【館】 House of Sex Slaves

館 yakata

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episode Q. オーキョの場合 / 性奴隷施設の幽霊

Okyo 006. 幽霊の子守唄 . Song

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「はい、どうぞ」

調教師は、ジャンにディルドを手渡した。
調教師がジャンのために選んだのは、
平均的な男性のぺニスよりも、うんと小さく、丸文字の矢印の形状、真っ白なつるりとしたシリコンディルドで、アイスキャンディ感覚で舐めて遊べるモノだ。
「落とすなよ」
受け取ったジャンは、分泌物の中に浮き漂い、軽く開いた唇で熱い息気を吐き、舐めた。

「ジャン、アヌスを解そうね」
調教師の、スキンを被せた人差し指と中指が、固くすぼまっているアヌスを上下に撫でる。
「ぁぁ…、」
それだけでも、奇怪な不安と沈静とが交る交る襲って来て、
ジャンの全身は、苦しい快い感覚に夕立の如くおののいた。
「大丈夫、大丈夫、」
微かに解れ開いた入口に、柔かい空気が流れこんで、内側の肉壁の感じる処を静かになぶった。
「ぁー…、」
「怖くない」
調教師の慈愛に満ちた指のしめやかな戯れに、ジャンは咽せ入った。
挿入された二本の指が、水音を立てながら前立腺を見つけてくれると、
ジャンの眼に涙が溢れるほどたまり、ほろほろと頰を伝って流れはじめた。
「あぁ、ア、あぁ、ア、アッ」
自分で知らなかった自分の秘密を調教師の調教によって甫めて知ったばかりなのだ。
尚も、指が動く。
「あぁ、アーん!、アー…」


坊やの小雨の雨垂れが、調教師にインスピレーションを与える。
キャンディディルドなど銜えながら、時々こちらを、ちらっと伺う彼は、かわいい。
フェラチオ遊びの為に渡したディルドと同じデザインのバイブレーターで、
この調教を終えようと決めた。


調教師が、バイブレーターの丸い矢印の先で、薄ら開いたジャンのアヌスを愛撫する。
ローションが入口の肉でゼリー状に溜まるのが、とても卑猥だ。
「あぅぅ…、」
「ジャン、とても気持ち良くなれるよ」
バイブレーターの亀頭が、くぽり、納まる。
「は、ああァ」
ジュジュジュ…「ホラ、もう奥まで入った」
「あぁ、ぁぁ…」
忍び寄る快感のせいで、ジャンの泣き顔に仄かな影が落ち出したころ、
丸まる愛児の足指を、撫でながら、調教師は言葉でも彼を励ました。

「ジャンが一生懸命打ち明けてくれた秘密のこと。僕は、誰にも言わないよ」
調教師がバイブレーターを緩やかにピストンさせながら言葉を続ける。
「うんん…」
一言一句、丁寧に。
「二人だけの内緒。約束するよ。僕のこと信じてくれる?」
ジャンは涙で洗われた睫毛を伏せる。
「そう、いい子」
ジャンのアヌスの中に埋まっているバイブレーターが静かに、回転を始めた。
「あぁぁぁ…ッ、は、ぁーン…」
バイブレーターはチャーミングな容姿ではあったが、油断禁物、ジャンの快楽ポイントにがっつり嵌まった。

「アッ、アッ、アッ、」
「もっと、乱れてごらん。できるだろう?」
ジャンの頭の芯は重だるく、気力もなくなり、なにをいわれても聞いてはいずに哭くばかり。
「アッ、アッ、アッ、」
だが、調教師は、調教師らしい愛情に満ちた言葉を注ぎ続ける。
「この部屋には、僕とジャンしか居ないのだから」



