うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの

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第六章 孫を追いかけ王都に到着で御座います。

6-5 護衛隊の練習生で御座います。

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「探偵さんよぅ。王室の護衛隊って言う事は?」

「そうですね……」

 探偵さんの言葉は、繋がりませんでした。今、何を頭に浮かべておられるかも、想像が難しいところです。ですが、じぃじは、そんな探偵さんの思考を、少し読み取れているようで御座います。ここはじぃじと探偵さんにお任せして、私はレンレンのジュースをゆっくり味わいたいと存じます。

「……いかがですか?」

「ええ、とても甘くて美味しいです。それにこの白い色に見合って、何やらミルクのような味も致しますね」

 マーナさんに聞かれ、お答えしましたが、私の感想は間違っていなかったようです。

「そうなんです。このレンレンは森のミルクと呼ばれていますから」

 にこやかに笑うマーナさん。甘いジュースと相まって、何だかほっこりとさせられますが、そんな時間は、長く続けさせてもらえないようです。

「……ウーグルさん。ちょっとお伺いしたい事が」

 探偵さんか口火を切られました。

「ウーグルさんは、いつまで王室の親衛隊に? いつまで隊長をされていたんですか?」

「ああ。1カ月前までですよ。練習中に足を切断する程の大怪我をしてしまって」

「1カ月前ですか……」

 探偵さんが目を伏せて、何やら考え込んでしまいました。……一カ月前。その頃には、もう雷人はこの世界に召喚されております。もし雷人の召喚に国王と妃が、何か関係をしているなら、ウーグルさんが雷人の事を何か知っているかもしれません。

「……ウーグルさん。私達は孫の雷人を探して、この世界に参りました。雷人が何やら王室と関わっているかもと言う情報も御座いまして。ウーグルさんは何かご存知ではないでしょうか?」

「孫を? そんな事情がおありだったんですね。その雷人君の事は知りませんが、私がまだ護衛隊にいた時に、突然12人の少年達が練習生としてやって来ました。……もしかしたらあの12人の中に雷人君がいたのかも」

 ウーグルさんが難しい顔をしておいでです。雷人の事を、少しでも思い出そうとしてくれているようで御座います。

「……その12人の少年達の事を、詳しく聞かせていただけませんか? もちろんウーグルさんが知る範囲で構いませんので」

 探偵さんで御座います。一気に雷人に繋がりそうな、ウーグルさんのお話に、何だか前のめりになっておいでです。

「私の知っている事でよろしければ……」

 ウーグルさんは、そう前置きをして、話を続けてくださいます。

「……練習生が護衛隊に来たのは、今から3カ月程前でした。皆んな少年達でしたよ。全員14歳になったばかりだと聞かされました。まだまだ華奢きゃしゃな体で、練習生と言っても、これで護衛隊が務まるのか? と、心配になりました。でもいつかこの国を担う事になる人物がいるので、練習は通常通り行うようにと指示がありました」

 14歳の少年達。12人の練習生の中に、雷人が居る事が、確信に変わります。……その時。探偵さんが何かに引っ掛かったようで御座います。

「……その練習生の中に、いつかこの国を担う事になる人物がいる。と、言うのは? ウーグルさんはその人物が誰か知っているんですか?」

「いえ、それは知りません。いつか国を担う事になる人物がいるとは、聞かされましたが、それが誰なのかは知りません。きっと1人に肩入れしないようにとの配慮だと思います」

「それで、その練習生達は今どこに?」

「……領土北方の地で訓練を行っていたのですが、私はこの怪我で除隊となったので、その先の事は……。ただ国王在位10周年を記念して、お披露目を予定していたので、それに合わせてこの王都に戻るはずです」

「10周年の記念にですか……」

 探偵さんがまた目を伏せておいでです。

「……あのぅ、少し口を挟んでよろしいでしょうか? その国王在位10周年の記念はいつの事でしょうか?」

 私の疑問に答えてくれたのは、レオンさんで御座いました。

「それは来月の最初の5の日です。その日から1週間、この王都では様々な催しが予定されています。その練習生のお披露目も、きっとその催しの一環でしょう」

 来月の最初の5の日。もう2週間後じゃ御座いませんか。そこで練習生がお披露目されるなら、きっとそれが雷人との再会の時で御座いますね。 
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