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第四章 赤軍侵攻編
63 急迫する満洲国防衛
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新京の関東軍司令部では、連日にわたって満洲各地の部隊からの報告や航空偵察の結果がもたらされていた。
「西部国境正面と松花江戦線は、かなり危険な状況にあるな」
作戦室で机の上に地図を広げながら、梅津美治郎総司令官が呻くように言う。
八月九日より侵攻を開始したソ連軍は東西と北から満洲国に雪崩れ込んでいたが、その中でも大興安嶺の南端を回って国境を突破したソ連軍と、松花江を遡上しつつ佳木斯へと迫ろうとするソ連軍は、特に満洲国の領地に大きく食い込んでいたのである。
西部国境方面ではソ連軍が中国領を通過して侵攻していることもあり、なおさら防衛線の再構築は急がれていた。
牛島満中将率いる第三方面軍(司令部:鄭家屯)の当初の防衛計画では、交通の便のよい白城子―杜魯爾間の防衛に重点を置いたものとなっていた。
この地域には、満洲国線(その営業は満鉄が担っている)である白杜線が走り、それに沿って整備された道路が存在している。この交通網がソ連に奪取されることになれば、新京や奉天といった満洲国中枢にまでソ連軍は一挙に進撃することが出来る。
西部国境正面は、満ソ国境地帯の中で最も地形的障害に乏しい地域であったからだ。
この地区に配備されているのは、第十軍に属する第二十三師団(司令部:阿爾山)および第十五師団(司令部:五叉溝)の二個師団であった(どちらも三単位師団)。
さらに、方面軍直率の完全機械化部隊である独立混成第三旅団もこの方面に配置されていた。独混第三旅団は戦車二個連隊、機械化歩兵一個連隊、その他野砲大隊、工兵大隊各一個を基幹とする部隊であり、状況次第では戦車師団よりも有力な部隊であると見做されている。
この他、阿爾山駐屯隊(歩兵二個連隊、捜索一個連隊、野砲兵一個連隊、工兵一個連隊基幹)および満州国軍第二師(「師」は日本陸軍の師団に相当。歩兵一個旅団、騎兵二個旅団、野砲兵一個旅団を基幹。司令部は王爺廟)も満蒙国境地帯の防衛のために配置されていた。
実質的に五個師団規模の兵力が、かつてノモンハン事件も発生した満蒙国境地帯の守備兵力だったのである。
第三方面軍は他に第八軍および第九軍が存在していたが、第八軍は内蒙古に近い通遼に配置され、第九軍は実質的な方面軍予備として洮南・白城子にあった。
つまり開戦当初、大興安嶺南端を回って満洲国に侵攻したソ連軍に対する兵力は、第十軍の二個師団および独混第三旅団、阿爾山駐屯隊、満洲国軍第二師だけだったのである。
そして、ソ連軍が中国領を通過して満洲国に侵攻している以上、通遼の第八軍を阿爾山方面に動かすわけにもいかず、洮南・白城子の第九軍もまた同様であった。これら部隊は、ソ連軍から満洲国中枢を守り抜かねばならない兵力であるからだ。
一方、実質五個師団規模の兵力でモンゴルとの国境を守備する日本軍に対して、ソ連軍は第三十九軍および第五戦車軍をこの方面に投入していた。第三十九軍は九個狙撃師団および一個戦車師団、二個戦車旅団、二個砲兵師団からなり、戦車・自走砲五〇二輌、火砲二七〇八門を擁する大兵力であった。
第五戦車軍も、一個戦車師団および二個機械化軍団、二個自動車化狙撃師団からなる強大な装甲部隊であった。
この内、第三十九軍は二個狙撃師団を以て海拉爾と阿爾山の連絡を断つべく、北方へと差し向けていたが、それでも第三十九軍は予備兵力を除く三個狙撃師団および一個戦車師団を先鋒として阿爾山・五叉溝の日本軍陣地へと攻撃を開始したのである。この先鋒集団の後方には、さらに二個狙撃師団が後続していた。
つまり、第十軍は歩兵七個師団および戦車一個師団による圧迫を受けていたのである。
また、パーヴェル・ロトミストロフ戦車大将率いる第五戦車軍は、中国領内蒙古を突破することで阿爾山・五叉溝などの日本軍陣地を迂回、直接、索倫やその先にある洮南を目指すべく進撃を続けていた。
このために、第三方面軍は第十軍への増援が不可能だったのである。
西部国境方面で唯一、ソ連軍の侵攻を食い止めているのは、北西方面の第六軍(司令部:海拉爾)であった。こちらは岡村寧次大将率いる第二方面軍(司令部:斉斉哈爾)麾下の部隊であり、満洲里方面から侵攻するソ連軍に対し良く持ち堪えていた。
