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アナベル
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「なぜ、私が殺人未遂で裁かれなきゃいけないの!」
牢に入れられたアナベルは牢番に文句を言っていた。
アナベルは、領地に押し込められている時に憎いセシルがマルクと婚約したと聞いた。
マルクは兄の友人で、アナベルは何度も遊んでもらったことがあり、ほのかな恋心を抱いていた相手だった。
自分の居場所をとっただけでなく、マルクと婚約をして自分だけ幸せを掴んだセシルが許せなかった。
マルクを奪い取り、セシルを不幸のどん底に突き落としてやると逆恨みも甚だしい考えで一杯だった。
そしてそれは簡単に果たされた。
領地から逃げてきたのと泣きつけばマルクは自分を匿ってくれた。
おまけにセシルにずっといじめられていた、追い出されたのはセシルに篭絡された父と兄に陥れられたからなのと涙ながらに訴えた。
そして衝撃を受けて混乱しているマルクに泣きながら、セシルが兄と抱き合ってマルク様の事を笑っていたわと囁き、私を助けて下さいと胸を押し付けたの。
マルク様はあっさり信じ込みセシルを裏切った。もともと、そんな女の事なんか好きでなかったのよ。
自分たちが結ばれた事を知ればセシルはどんな顔をするのかと思うと笑いが止まらなかった。
しかしすぐに兄に発見され、父の手の者に拘束され屋敷の牢に閉じ込められてしまい、セシルの絶望する顔を見ることが出来なかった。
だから、私を愛してくれているお母様に、マルク様と結ばれたこと、もしかしたらお腹に赤ちゃんがいるかもしれないけど、セシルに申し訳ないと謝って欲しいと頼んだ。このような牢に入れられて子供を育てることが出来ないから、もしもの時はマルク様とセシルに子供の世話をお願いするしかないわと泣きついた。
お母さまは、「お母様に任せなさい」と言ってくれた。
せっかく、領地から呼び戻されたお母様ともっと話をしたかったのにすぐに騎士がやってきて、私は騎士団管理の収監施設に入れられてしまった。
そして取り調べが始まった。
自分を取り調べた担当騎士はとても見目が良く、優しそうな男だった。おそらくどこか貴族の子息に違いない。
マルクと同じように泣き落としで、自分の潔白を訴えようと思った。マルクなど簡単に騙されたのだ、自分の魅力にかかれば取り調べ位簡単に乗り切れるはず。
「それであなたは実の娘のようにかわいがられていたセシル嬢を妬んで冷酷非道な行いをしたわけですね。」
「違うのです、騎士様。私は・・・やっと実の家に戻れたのに養女のセシルにいじめられていたのです。彼女は実子の私がいると追い出されるかもしれないと不安になって私を殺そうと・・・お父様もお兄様も彼女の言いなりでしたの。今回も理不尽な理由で閉じ込められていたのを何とか逃げ出して、知り合いのマルク様に助けていただいたのです。」
「あなたは行方不明の間大変な生活をしていたのですね?」
アナベルは涙を目に浮かべて何度もうなずき、
「そうなのです。やっと本当の家族のもとに戻れたかと思えば領地に閉じ込められて。そこから逃げてきて、まさかこんな目に遭うだなんて・・・私が何をしたというのでしょう。」
アナベルは涙を落とし、悲しさに打ちひしがれてしまったように弱弱しく、騎士に縋ろうと手を伸ばした。
「大変でしたね、不幸な目に遭ったあなたには同情します。」
それを聞いたアナベルは心の中でニヤリとする。
「と、いうとでも思いましたか?」
「え?」
騎士はアナベルの手を避けると
「あなたのしたことは二度の殺人未遂、暴行、暴言、詐欺・・・あなたの罪はそれだけではない、いったい何人の人生を狂わせましたか?自分の親を兄弟を、幼馴染を。あなたの背景など知った事ではない。家族の所に戻り、幸せを取り戻す機会を潰したのはあなた自身です。」
騎士はそう言って、冷ややかな目でアナベルを見つめた。
「き、騎士様。私は本当に何も・・・信じてくださいませ。」
アナベルは悲しそうに身を震わす。
