【恋愛】目覚めたら何故か騎士団長の腕の中でした。まさかの異世界トリップのようです?

梅花

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80話

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そこに立っていたのはメイド服の女性で、その服は昨晩見た事があるものでベルゴッドの家のメイドだとわかった。

「お待たせいたしました」

待ったと言うには一瞬でテーブルセッティングがされて紅茶が用意された。
そしてメイドは静かに退出していく。

「ほら、ミナミどれにする?」

美南を座らせてから、ちいさなトングと皿を手にしたベルゴッドは美南が何か言う前にいくつかの焼き菓子を取り分けてくれたが、それは美南の好きなケーキが多かった。

「これ以外にどれでもいいぞ」
「いえ、十分です」

差し出された皿を受け取ってしまった美南はちらりとベルゴッドを見ると満面の笑顔が返ってきた。
その笑顔を見てしまうと食べられないとは言えずにフォークをいれた。

「美味しい」

優しい甘さが口の中に広がり、美南はいくらでも食べることができそうだったが少しはカロリーを気にしなければならない。
太くはないが細くもない。
これ以上は丸くなりたくない。
ベルゴッドに甘やかされるからか、最近太ってきたように感じる美南は少しだけ食べる量を減らしていた。

「良かった、口に合わないのかと思っていた」

ベルゴッドはにこりと優しく微笑む。
伸びてきた指先が美南の頬を撫でた。
擽ったいそのベルゴッドの仕草に美南は目を伏せる。
あまりのことに、食べていたケーキの味がしなくなった。

「あ、いえ。美味しすぎて……つい食べてしまって。大喰らいなんです私」
「好きなだけ食べればいい。ミナミは細すぎる」

そう言われて、美南はフォークを置いて自分の頬に触れた。
少しふっくらとしたと感じる頬。

「でも……」
「ミナミが美味しそうに食べる姿が愛らしくて好きだ」
「……ベルゴッド、私ばかり食べているのは……はい、あーん」

愛らしいと言われて恥ずかしくなった美南は、フォークに一口のケーキを取ると差し出した。
一瞬驚いた表情を浮かべたベルゴッドだったが、そのフォークを口に含んだ。

「甘いな……だが、美味い。ほら、ミナミにも食べさせてやらないといけないな」

ベルゴッドはくすりと笑うと自分のフォークでケーキを取り分け美南に差し出す。

「あーんだったか?ミナミ」

自分が先にしてしまったため、美南も断る訳にはいかない。
ちらりとベルゴッドを見てから意を決して口を開いた。
さらりと落ちた髪のひと房を耳に掛けながら差し出されたフォークのケーキをパクリと咥えた。
口を動かしながらその口元を手で隠す。
そんな仕草をする美南に、ベルゴッドはまた一口ケーキを差し出した。
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みんなの感想(11件)

c_z
2025.09.05 c_z

78ページ 真珠養殖の話をしているあたり、貝が回になっている箇所あります。

承認不要です。

2025.09.05 梅花

ありがとうございます。
直しました。
また何かありましたら宜しくお願いします

解除
ランホァ
2025.07.12 ランホァ
ネタバレ含む
2025.07.12 梅花

ランホァさま

初めまして……かな。
ありがとうございます。今も書いたり書かなかったりで定期的に更新はできていないのですが……
そもそもが美南は愛されることに願望はあるけれど、愛されてこなかったからどうしていいかわからないのですよー。
もう、ベルゴッドがでろでろに溺愛するつもりですが、そうなるまでどのくらいかかるか……
やっと半分くらいまで来ましたので、もう少しお楽しみいただければうれしいです。

解除
c_z
2025.05.21 c_z

57ページ

ガゼボではないでしようか。

承認不要です。

2025.05.21 梅花

c_zさま

指摘ありがとうございます。
何だかとんでもない変換ミスしてました。
直しましたので大丈夫……かな?
フリック入力怖い😱

解除

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