北西国境方面はもともと、従来の対ソ戦においては長期持久が求められていた地区である。従来の対ソ作戦計画では、関東軍主力が東部国境方面から沿海州に侵攻する間、海拉爾はチタ方面から来襲するソ連軍に対し防衛を行わねばならなかったのだ。
そのため、海拉爾要塞を中心とした永久陣地・野戦陣地の築城は一九三五年から開始され、一九四四年時点では相当強固な防衛体制が構築されていたのである。
これが、ソ連軍の侵攻に対して善戦を続けられている要因であった。
しかし一方で、この地区ではいくつかの悲劇が発生してもいた。
開戦当時、満ソ国境の街・満洲里には一二三一名の日本人開拓民・居留民がいた。ソ連軍侵攻を受けて九日早朝、まず婦女子をトラックにて脱出させようとしたのであるが、このトラックがソ連軍による攻撃を受けたのである。結果、三〇名の死者を出し、日本人は満洲里市街地からの脱出が困難となってしまったのだ。
開戦当日に満洲里を占領したソ連軍は、労働力として使える成人男子三六六名を即座にソ連領内に連行した。さらに、労働力としては使えない老病者約八〇名が、その場で殺害されている。
残された婦女子七八八名は、妙齢の者たちを中心にソ連軍による婦女暴行の犠牲者となった。
辛うじて海拉爾に辿り着いたのは、三〇名あまりであった。
さらに満洲里以外の国境付近の開拓民一〇〇名以上とも連絡がつかなくなり、全員がソ連軍によって連行されたか、集団自決ないし現地民の襲撃を受けて殺害されたものと見られた。
唯一、ほとんどすべての者が脱出に成功したのは、炭鉱の街・札來諾爾の邦人約五〇〇名であった。炭鉱から石炭を運ぶための鉄道があったことが、彼らを救ったのである。
そして脱出者からソ連軍の蛮行が報告されると、第六軍司令部は海拉爾居留の邦人約六〇〇〇名に対しても、哈爾浜方面への脱出を急がせることになった。
一方、北部国境正面である黒河方面でも、ソ連軍は黒龍江を渡河しての侵攻を開始している。
北部国境正面にあたる黒河・孫呉・愛琿地区を守備するのは、同じく第二方面軍麾下の第四軍(司令部:孫呉)であった。
この地区もまた、海拉爾地区と同じく一九三〇年代半ばから永久陣地の築城が行われている。特に第六国境守備隊の拠る愛琿要塞はこの地域では最も充実した地下式の要塞であり、東部の虎頭要塞と共に九〇式二十四センチ列車砲二門が配備されているのもこの要塞であった。
北部国境正面は、一時期はシベリア鉄道遮断のための攻勢作戦が検討されていた地域だけに、そこに至る交通網もそれなりに充実していた。北部国境の街・黒河と斉斉哈爾や哈爾浜を結ぶ鉄道は依然として単線ではあったものの、道路網が相応に整備されていたのである。
第四軍もまた、侵攻するソ連軍に対して善戦を続けているといえた。
地形的に、北部国境正面では黒河―ブラゴヴェシチェンスク以外で黒龍江を渡河出来る地点がないのがその大きな理由であった。
大興安嶺山脈、小興安嶺山脈、伊勒呼里山脈などが連なる北部国境地帯は地形的な障害が険しく、大規模な作戦行動は不可能であった。そうした中で黒河周辺の地域だけが小興安嶺山脈の鞍部(いわゆる「コル」)を形成しており、ソ連領からの侵攻が可能だったのである。
この地区を担当したソ連軍は、第二極東正面軍に属する第二軍であった。兵力は三個狙撃師団、一個山岳狙撃連隊、三個戦車旅団を基幹とした戦車・自走砲二五〇輌、火砲一二七〇門である。
この地域を突破されれば、やはり斉斉哈爾や哈爾浜といった満洲中央部の平野へと抜けることが可能であった。
この地域の満蒙開拓団を中心とする在留邦人は、比較的幸運な部類に入る。黒龍江沿岸の黒河や孫呉で第四軍がソ連軍の侵攻を阻止していたため、満洲里のようにソ連軍の暴虐に晒されることなく満鉄の手配した引き揚げ列車に乗ることが出来たのである。
避難中の開拓団婦女子を守るため、召集された満蒙開拓青少年義勇軍などが護衛に付いたことも、引き揚げが概ね成功した要因であった。ただし、もちろん犠牲がなかったわけではない。
鉄道沿線に向かうまでに湿地帯や山岳部など困難な地形を走破しなければならなかった開拓団もあり、足腰の弱い者が落伍し、体力が尽きて死亡する者もあったのである。また、当然ながら匪賊との戦闘に巻き込まれて死亡した開拓団員もいた。
それでも彼らの大部分は、何とか哈爾浜へと辿り着くことに成功している。
北部国境においては、このように守備部隊は概ね善戦を続けていたものである。