「あなたは男に媚びを売り、嘘をついて色仕掛けで迫るしか能がないのでしょうか? まともな取り調べを受けるつもりがないのならこれで終了でかまいませんよ」
「で、では家に戻してもらえるのですね?」
馬鹿にされたことは頭にきたが、結果的にはこれで解放されるのなら良かったのだ。
「本当に能どころか脳がないのですね。殺人未遂の罪名で解放されるはずもないことくらいわかりそうなものですが。」
「取り調べは終了だと言ったではないですか!」
「ええ、虚言をいくら聞いても時間の無駄ですからね。あなた以外から集めた情報で罪を確定させます。あなたがこの後何を言おうがもう聞く耳はもちません。」
「そんな勝手なこと認められるはずはないわ!」
「これは非公式だからね。なにしろこの国の貿易に重要な役割を担っているシャリエ子爵からの内密の願いですから。」
「まさか! お父様が私を突き出したというの⁈ そんなはずはないわ! だってお父様は領地で大事にしてくれたもの!あんな偽物の娘の為に私を突き出すはずがないわ!」
「あなたはその父親の心苦しい気持ちを汲まず、自分の性根を改める事がなかった。子爵は遅きに失したが、ゆがみを戻そうとしたのです。あなたが正直に話し反省すれば少しでも減刑を。反省するそぶりがなければ・・・その采配は私にゆだねられています。」
「そんなの嘘よ! お父様は私を見捨てるはずないわ! やっと戻ってきた可愛い実の娘なのよ⁉」
「その念願の娘がこのような人間でさぞかし落胆されたことでしょう。死んでくれていた方がましだったのかもしれませんね。」
「ひどいわ!」
「行方不明だった令嬢の奇跡の発見。そもそもそんな奇跡は本当にあったのでしょうか?」
「私は正真正銘アナベルです!」
「まあ、もうじきわかるでしょう。あなたを育てていた養父母から丁寧に話を聞いているところですからね。」
「父さんたちを⁉ 父さんたちには関係ないじゃない!善良な無関係の人たちを貶めてそれでも騎士ですか!」
「善良な無関係の人たちを散々貶めてきたあなたが良く言えますねえ。逆に尊敬しますよ。あなたの頭の中はどうなっているのですか?」
「・・・。」
アナベルは悔しくて唇を噛みしめた。
この嫌味な取調官は、端からアナベルの話を聞く気などなかった。
しかも公式な捜査ではないという。犯人と決めつけ罰するためだけにアナベルは捕らえられたのだ。
「私は・・・本当にセシルに虐げられていました! お父様が何を言ったのかわかりませんが、お父様はセシルに惑わされて嘘をついているのです。」
「セシル嬢はそんな令嬢ではありませんよ。」
「だから怖いのです! 騎士様もみんなも騙されて私の事を・・・」
アナベルはわんわん泣き出す。
それを侮蔑の眼差しで見ていた騎士は、ため息をつくと
「猿芝居はもうよろしいですよ。あなたこそ領地の使用人やセシル嬢の婚約者にすぐに体を開く身持ちが悪い人間であることはわかっています。この後ご両親の聴取内容を吟味し、あとは私の判断で量刑を決めます。」
「ひどい、きちんと捜査をしてください!」
「非公式ですから。それに証拠はもう十分すぎるほどありますから。もう少しだけお待ちください。」
そういうと騎士は出て行った。
その結果、アナベルは国でも一番劣悪な環境と言われている収容所に入れられることになった。
アナベルはそんな収監施設の中でも地下の日当たりが悪くてじめじめした牢屋に入れられた。
ここで50年。しかも毎日大量に汚れた下着や服が送られてきてそれを洗濯する業務を課された。
養老院で看護や介護をしてくれる人たちの業務を少しでも軽減するために、大量の洗濯物は罪人の作業としてさせる事に決められていた。
その作業には賃金が発生するが、それは子爵にすべて送られた。子爵がセシルに支払った慰謝料はあくまでも建て替えで、本人から回収したいという子爵の意思でもあった。
最後に、真っ当になって欲しいという辛い親心だった。それがこの女に伝わるかどうかはわからないが。
「なんで毎日こんなことしなくちゃいけないの!私は貴族なのよ⁉ 私は無実なの!」
親心はわずかも伝わらず、アナベルは毎日叫んでいるという。
