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最終章 町の名はパラフ。プラハじゃないです。……どう言う事?
7-5 卓上お掃除ロボ・2代目Ms.クリーン、2回目の登場です。
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フランツとツランフが飛び出した部屋で、ツランフの両親と共に取り残される。あっ、何か気まずい。
「……あのぅ。ツランフ君の友達の偉介と言います。結城偉介です」
「あ、そうですか。ハハ」
ツランフの父親も気まずそうだ。
「あ、イスケさんですね。今、お茶を淹れますから、どうぞ掛けてください。……あ、私はツランフの母親です」
んーーー。そりゃ、気まずいですよね。でもお茶を頂いて落ち着きたいんで、素直に座らせていただきます。
「……ああ、すいません。お客さんがいらっしゃってるのに、テーブルが埃だらけで。古い建物なんで、すぐに埃が溜まるんです」
フランツの父親が手でテーブルの埃を払っている。母親は台所に逃げたまま戻ってこない。んーーー。気まずい。気まずすぎる。こんな事なら二人と一緒に広場へ行った方がよかったのか? いや、ダメだ。巨大ゴキブリの退治に行ったら、俺は葬られてしまう。
「……ハハハハハ」
「ハハハハハ……」
愛想笑いに、愛想笑いで返す。余程気になるのか、フランツの父親はまだ手で埃を払っている。
「……ハハハハハ」
気まずい。何かこの気まずさを脱出する術はないだろうか? ……あ、そうだ。今、このシチュエーションにピッタリの秘密兵器があるじゃないか。
「……じゃ、じゃーん」
「何ですか? それは?」
フランツの父親が食い付いてくれました。丁度お茶を運んできた母親も、テーブルに置いたロボットに見入ってくれてます。……話題作り成功です!
「……これは卓上お掃除ロボ・2代目Ms.クリーンです。こうやってテーブルの上に置いて、スイッチを入れると。ほら、勝手に埃を吸って掃除してくれますよ」
「ほぅー、これは凄い」
「勝手に掃除をしてくれるなんて、まるで魔法ですね」
「あ、こちらはお邪魔している御礼にプレゼントさせてください」
「いいんですか?」
「はい、どうぞ」
「………………」
あれ? もう沈黙ですか? 卓上お掃除ロボ・2代目Ms.クリーンさんを登場させても、会話は2分と保たないんですね。……はい、撃沈ですよ。はい。
「あ、ツランフ達が戻って来たら、お教えしますから、どうぞツランフの部屋でゆっくりしていてください」
「あ、はい」
そりゃ、そうですよね。気まずいですもんね。目の前に居られるより、見えない所に居てくれた方が助かりますよね。……まぁ、まぁ。これはお互い様です。俺も助かります。……席を立ち、ツランフの部屋に引っ込む。
あ、ハル君からLINEが来てたじゃありませんか。ハル君、気付かなくて、ごめんなさい。
(店長、もう俺の手に負えなくなりました。多分店長勝手に動きすぎなんです。とりあえずすぐ返事ください)
(店長、まだ未読ですか?どうなっても知りませんよ。分かったら早く返事ください)
(店長、生きてますか?生きてたら返事ください)
おおー、ハル君、本当にごめんなさい。すごく心配させたみたいですね。って、手に負えなくなったって、どう言う事?
(ハル君、ごめん。今、やっとLINE見た)
(遅い!遅すぎです)
(ごめん。それでハル君の手に負えないって?)
(そうなんです。もう勝手に話が進んじゃって、でもまた戻ったりで、めちゃくちゃなんです)
(それって、どう言う事?)
(だから、俺が書いていないのに、パソコン開いたら勝手に話が書き進められてるんですよ。もう俺の手に負えない感じです)
(ハル君、ちょっと待って。俺を見捨てないでね)
(見捨てはしないですけど。で、店長、今、パラフにいますか?)
(そうそう。プラハからパラフに来たんだ。何故かフランツと一緒に)
(やっぱり。今、フランツとツランフと巨大ゴキブリ退治に行ってますよね?)
