うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの

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第六章 孫を追いかけ王都に到着で御座います。

6-6 ゴルフにはウンザリで御座います。

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「探偵さんよぅ。その練習生の中に雷人がいるんじゃなかろうか」

 ズズッとレンレンのジュースを啜り上げたじぃじが、探偵さんに聞いておられます。ですが、探偵さんに確認しなくとも、練習生になった少年達は皆、齢14との事じゃありませんか。もうこれは確証があるようなもので御座います。

「探偵さん。雷人は間違いなく、その練習生の中に居ると思います。……ウーグルさんのお話では、領土北方との事です。私達もその領土北方を目指しませんか?」

 探偵さんに、そのような提案を申し上げましたが、探偵さんには別の提案があるようで御座います。一刻も早く、雷人に会いたいと願う気持ちからの提案でしたが、少し浅はかだったようで御座います。

「……この王都から、領土北方までは10日はかかる道のりです。途中で会えれば良いですが、私達が到着する頃には、もう練習生達は王都に向かっています。途中で会えなかった事を考えると、この王都で待っていた方が確実かと」

 確かにおっしゃる通りで御座いますね。無理に歩を進めるより、この王都に居る方が間違いない。それは確かな事かもしれません。

「そうですね。私が浅はかでした。……それで練習生達のお披露目を、私も見る事が出来るでしょうか?」

 その時です。私の質問に答えてくださったのは、ウーグルさんでした。

「……それは何とでも出来ますよ。私は護衛隊の元隊長ですから。私が同行すれざ、容易い事です」

「よろしいのですか?」

「もちろん」

 威勢のいい返事をくださったウーグルさん。じぃじと探偵さんとレオンさんだけじゃなく、力強い仲間が増えました。……本当に有り難いお話です。

「……それでは、お披露目の日はウーグルさんに協力をお願いするとして、それまでは出来るだけ情報を集めましょう」

 そうですね。探偵さんのおっしゃる通りです。いては事を仕損じる。で、御座います。その間に少しでも多くの情報を集める。それが私達にとっての最善策で、間違いありません。

「それで、探偵さんよぅ。後はどんな情報が必要なんじゃ? あの石ころの事も分かったじゃろ? それに雷人が護衛隊の練習生の中に居る事も分かった。あとそのお披露目が2週間後だって事もな」

 じぃじで御座います。どんな情報でも、雷人に関わる事なら、全てを知りたいと思っているのですが、……さて? じぃじは何を言いたいのでしょう?

「情報集めは私にお任せ頂いて構いません。それまで康夫さんと光江さんは、どうぞゆっくりされていてください」

「おお、おお。そうか、そうか」

 急にじぃじは目を輝かせましたが、そう言う訳にはまいりません。探偵さんにおんぶに抱っこで、迷惑ばかり掛けるなんて、私は納得いきません。雷人は私にとって、大切な孫なんです。

「じぃじは好きにしていただいて構いませんが、私は探偵さんと一緒に情報集めを致します!」

「いやぁ、探偵さんがいいと言ってくれておるんじゃ。少しの間、その10周年の記念の日まで、あっちの世界に戻らんか?」

 じぃじの魂胆が分かりました。確かゴルフコンペは来月の2日だったはずで御座います。

「じぃじお一人で戻られてください。私はこの王都で、探偵さんと一緒に情報集めを致します」

「わし1人で戻っても……誰が飯を作ってくれるんじゃ? ばぁばが居ないと、わしは何も出来ん」

「あら? 私は飯炊き女では御座いません! 外食でも何でも方法は御座います!」

「冷たいのぅ。連れないのぅ」

 何だか情け無い声を出しておりますが、ここは折れる訳にはいきません。

「分かりました。確かゴルフコンペは来月の2日で御座いましたね。その日だけ戻ればよろしいのでは? コンペの日なら、食事もゴルフ場でいただく事になるでしょうし」

「それじゃ、練習が出来んのじゃ」

 好き勝手なじぃじに、少し呆れてまいりました。ゴルフの事となると、いつもこうで御座います。

「……お好きになさってください。私はもう知りません。私にとって、雷人以上のものは御座いませんので」

 じぃじはそれ以上、何も言ってきませんでした。ですが何やら探偵さんに、コソコソと耳打ちしております。探偵さんに協力いただいても、私の気が変わる事はないのですけどね。……もうこの件は終わりです。ここで終わりに致します。
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