しかし作業をしないときちんとした食事が与えられないと分かり、叫びながら洗濯をしているらしい。
だが手を抜くせいで、何度もやり直しをするため永遠に作業は終わるどころか増えてゆく一方だった。
牢に入れられたアナベルは牢番に文句を言っていた。
アナベルは、領地に押し込められている時に憎いセシルがマルクと婚約したと聞いた。
マルクは兄の友人で、アナベルは何度も遊んでもらったことがあり、ほのかな恋心を抱いていた相手だった。
自分の居場所をとっただけでなく、マルクと婚約をして自分だけ幸せを掴んだセシルが許せなかった。
マルクを奪い取り、セシルを不幸のどん底に突き落としてやると逆恨みも甚だしい考えで一杯だった。
そしてそれは簡単に果たされた。
領地から逃げてきたのと泣きつけばマルクは自分を匿ってくれた。
おまけにセシルにずっといじめられていた、追い出されたのはセシルに篭絡された父と兄に陥れられたからなのと涙ながらに訴えた。
そして衝撃を受けて混乱しているマルクに泣きながら、セシルが兄と抱き合ってマルク様の事を笑っていたわと囁き、私を助けて下さいと胸を押し付けたの。
マルク様はあっさり信じ込みセシルを裏切った。もともと、そんな女の事なんか好きでなかったのよ。
自分たちが結ばれた事を知ればセシルはどんな顔をするのかと思うと笑いが止まらなかった。
しかしすぐに兄に発見され、父の手の者に拘束され屋敷の牢に閉じ込められてしまい、セシルの絶望する顔を見ることが出来なかった。
だから、私を愛してくれているお母様に、マルク様と結ばれたこと、もしかしたらお腹に赤ちゃんがいるかもしれないけど、セシルに申し訳ないと謝って欲しいと頼んだ。このような牢に入れられて子供を育てることが出来ないから、もしもの時はマルク様とセシルに子供の世話をお願いするしかないわと泣きついた。
お母さまは、「お母様に任せなさい」と言ってくれた。
せっかく、領地から呼び戻されたお母様ともっと話をしたかったのにすぐに騎士がやってきて、私は騎士団管理の収監施設に入れられてしまった。
そして取り調べが始まった。
自分を取り調べた担当騎士はとても見目が良く、優しそうな男だった。おそらくどこか貴族の子息に違いない。
マルクと同じように泣き落としで、自分の潔白を訴えようと思った。マルクなど簡単に騙されたのだ、自分の魅力にかかれば取り調べ位簡単に乗り切れるはず。
「それであなたは実の娘のようにかわいがられていたセシル嬢を妬んで冷酷非道な行いをしたわけですね。」
「違うのです、騎士様。私は・・・やっと実の家に戻れたのに養女のセシルにいじめられていたのです。彼女は実子の私がいると追い出されるかもしれないと不安になって私を殺そうと・・・お父様もお兄様も彼女の言いなりでしたの。今回も理不尽な理由で閉じ込められていたのを何とか逃げ出して、知り合いのマルク様に助けていただいたのです。」
「あなたは行方不明の間大変な生活をしていたのですね?」
アナベルは涙を目に浮かべて何度もうなずき、
「そうなのです。やっと本当の家族のもとに戻れたかと思えば領地に閉じ込められて。そこから逃げてきて、まさかこんな目に遭うだなんて・・・私が何をしたというのでしょう。」
アナベルは涙を落とし、悲しさに打ちひしがれてしまったように弱弱しく、騎士に縋ろうと手を伸ばした。
「大変でしたね、不幸な目に遭ったあなたには同情します。」
それを聞いたアナベルは心の中でニヤリとする。
「と、いうとでも思いましたか?」
「え?」
騎士はアナベルの手を避けると
「あなたのしたことは二度の殺人未遂、暴行、暴言、詐欺・・・あなたの罪はそれだけではない、いったい何人の人生を狂わせましたか?自分の親を兄弟を、幼馴染を。あなたの背景など知った事ではない。家族の所に戻り、幸せを取り戻す機会を潰したのはあなた自身です。」
騎士はそう言って、冷ややかな目でアナベルを見つめた。
「き、騎士様。私は本当に何も・・・信じてくださいませ。」
アナベルは悲しそうに身を震わす。
「あなたは男に媚びを売り、嘘をついて色仕掛けで迫るしか能がないのでしょうか? まともな取り調べを受けるつもりがないのならこれで終了でかまいませんよ」
