うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの

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第七章 孫を追いかけ情報集めで御座います。

7-1 協力者さん訪問で御座います。

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「探偵さんよぅ。今日はどこに行くんじゃ? 情報を集めるっちゅうてもなぁ」

 あら。昨日の事はなかったような口ぶりですが、じぃじはもうお忘れなのでしょうか? 相変わらずで御座いますが、これでじぃじへの心配は無くなりました。これで雷人の事だけを考えて、邁進できます。

「……今日は私達の協力者になってくれる人の所へ行きます」

「協力者ですか?」

「はい」

 協力者とは一体どなたでしょうか? ですが協力いただける方が居るのは、心強いです。……あら? じぃじが家を収納しております。

「じぃじは、ゆっくりして頂いていて、大丈夫ですよ」

「いや、わしも一緒に行く!」

 あら、まあ。本当にじぃじは寂しがり屋で御座いますね。それ以上は何も言わず、後ろを歩くレオンさんに並んでおいでです。

 この王都は大変大きな町です。きっと1人放り出されたら、私、右も左も分からなくなってしまいますが、探偵さんはスタスタと歩いていらっしゃいます。……さて、30分くらいは歩いたでしょうか。探偵さんが立派なお屋敷の門の前で、足を止めました。

「……こちらですか? ここに協力者さんが?」

「ええ。そうです」

 その時で御座います。門の鉄扉てっぴが勝手に動き出したじゃありませんか。びっくりおったまげで御座います。門の中の庭に誰かが居る姿は見えません。探偵さんがお開けになったのでしょうか? 庭を進む探偵さんに続くと、今度はお屋敷の扉が勝手に開きました。……これはもう黙って見てはいられません。誰も居ないのに勝手に開く門と扉。これはミステリーで御座います。

「探偵さん。どうして門と扉が勝手に開いたのですか?」

 思わず口にしてしまうと、すでに一歩、屋敷に足を入れていらっしゃった探偵さんが振り返られました。

「……これです」  

 探偵さんが右手を上げ、手の甲を私に向けておいでです。

「手、ですか?」

「いえ。この指輪が鍵になっていて反応しただけですよ」

 確かに探偵さんの指には、見慣れない指輪がはまっております。……ミステリーだなんて、一瞬、浮かれてしまいましたが、鍵をお持ちだったんですね。これは私、深読みしてしまいました。

「……お待ちしておりました」

 いつの間に現れたのでしょう。探偵さんの前に、私と変わらないくらいの年配の男性が現れ、会釈をしておいでです。

「スーバスさん。ご無沙汰しております」

 探偵さんも会釈を返しておいでです。

「……あ、こちらが光江さん。それと康夫さんと、レオンです」

 探偵さんに紹介され、私も会釈を返します。……このスーバスさんが、協力者の方でしょうか? ふと思いもしましたが、違ったようで御座います。

「ローグ様もお待ちです。どうぞこちらへ」

 スーバスさんが、玄関ホールの階段を上り始めました。それにしても立派なお屋敷で御座います。真っ赤な絨毯が敷かれ、天井からはシャンデリアで御座います。あまりにも立派なので、ついつい我が家と比べてしまいます。……我が家も町内で一番の大きさで御座います。もちろん大きな庭もありますし、部屋数も100程御座いますが、我が家は平屋なんです。赤い絨毯敷きの階段。それにシャンデリアが映える高い天井。つい見惚れてしまいます。

「……立派なお屋敷で御座いますね」

 ふと声を漏らすと、背中にじぃじの声が聞こえました。

「ふんっ。わしの家の方が立派じゃ」  

 階段を上り切り、2階のホールに上がってまいりました時。

「そうですね。康夫さん達のお宅の方が大きいと思います。初めて伺った時、広すぎてびっくりしましたよ」

「そうじゃろ、そうじゃろ。何てったって、102部屋もあるんじゃ。町内一じゃからのぅ」

 こんな異世界で張り合ったところで、何にもなりませんが、何故かじぃじの顔は御満悦です。

「……どうぞ」

 ホールから廊下を少し進んだ所で、スーバスさんが扉を開けてくださいました。

「……ヨーフか。待っておったぞ。久しぶりだな」  

 部屋の中から、昂った男性の声が聞こえてまいりました。きっとローグさんで御座いますね。……探偵さんも再会を喜ぶように、早足で駆け寄り、ローグさんと抱擁を交わしておいでです。協力者さんが、探偵さんを大歓迎するような方で安心で御座います。そう一安心した時で御座います。

 えっ? どう言う事でしょう。これまたびっくりおったまげです。ローグさんのお顔を見て、私、固まってしまいました。すると背中で。

聖人まさとか?」

 そうポツリと吐いて、じぃじも固まってしまいました。
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