調教師は知らない。
ジャンは知らない。
幽霊のオーキョが、苛々を募らせていることなど。


「さっきから、なんだよ。秘密秘密って」



「ヒ、耳…ッ、」
「ジャン…?」

「なあ、ジャン、こんな調教さっさと終わらせて漫画の続き読もうぜ」



「や、首…ッ、」
「ジャン、どうした?」




ジャンの手から、おしゃぶり遊びのディルドが滑り、リノリウムの床に落ちた。


調教師は知らない。
ジャンは知らない。
幽霊のオーキョが、少し驚いたあとに 嗤ったことなど。
「触れられるようになっちゃったなぁ」





「やだッ、止めて、ヤメテ…ッ」
ジャンは、熱い指先と冷たい金属とが同時に皮膚に触れる感覚に、怯え、ソファの上でもがき始めた。
眼を大きく上に瞠い、胸の辺りから何かを剥がそうと、細い腕に遮二無二力を込める。



「あぁぁぁッ、うわぁ…んッ」


「ジャン!」
調教師は、ジャンのアヌスから抜いたバイブレーターを、スイッチも切らずに床に放り投げ、
ソファに片膝で乗り上げ、狂乱し捻転する体を抑えた。
「ぁぁ…ぁぁぁ…ッ、」
ジャンの手が、調教師のブラウスのシフォンを掴む。
調教師は、ジャンのぺニスの 小さな杏の実のような亀頭から漏れる体液に服を汚されるのも厭わず、
震える体を懐に仕舞い込んだ。
耳…?、
首…?、
調教師は、それらをそっと指で辿りながら、腕の中のジャンの呼吸が正常になるのを待った。


「ジャン、メディカルルームへ行こうね」
調教は、中止だ。二度の射精をさせたところで切り上げておけば よかったのだ。
調教師が、ジャンの体を包むため、床の上で皺くちゃになってしまったシーツに手を伸ばす。

ジャンは、調教師に凭れかかって、啜り泣く。瞼の裏が、焼けるみたいに熱い。
「調教師さま…ッ、ぅぅ…助けて、」
「君を安全な所へ連れていく」

しかし、
ジャンは、弱々しくかぶりを振り、
四つ目の秘密を、告白した。
「調教師さま、お尻、触って」
「ジャン」
ジャンは、アヌスの中に 未だネットリ絡まる甘美さの、続きを求めて悲鳴を上げる。
「お尻…ッ、中ッ、…助けて、苦しい!!」

Hello.
Can you hear my voice ?

SOS
SOS


珍しく感情的になった
調教師は 小さく舌を打ち、拾い上げたシーツを再び床に捨て、
ジャンの脚を押し広げ、アヌスに三本の指を奥まで滑り込ませた。
底の底から慰められ深められたジャンの心は、露ばかりの官能のあらわれにも嵐のように感動した。

「あぁぁぁ…ッ、”乳首”、気持ちいい」
「ジャン…?」
「”乳首”…ッ、コリコリ、あ、引っ張ったら、あぁぁぁん…」
「ジャン!」
「調教師さまぁぁ…ッ、アヌスもして…ッうぅ、ん」
調教師はジャンの唇をディープキスで塞いだ。

もう、ジャンの言いたいことは、全て、調教師の唇の中に吸い込まれていった。




調教師は、子犬のように丸まって、芥子色のソファで浅く眠るジャンを眺めながら、
壁に設置されている受話器をとった。
「もしもし。調教が終了した。迎えを頼む。ジャンを、メディカルルームへ」




夜、
殆どの者が眠りを貪る。
もしかしたら、一人か二人の性奴隷は、抜き打ちで調教室に呼ばれ、夜泣きしているかもしれない。
だけど、性奴隷施設のこの練は、静寂に包まれている。

そんな中、ジャンは数日振りに眠れずに ベッドの隅に腰掛けていた。
何を見るわけでもなく壁に向けた眼から、
あとからあとから涙が湧き流れた。


「ごめんな、ごめんなぁ。驚かせて、ごめんなぁ、ジャン」

オーキョはジャンの泣き顔を、見つめるほど、骨肉のいとしさがこみ上げる。
オーキョの、声も、そっと髪から頰を撫でさする掌も、
ジャンは、知らない。

「明日、ジーノたちと野球の試合をする約束じゃないか。坊やを、早く寝かせてやらなくちゃ」

陽の照っているほうは、悪霊、鎮まり、
雨に降られているほうは、善霊、鎮まる。

仄暗い部屋の中、
聞こえぬ
子守唄が流れ、

枕から、オレンジフローラルの香りが漂い始めた。

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