(そうそう。二人で行ってもらった)
(分かりました。多分、この後、フランツとツランフがカルレ少年を連れて帰って来ます。三人が帰って来たら、またLINEください)
えっ? 今じゃダメなの? 何で? でも、フランツ達も、カルレ少年も無事だったって事か。それはちょっと安心できるな。
「……あのぅ。ツランフ君の友達の偉介と言います。結城偉介です」
「あ、そうですか。ハハ」
ツランフの父親も気まずそうだ。
「あ、イスケさんですね。今、お茶を淹れますから、どうぞ掛けてください。……あ、私はツランフの母親です」
んーーー。そりゃ、気まずいですよね。でもお茶を頂いて落ち着きたいんで、素直に座らせていただきます。
「……ああ、すいません。お客さんがいらっしゃってるのに、テーブルが埃だらけで。古い建物なんで、すぐに埃が溜まるんです」
フランツの父親が手でテーブルの埃を払っている。母親は台所に逃げたまま戻ってこない。んーーー。気まずい。気まずすぎる。こんな事なら二人と一緒に広場へ行った方がよかったのか? いや、ダメだ。巨大ゴキブリの退治に行ったら、俺は葬られてしまう。
「……ハハハハハ」
「ハハハハハ……」
愛想笑いに、愛想笑いで返す。余程気になるのか、フランツの父親はまだ手で埃を払っている。
「……ハハハハハ」
気まずい。何かこの気まずさを脱出する術はないだろうか? ……あ、そうだ。今、このシチュエーションにピッタリの秘密兵器があるじゃないか。
「……じゃ、じゃーん」
「何ですか? それは?」
フランツの父親が食い付いてくれました。丁度お茶を運んできた母親も、テーブルに置いたロボットに見入ってくれてます。……話題作り成功です!
「……これは卓上お掃除ロボ・2代目Ms.クリーンです。こうやってテーブルの上に置いて、スイッチを入れると。ほら、勝手に埃を吸って掃除してくれますよ」
「ほぅー、これは凄い」
「勝手に掃除をしてくれるなんて、まるで魔法ですね」
「あ、こちらはお邪魔している御礼にプレゼントさせてください」
「いいんですか?」
「はい、どうぞ」
「………………」
あれ? もう沈黙ですか? 卓上お掃除ロボ・2代目Ms.クリーンさんを登場させても、会話は2分と保たないんですね。……はい、撃沈ですよ。はい。
「あ、ツランフ達が戻って来たら、お教えしますから、どうぞツランフの部屋でゆっくりしていてください」
「あ、はい」
そりゃ、そうですよね。気まずいですもんね。目の前に居られるより、見えない所に居てくれた方が助かりますよね。……まぁ、まぁ。これはお互い様です。俺も助かります。……席を立ち、ツランフの部屋に引っ込む。
あ、ハル君からLINEが来てたじゃありませんか。ハル君、気付かなくて、ごめんなさい。
(店長、もう俺の手に負えなくなりました。多分店長勝手に動きすぎなんです。とりあえずすぐ返事ください)
(店長、まだ未読ですか?どうなっても知りませんよ。分かったら早く返事ください)
(店長、生きてますか?生きてたら返事ください)
おおー、ハル君、本当にごめんなさい。すごく心配させたみたいですね。って、手に負えなくなったって、どう言う事?
(ハル君、ごめん。今、やっとLINE見た)
(遅い!遅すぎです)
(ごめん。それでハル君の手に負えないって?)
(そうなんです。もう勝手に話が進んじゃって、でもまた戻ったりで、めちゃくちゃなんです)
(それって、どう言う事?)
(だから、俺が書いていないのに、パソコン開いたら勝手に話が書き進められてるんですよ。もう俺の手に負えない感じです)
(ハル君、ちょっと待って。俺を見捨てないでね)
(見捨てはしないですけど。で、店長、今、パラフにいますか?)
(そうそう。プラハからパラフに来たんだ。何故かフランツと一緒に)
(やっぱり。今、フランツとツランフと巨大ゴキブリ退治に行ってますよね?)
(そうそう。二人で行ってもらった)
(分かりました。多分、この後、フランツとツランフがカルレ少年を連れて帰って来ます。三人が帰って来たら、またLINEください)
えっ? 今じゃダメなの? 何で? でも、フランツ達も、カルレ少年も無事だったって事か。それはちょっと安心できるな。
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