そして、西部国境方面と共に戦況が急迫しているのが、東部国境方面であった。
「西部国境正面と松花江戦線は、かなり危険な状況にあるな」
作戦室で机の上に地図を広げながら、梅津美治郎総司令官が呻くように言う。
八月九日より侵攻を開始したソ連軍は東西と北から満洲国に雪崩れ込んでいたが、その中でも大興安嶺の南端を回って国境を突破したソ連軍と、松花江を遡上しつつ佳木斯へと迫ろうとするソ連軍は、特に満洲国の領地に大きく食い込んでいたのである。
西部国境方面ではソ連軍が中国領を通過して侵攻していることもあり、なおさら防衛線の再構築は急がれていた。
牛島満中将率いる第三方面軍(司令部:鄭家屯)の当初の防衛計画では、交通の便のよい白城子―杜魯爾間の防衛に重点を置いたものとなっていた。
この地域には、満洲国線(その営業は満鉄が担っている)である白杜線が走り、それに沿って整備された道路が存在している。この交通網がソ連に奪取されることになれば、新京や奉天といった満洲国中枢にまでソ連軍は一挙に進撃することが出来る。
西部国境正面は、満ソ国境地帯の中で最も地形的障害に乏しい地域であったからだ。
この地区に配備されているのは、第十軍に属する第二十三師団(司令部:阿爾山)および第十五師団(司令部:五叉溝)の二個師団であった(どちらも三単位師団)。
さらに、方面軍直率の完全機械化部隊である独立混成第三旅団もこの方面に配置されていた。独混第三旅団は戦車二個連隊、機械化歩兵一個連隊、その他野砲大隊、工兵大隊各一個を基幹とする部隊であり、状況次第では戦車師団よりも有力な部隊であると見做されている。
この他、阿爾山駐屯隊(歩兵二個連隊、捜索一個連隊、野砲兵一個連隊、工兵一個連隊基幹)および満州国軍第二師(「師」は日本陸軍の師団に相当。歩兵一個旅団、騎兵二個旅団、野砲兵一個旅団を基幹。司令部は王爺廟)も満蒙国境地帯の防衛のために配置されていた。
実質的に五個師団規模の兵力が、かつてノモンハン事件も発生した満蒙国境地帯の守備兵力だったのである。
第三方面軍は他に第八軍および第九軍が存在していたが、第八軍は内蒙古に近い通遼に配置され、第九軍は実質的な方面軍予備として洮南・白城子にあった。
つまり開戦当初、大興安嶺南端を回って満洲国に侵攻したソ連軍に対する兵力は、第十軍の二個師団および独混第三旅団、阿爾山駐屯隊、満洲国軍第二師だけだったのである。
そして、ソ連軍が中国領を通過して満洲国に侵攻している以上、通遼の第八軍を阿爾山方面に動かすわけにもいかず、洮南・白城子の第九軍もまた同様であった。これら部隊は、ソ連軍から満洲国中枢を守り抜かねばならない兵力であるからだ。
一方、実質五個師団規模の兵力でモンゴルとの国境を守備する日本軍に対して、ソ連軍は第三十九軍および第五戦車軍をこの方面に投入していた。第三十九軍は九個狙撃師団および一個戦車師団、二個戦車旅団、二個砲兵師団からなり、戦車・自走砲五〇二輌、火砲二七〇八門を擁する大兵力であった。
第五戦車軍も、一個戦車師団および二個機械化軍団、二個自動車化狙撃師団からなる強大な装甲部隊であった。
この内、第三十九軍は二個狙撃師団を以て海拉爾と阿爾山の連絡を断つべく、北方へと差し向けていたが、それでも第三十九軍は予備兵力を除く三個狙撃師団および一個戦車師団を先鋒として阿爾山・五叉溝の日本軍陣地へと攻撃を開始したのである。この先鋒集団の後方には、さらに二個狙撃師団が後続していた。
つまり、第十軍は歩兵七個師団および戦車一個師団による圧迫を受けていたのである。
また、パーヴェル・ロトミストロフ戦車大将率いる第五戦車軍は、中国領内蒙古を突破することで阿爾山・五叉溝などの日本軍陣地を迂回、直接、索倫やその先にある洮南を目指すべく進撃を続けていた。
このために、第三方面軍は第十軍への増援が不可能だったのである。
西部国境方面で唯一、ソ連軍の侵攻を食い止めているのは、北西方面の第六軍(司令部:海拉爾)であった。こちらは岡村寧次大将率いる第二方面軍(司令部:斉斉哈爾)麾下の部隊であり、満洲里方面から侵攻するソ連軍に対し良く持ち堪えていた。
北西国境方面はもともと、従来の対ソ戦においては長期持久が求められていた地区である。従来の対ソ作戦計画では、関東軍主力が東部国境方面から沿海州に侵攻する間、海拉爾はチタ方面から来襲するソ連軍に対し防衛を行わねばならなかったのだ。
