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79話
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「ベルゴッド様、そちらの令嬢はどなたですの?お見かけした事の無い方ですわ」
「どちらの家門の方ですの?」
令嬢たちは声は小さいが美南の事をはっきりと聞いた。
「ミナミは俺が仕事で世話になっている」
「では、騎士かしら?そんな風には見えませんわね」
「平民かしら……シルヴィア様も奇特ねぇ」
美南やベルゴッドに聞こえないようにと小さな声の会話だったが美南にはしっかりと聞こえてしまった。
「あら、お兄様どうかなさって?」
「いや」
「皆様も……ミナミ、お兄様はちゃんと貴女をもてなしているかしら?今年はゲストだけれど、来年は私のお義姉様になるかもしれなくてよ?」
クスクスと笑うシルヴィアの隣でブルーベルもにこやかに微笑んでいる。
ミナミはとんでもないと立ち上がり手を振るも、頬はほんのりと染っている。
それを遮ったのはベルゴッド。
「まったく、やっとの思いで口説き落としたんだから余計な事を言うな」
「でもお兄様、恋人と伴侶は違いましてよ?騎士の中でもミナミは人気ですもの、ミナミに見限られたら終わりですわ。他にうつつを抜かしていたらミナミは横から攫われてしまってよ?」
「それは困るな」
ベルゴッドの手が美南の腰に周りグイッと引き寄せた。
美南からすると、人前でありシルヴィアたち以外に令嬢たちもそこにいるのだ。
「お兄様、ミナミを温室へ案内したらどうかしら?」
「ミナミ行こう」
ベルゴッドには珍しく行くか?と言う問いかけではなく、強引に行こうという決定事項なのだ。
美南はベルゴッドを見上げてから、困ったように日本人らしくにこりと愛想笑いを浮かべたのが良くなかったのか、ベルゴッドはまだ他に来客者が居ると言うのに美南を促し温室へとその場から連れ出してくれた。
「ベルゴッド、あの令嬢たちを」
「ん?気にするな」
ニコニコと笑うベルゴッドの笑みは少しいつもと違っていた。
客人の挨拶を受けながらも、美南をエスコートしつつベルゴッドは慣れた足取りで温室へと向かうのだが、それもそのはずここはベルゴッドの自宅なのだと言うことを美南は思い出していた。
「さぁ、此処だ……此処ならゆっくりできるだろう」
硝子の扉開けると中はふわりと暖かく、様々な花が咲き乱れていた。
「わぁ……綺麗」
花の名前はわからないけれど、綺麗だと美南は温室の中を見渡した。
色とりどりの花が咲き誇り温室の中は甘い匂いがしていた。
「紅茶を」
ベルゴッドが誰かに声を掛けているのにハッとして、美南は後ろを振り向いた。
「どちらの家門の方ですの?」
令嬢たちは声は小さいが美南の事をはっきりと聞いた。
「ミナミは俺が仕事で世話になっている」
「では、騎士かしら?そんな風には見えませんわね」
「平民かしら……シルヴィア様も奇特ねぇ」
美南やベルゴッドに聞こえないようにと小さな声の会話だったが美南にはしっかりと聞こえてしまった。
「あら、お兄様どうかなさって?」
「いや」
「皆様も……ミナミ、お兄様はちゃんと貴女をもてなしているかしら?今年はゲストだけれど、来年は私のお義姉様になるかもしれなくてよ?」
クスクスと笑うシルヴィアの隣でブルーベルもにこやかに微笑んでいる。
ミナミはとんでもないと立ち上がり手を振るも、頬はほんのりと染っている。
それを遮ったのはベルゴッド。
「まったく、やっとの思いで口説き落としたんだから余計な事を言うな」
「でもお兄様、恋人と伴侶は違いましてよ?騎士の中でもミナミは人気ですもの、ミナミに見限られたら終わりですわ。他にうつつを抜かしていたらミナミは横から攫われてしまってよ?」
「それは困るな」
ベルゴッドの手が美南の腰に周りグイッと引き寄せた。
美南からすると、人前でありシルヴィアたち以外に令嬢たちもそこにいるのだ。
「お兄様、ミナミを温室へ案内したらどうかしら?」
「ミナミ行こう」
ベルゴッドには珍しく行くか?と言う問いかけではなく、強引に行こうという決定事項なのだ。
美南はベルゴッドを見上げてから、困ったように日本人らしくにこりと愛想笑いを浮かべたのが良くなかったのか、ベルゴッドはまだ他に来客者が居ると言うのに美南を促し温室へとその場から連れ出してくれた。
「ベルゴッド、あの令嬢たちを」
「ん?気にするな」
ニコニコと笑うベルゴッドの笑みは少しいつもと違っていた。
客人の挨拶を受けながらも、美南をエスコートしつつベルゴッドは慣れた足取りで温室へと向かうのだが、それもそのはずここはベルゴッドの自宅なのだと言うことを美南は思い出していた。
「さぁ、此処だ……此処ならゆっくりできるだろう」
硝子の扉開けると中はふわりと暖かく、様々な花が咲き乱れていた。
「わぁ……綺麗」
花の名前はわからないけれど、綺麗だと美南は温室の中を見渡した。
色とりどりの花が咲き誇り温室の中は甘い匂いがしていた。
「紅茶を」
ベルゴッドが誰かに声を掛けているのにハッとして、美南は後ろを振り向いた。
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