックスにお礼を言いました。それだけ、なのに。
心がザワザワします。
わたくし、なんて嫌な……。
「エルザ、エルザ!」
マックスが、頬をそっと撫でました。
「マックス……?」
「おぅ、俺だ。なんでそんな可愛い顔してんだよ。嫉妬でもしてくれたのか?」
恥ずかしい。こんな事で嫉妬するなんて……。だけどマックスに嘘は吐けません。黙っていたら、またあの魔法を使うかもしれない。そしたら、マックスが死んじゃうかもしれない。
マックスが死んでしまう、それより怖い事なんてありません。どれだけ恥ずかしくても、みっともなくても……マックスならきっとわたくしを嫌わないでくれる。
「ごめんなさい、嫉妬したの。リリィは悪くないわ。わたくしが、醜いだけなの」
「……やべ、可愛い」
何故?!
マックスは顔が緩んでおりますわ。
「マックス、嬉しいのは分かるがここでいちゃつかれても困る」
「悪りぃ」
「はぁ。少しは僕にも配慮してくれよ」
「だから、悪かったって!」
「ねぇ、エルザ嬢はマックスが好きなのかい?」
「はい!」
「そうか。マックスなら、シモンと違って貴女を大事にするよ。困ったらすぐ僕に言うと良い。いつでも駆けつけるから」
「ジェラール……テメェ……」
「これくらい良いだろう。僕は友人としてエルザ嬢にアドバイスしているだけだ。ねぇ、エルザ嬢は僕の友人だよね?」
「え、ええ。勿論そうですわ」
「僕の事、嫌い?」
「いいえ。ジェラール様を嫌ってなどおりません」
「だよね。僕の魔力はずいぶん上がったもの。けど、エルザ嬢はマックスを愛してるんだよね?」
「はい。わたくしはマックスを愛しておりますわ」
「そうか。なら僕は身を引くとしよう。マックス、エルザ嬢、お幸せにね」
「エルザ様、とってもお幸せそうです。良かった……良かったですわ……」
リリィが、泣き出してしまいました。自分の幸せを泣いて喜んで下さる人が居る。とても嬉しいです。だからこそリリィにはきちんと謝らないといけないと思いました。覚悟を決めてリリィに向き合い、マックスとジェラール様の許可を得てリリィにわたくしの特殊能力をお伝えしました。
マックスと気持ちを確かめ合った次の日、彼は転移魔法で知らない場所に連れて来てくれました。そこには、ジェラール様と一緒に懐かしい人が居ました。
「あの人は……!」
「覚えてるか?」
「勿論、覚えてるわ」
あの魔力検査の日、魔力が高いと判定された方の1人です。子爵令嬢のリリィ。一緒に、生徒会の仕事をしました。彼女は真面目で、真っ直ぐで、優しくて……けど、あの日……わたくしを見る目は悲しそうでした。
嫌われたんだ。そう、思ってました。
だけど、わたくしを見つけた彼女は嬉しそうに近寄って来てくれました。嫌われてなかったんだ。あの日、味方してくれたのはジェラール様だけだと思っていた。けど、違ったんだわ。
彼女の顔を見れば分かります。わたくしは、嫌われてなどいなかったのだと。
「エルザが丸を付けたヤツらを、全員調べた。ほとんどのヤツらは残念だけど、エルザの事を馬鹿にしてた。だから、魔力は下がったまんまだ。けど、あの人は違う」
「エルザ様!!! 良かった……ご無事で……ごめんなさい……ごめんなさい……」
「どうしてリリィが泣くの」
「だって……わたくしはあの日……なにも出来なかった……! エルザ様はあんなに悲しそうだったのにお助けする事も出来なくて……! ジェラール様だけが……エルザ様を……!」
リリィはポロポロと涙をこぼし、何度も謝罪をしてくれました。
「この人は、魔力が高かったのに両親の前で調べたら魔力が200しかなかったんだと。それで、家を追い出されたらしい」
「そんな……! わたくしのせいだわ……!」
「エルザは悪くねぇ。けど、エルザが原因なのは間違いねぇな」
「マックス、もっと言い方があるだろう」
「事実だろ。それに、そんな事で崩れるような関係じゃなさそうだぜ」
「……はぁ。確かにそのようだな。エルザ嬢、リリィさんは我が国で保護したよ。彼女が勘当されている事は確認してあるし、正式に移住の手続きも取ってある。エルザ嬢のように、戸籍が戻されている事はなかった。彼女はもう、安全だ」
「ジェラール様のおかげです。死にかけたところを、助けて頂いたんですの」
「貴女を見付けたのは僕じゃない。マックスだよ。治癒魔法をかけたのも彼だ」
「知らねぇ男に声を掛けられても怖えだけだからな。気を失ってたし、助けた後はジェラールに頼んだんだ」
「そうだったのですね。助けて頂きありがとうございました」
リリィが、マックスにお礼を言いました。それだけ、なのに。
心がザワザワします。
わたくし、なんて嫌な……。
「エルザ、エルザ!」
マックスが、頬をそっと撫でました。
「マックス……?」
「おぅ、俺だ。なんでそんな可愛い顔してんだよ。嫉妬でもしてくれたのか?」
恥ずかしい。こんな事で嫉妬するなんて……。だけどマックスに嘘は吐けません。黙っていたら、またあの魔法を使うかもしれない。そしたら、マックスが死んじゃうかもしれない。
マックスが死んでしまう、それより怖い事なんてありません。どれだけ恥ずかしくても、みっともなくても……マックスならきっとわたくしを嫌わないでくれる。
「ごめんなさい、嫉妬したの。リリィは悪くないわ。わたくしが、醜いだけなの」
「……やべ、可愛い」
何故?!
マックスは顔が緩んでおりますわ。
「マックス、嬉しいのは分かるがここでいちゃつかれても困る」
「悪りぃ」
「はぁ。少しは僕にも配慮してくれよ」
「だから、悪かったって!」
「ねぇ、エルザ嬢はマックスが好きなのかい?」
「はい!」
「そうか。マックスなら、シモンと違って貴女を大事にするよ。困ったらすぐ僕に言うと良い。いつでも駆けつけるから」
「ジェラール……テメェ……」
「これくらい良いだろう。僕は友人としてエルザ嬢にアドバイスしているだけだ。ねぇ、エルザ嬢は僕の友人だよね?」
「え、ええ。勿論そうですわ」
「僕の事、嫌い?」
「いいえ。ジェラール様を嫌ってなどおりません」
「だよね。僕の魔力はずいぶん上がったもの。けど、エルザ嬢はマックスを愛してるんだよね?」
「はい。わたくしはマックスを愛しておりますわ」
「そうか。なら僕は身を引くとしよう。マックス、エルザ嬢、お幸せにね」
「エルザ様、とってもお幸せそうです。良かった……良かったですわ……」
リリィが、泣き出してしまいました。自分の幸せを泣いて喜んで下さる人が居る。とても嬉しいです。だからこそリリィにはきちんと謝らないといけないと思いました。覚悟を決めてリリィに向き合い、マックスとジェラール様の許可を得てリリィにわたくしの特殊能力をお伝えしました。
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