そのため、海拉爾要塞を中心とした永久陣地・野戦陣地の築城は一九三五年から開始され、一九四四年時点では相当強固な防衛体制が構築されていたのである。
これが、ソ連軍の侵攻に対して善戦を続けられている要因であった。
しかし一方で、この地区ではいくつかの悲劇が発生してもいた。
開戦当時、満ソ国境の街・満洲里には一二三一名の日本人開拓民・居留民がいた。ソ連軍侵攻を受けて九日早朝、まず婦女子をトラックにて脱出させようとしたのであるが、このトラックがソ連軍による攻撃を受けたのである。結果、三〇名の死者を出し、日本人は満洲里市街地からの脱出が困難となってしまったのだ。
開戦当日に満洲里を占領したソ連軍は、労働力として使える成人男子三六六名を即座にソ連領内に連行した。さらに、労働力としては使えない老病者約八〇名が、その場で殺害されている。
残された婦女子七八八名は、妙齢の者たちを中心にソ連軍による婦女暴行の犠牲者となった。
辛うじて海拉爾に辿り着いたのは、三〇名あまりであった。
さらに満洲里以外の国境付近の開拓民一〇〇名以上とも連絡がつかなくなり、全員がソ連軍によって連行されたか、集団自決ないし現地民の襲撃を受けて殺害されたものと見られた。
唯一、ほとんどすべての者が脱出に成功したのは、炭鉱の街・札來諾爾の邦人約五〇〇名であった。炭鉱から石炭を運ぶための鉄道があったことが、彼らを救ったのである。
そして脱出者からソ連軍の蛮行が報告されると、第六軍司令部は海拉爾居留の邦人約六〇〇〇名に対しても、哈爾浜方面への脱出を急がせることになった。
一方、北部国境正面である黒河方面でも、ソ連軍は黒龍江を渡河しての侵攻を開始している。
北部国境正面にあたる黒河・孫呉・愛琿地区を守備するのは、同じく第二方面軍麾下の第四軍(司令部:孫呉)であった。
この地区もまた、海拉爾地区と同じく一九三〇年代半ばから永久陣地の築城が行われている。特に第六国境守備隊の拠る愛琿要塞はこの地域では最も充実した地下式の要塞であり、東部の虎頭要塞と共に九〇式二十四センチ列車砲二門が配備されているのもこの要塞であった。
北部国境正面は、一時期はシベリア鉄道遮断のための攻勢作戦が検討されていた地域だけに、そこに至る交通網もそれなりに充実していた。北部国境の街・黒河と斉斉哈爾や哈爾浜を結ぶ鉄道は依然として単線ではあったものの、道路網が相応に整備されていたのである。
第四軍もまた、侵攻するソ連軍に対して善戦を続けているといえた。
地形的に、北部国境正面では黒河―ブラゴヴェシチェンスク以外で黒龍江を渡河出来る地点がないのがその大きな理由であった。
大興安嶺山脈、小興安嶺山脈、伊勒呼里山脈などが連なる北部国境地帯は地形的な障害が険しく、大規模な作戦行動は不可能であった。そうした中で黒河周辺の地域だけが小興安嶺山脈の鞍部(いわゆる「コル」)を形成しており、ソ連領からの侵攻が可能だったのである。
この地区を担当したソ連軍は、第二極東正面軍に属する第二軍であった。兵力は三個狙撃師団、一個山岳狙撃連隊、三個戦車旅団を基幹とした戦車・自走砲二五〇輌、火砲一二七〇門である。
この地域を突破されれば、やはり斉斉哈爾や哈爾浜といった満洲中央部の平野へと抜けることが可能であった。
この地域の満蒙開拓団を中心とする在留邦人は、比較的幸運な部類に入る。黒龍江沿岸の黒河や孫呉で第四軍がソ連軍の侵攻を阻止していたため、満洲里のようにソ連軍の暴虐に晒されることなく満鉄の手配した引き揚げ列車に乗ることが出来たのである。
避難中の開拓団婦女子を守るため、召集された満蒙開拓青少年義勇軍などが護衛に付いたことも、引き揚げが概ね成功した要因であった。ただし、もちろん犠牲がなかったわけではない。
鉄道沿線に向かうまでに湿地帯や山岳部など困難な地形を走破しなければならなかった開拓団もあり、足腰の弱い者が落伍し、体力が尽きて死亡する者もあったのである。また、当然ながら匪賊との戦闘に巻き込まれて死亡した開拓団員もいた。
それでも彼らの大部分は、何とか哈爾浜へと辿り着くことに成功している。
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そして、西部国境方面と共に戦況が急迫しているのが、東部国境方面であった。
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