「で、では家に戻してもらえるのですね?」
馬鹿にされたことは頭にきたが、結果的にはこれで解放されるのなら良かったのだ。
「本当に能どころか脳がないのですね。殺人未遂の罪名で解放されるはずもないことくらいわかりそうなものですが。」
「取り調べは終了だと言ったではないですか!」
「ええ、虚言をいくら聞いても時間の無駄ですからね。あなた以外から集めた情報で罪を確定させます。あなたがこの後何を言おうがもう聞く耳はもちません。」
「そんな勝手なこと認められるはずはないわ!」
「これは非公式だからね。なにしろこの国の貿易に重要な役割を担っているシャリエ子爵からの内密の願いですから。」
「まさか! お父様が私を突き出したというの⁈ そんなはずはないわ! だってお父様は領地で大事にしてくれたもの!あんな偽物の娘の為に私を突き出すはずがないわ!」
「あなたはその父親の心苦しい気持ちを汲まず、自分の性根を改める事がなかった。子爵は遅きに失したが、ゆがみを戻そうとしたのです。あなたが正直に話し反省すれば少しでも減刑を。反省するそぶりがなければ・・・その采配は私にゆだねられています。」
「そんなの嘘よ! お父様は私を見捨てるはずないわ! やっと戻ってきた可愛い実の娘なのよ⁉」
「その念願の娘がこのような人間でさぞかし落胆されたことでしょう。死んでくれていた方がましだったのかもしれませんね。」
「ひどいわ!」
「行方不明だった令嬢の奇跡の発見。そもそもそんな奇跡は本当にあったのでしょうか?」
「私は正真正銘アナベルです!」
「まあ、もうじきわかるでしょう。あなたを育てていた養父母から丁寧に話を聞いているところですからね。」
「父さんたちを⁉ 父さんたちには関係ないじゃない!善良な無関係の人たちを貶めてそれでも騎士ですか!」
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「・・・。」
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この嫌味な取調官は、端からアナベルの話を聞く気などなかった。
しかも公式な捜査ではないという。犯人と決めつけ罰するためだけにアナベルは捕らえられたのだ。
「私は・・・本当にセシルに虐げられていました! お父様が何を言ったのかわかりませんが、お父様はセシルに惑わされて嘘をついているのです。」
「セシル嬢はそんな令嬢ではありませんよ。」
「だから怖いのです! 騎士様もみんなも騙されて私の事を・・・」
アナベルはわんわん泣き出す。
それを侮蔑の眼差しで見ていた騎士は、ため息をつくと
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「ひどい、きちんと捜査をしてください!」
「非公式ですから。それに証拠はもう十分すぎるほどありますから。もう少しだけお待ちください。」
そういうと騎士は出て行った。
その結果、アナベルは国でも一番劣悪な環境と言われている収容所に入れられることになった。
アナベルはそんな収監施設の中でも地下の日当たりが悪くてじめじめした牢屋に入れられた。
ここで50年。しかも毎日大量に汚れた下着や服が送られてきてそれを洗濯する業務を課された。
養老院で看護や介護をしてくれる人たちの業務を少しでも軽減するために、大量の洗濯物は罪人の作業としてさせる事に決められていた。
その作業には賃金が発生するが、それは子爵にすべて送られた。子爵がセシルに支払った慰謝料はあくまでも建て替えで、本人から回収したいという子爵の意思でもあった。
最後に、真っ当になって欲しいという辛い親心だった。それがこの女に伝わるかどうかはわからないが。
「なんで毎日こんなことしなくちゃいけないの!私は貴族なのよ⁉ 私は無実なの!」
親心はわずかも伝わらず、アナベルは毎日叫んでいるという。
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