ゲームと現実の区別が出来ないヒドインがざまぁされるのはお約束である(仮)

白雪の雫

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2話

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 まずはチュートリアルとでもいうべきブラッドフォード。

 アラブのシークっぽい彼はラクシャーサ族の王なの♡

 ちなみにラクシャーサというのは羅刹───日本で言えば鬼、ファンタジー風に言えばオーガになるのかな?

 要するに鬼タイプの妖魔を束ねている王様って奴ね。

 次は中級者向けのヴェルナー。

 ギリシア神話のポセイドンが少女漫画に出てきたらこんな風になるのかな~?って感じのキャラデザになっている水妖族の王。

 水妖というのは人魚とかクラーケンとか・・・とにかく海や水に関係のある妖魔を束ねている王様なの♡

 最後は上級者向けのアーデルヴェルト。

 ブラッドフォードは角、ヴェルナーは耳が魚の背びれのような感じで鮮やかな水色の髪という風に、それぞれの妖魔の王である事を示す特徴が身体に出ているのだけどアーデルヴェルトにはそれがないの。

 だって、アーデルヴェルトはセイレーンとかグリフォンとか有翼タイプの妖魔の王で三対の黒い翼は自分の意志で出し入れが出来るから、どこからどう見ても人間としか思えないの。

 彼等は乙女ゲームの攻略対象者だからハイスペックで見た目は二十歳くらいのイケメンでイケボ、何かしらの悩みを抱えているのはお約束なんだけど、同時に婚約者が居るというのもテンプレ通りだったりするのよね~。

 ブラッドフォードの婚約者はアーデルヴェルトの姉であるマリーローズ。

 マリーローズ・・・名前は可憐な感じだしそれに相応しい楚々としているのにどこか妖艶な色香を纏っている美人さんなんだけど、アーデルヴェルトの姉なだけあって弟以上に性格がきついと言うか、我が儘と言うか、ヤンデレと言うか、メンヘラと言うか、難があると言うか、ファザコンとマザコンを拗らせてしまっているというか・・・。

 ・・・・・・まぁ、あの姉弟の性格に難ありなのは育った家庭環境に問題があるのよね~。

 ゲームが始まる時にあるエピソードが語られていたでしょ?

 あれはゲーム開始の数百年前の話になるのだけど、それに出てきたオッドアイの修道女というか聖女───セレスティ?いや、リュミエールと言うのが正しいのかな?

 セレスティはグレンヴァルトにとって光になれなかったからリュミエールではなくセレスティって呼んだ方がいいわね。

 とにかくセレスティを見初めたグレンヴァルトが原因なの。

 妖魔の王に匹敵する魔力を持っている事もあるけど、何よりセレスティの見た目がストライクゾーンだったからグレンヴァルトは彼女を拉致して、その日のうちに襲っちゃったのよね~。

 その結果、翌年にはマリーローズが、数年後にアーデルヴェルトが産まれるんだけど、信仰心が篤く神の教えで自ら命を絶てないセレスティはグレンヴァルトに我が身を穢された事だけではなく、妖魔の子供を産み落としたという事実に絶望して心を壊してしまったの。

 王族であるマリーローズとアーデルヴェルトは物質的には恵まれていたけど、親の愛情を受けずに育ったから姉は我が儘で癇癪持ち、おまけにヤンデレでメンヘラ、婚約者であるブラッドフォードを盲目的に愛して嫉妬深い女性に、弟のアーデルヴェルトも姉と似たような性格でヴェルナーの妹を婚約者にしているのに多くの女性と情を交わすけれど決して本気にならないの。

 でも・・・誰よりも愛情を求めている。

 それがマリーローズとアーデルヴェルトという人達なの。

 ヴェルナーの婚約者は吸血タイプの妖魔の王であるアルフォンス(何百人もの寵姫がいるので攻略対象者ではない)の娘であるアデルリーナ(寵姫の一人が産んだ王女の一人)。

 アーデルヴェルトの婚約者はさっき述べたようにヴェルナーの妹であるフリーデガルト(人魚タイプの妖魔。但し人魚姫のように薬を飲まないと人間の足にならないとか、歩く度にナイフが刺さったような痛みに襲われる事はない)。

 彼女達は乙女ゲームの悪役令嬢よろしく、取り巻きや侍女達を使ってヒロインであるあたしを虐めるのだけど、最終的にはヒロインの一途さに心を打たれて『私達では婚約者の心を救えなかった』って感じのセリフを言って自分から身を引くのよね~。

 で、三人を攻略したら隠しキャラであるグレンヴァルトが出てくる訳♡

 実はあたしの推しってアーデルヴェルトの父親であるグレンヴァルトだったの~♡

 グレンヴァルトが人間だったらアラフォーとかアラフィフのおじ様だったのでしょうけど、そこは有翼タイプの妖魔の王。

 二十代後半のイケメンでイケボのお兄さんなの♡

 見た目はイケメンでも二児の父親だから枯れているのかと思いきやそうではなく、寧ろ子供世代よりも情熱的にヒロインであるあたしを溺愛してくれるの~♡

 愛を請いながらヒロインを激しく抱いてくれるグレンヴァルト様・・・♡

 キャッ♡

 想像しただけでも恥ずかしい~♡











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